冥土院日本(MADE IN NIPPON)

日本のいまを考える#24 借金時計の嘘。



祝日は玄関に国旗を掲揚しましょう


★精神学協会「日本のいまを考える」から転載

『精神学協会』
http://www.godbrain.com/gb/letter/




■日本のいまを考える #24 借金時計の嘘。

●「借金時計」って、ご存知ですか?
http://www.takarabe-hrj.co.jp/clockabout.html 
 
これだけを見ると、「このままでは、先行きが大変なことになるのではないか?」と思ってしまいますよね。
はっきりいって、これは、まったくの嘘です。ですが、私も長いこと騙されていました。

私が最初に知ったのは、ミレニアムが騒がれた二〇〇〇年を迎える頃だったと思います。
この状況では、既に導入されていた消費税を上げることも、配偶者控除の廃止もやむをえないこと、という納得の仕方を私たちはしたのだと記憶しています。

しかし、その後も、海外に対しては支援を継続するどころか増やし、為替も長いこと上昇基調で、いったいどうなっているんだ?というギモンを抱えながら、国民は将来に付けを回さないためにと信じて、緊縮財政や増税にも耐えてきました。

いまも、私の周りのご婦人方の多くは、「財政赤字」だとか、「借金時計」とか、「このままでは財政破綻するらしい」ということを本気で信じています。

本当はどうなのでしょうか? 
この先騙され続けないために、それを明確に知っておく必要があります。
財政破綻を論ずる人たちの中には、国民の貯蓄よりも多く国債を発行した場合、国が借金を返せなくなるという話をする方々もいらっしゃるのですが、ほんとうにそうなのでしょうか?

実際には、決してそうはなりません。
ここにも、日本を弱体化させたい勢力や、政治を使って自分たちの仕事に利益を集中させたい人たちの目論見が隠されているようで、日本が成長しないようにすることや、日本のお金を吸い上げる仕組みが働いているようです。

ニュースやワイドショーで聞くこと、新聞、雑誌に書かれていたことを鵜呑みにせず、もう一度基礎から知る努力を奮い起こして、考えてみませんか。
  
  国債発行を増やすのは「国の借金」を増やすことなのか?
  国債を日銀が買うのは悪いことなのか?
  公共事業を増やすことは日本にとってほんとうに良くないことなのか?

そもそも「国の借金」などというものはないのです。
「国の借金」とよく呼ばれているものは正しくは「政府の負債」です。
政府の、国民に対する負債ですから、国民は債権者です。

債権者である国民の数で政府の借金総額を割る、という、国民一人当たりに換算した借金、という表現には何の意味もないことがわかるでしょう。

政府がなんらかの「使う」目的を持って、国債を発行したとき、政府はその目的、たとえば建設だったとして、建設業者に政府小切手で支払うことになります。その結果、民間業者が受け取った小切手が銀行に渡り、建設業者の従業員への給与などになり、結果的に国民の家計に入ります。

借金だけの借金、負債だけの負債というものはありません。
借りる人がいるということは、貸す人が必ずいるということです。
債務が発生するということは、必ず債権が発生するということです。

国債の発行は円建てですし、民間の預金、生命保険会社、損害保険会社、年金など社会保障のほか、日本銀行が引き受けている分も少なくありません。

日本銀行の株は財務省(日本政府)が五割以上を保有しています。
そもそも、何がどうあっても、為替が円高を維持しているのは、海外からの信頼度が高いことを示しています。

円高が進みすぎないよう、ドルを買ったりしているくらいです。
破綻しそうな国の為替が、高いままであるということは考えられないことです。
プロパガンダに騙され続けるのはもう、やめなければなりません。

次の世代に引き継いでいくべき、または引き継いでいきたい日本の姿を、心に思い浮かべたときに、いまの日本の潮流の先に予測される姿と一致しているでしょうか?
私の思い描く姿とは、かけ離れています。
だからこそ、生かされているいま、私たちが自分たちのできる最大限の努力をしていく意味があると思います。

少しずつでも、正しく経済の仕組みを勉強しましょう。
まずは、「借金時計の大嘘」から。
  
●ハナミズキ第38回勉強会 『日本が借金大国であると言う大嘘』
   講師:入野守雄氏 平成29年3月24日
  https://www.youtube.com/watch?v=ck9pfjcQLYc 
  

●質疑応答 『日本が借金大国であると言う大嘘』
   講師:入野守雄氏 平成29年3月24日
  https://www.youtube.com/watch?v=lOVE7pY4G4U  
  

●『借金大国の大嘘でわが国は滅ぶ 日本再生のキーワード・正規雇用』
  入野守雄著  元就出版社  千五百円+税 


平成二十九年七月十四日
阿部 幸子
協力 ツチダクミコ

最近の「日本の今を考える」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2021年
人気記事