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北コーカサスへの旅 その5

2013年05月31日 | ロシア

ダーチャの生活

※ダーチャ
ロシア語で田舎の邸宅の意味。ダーチャの土地はソ連時代、国家や企業組合から一般庶民に給与されました。


5月4日
トマトを植える


お水をたっぷり注いで


茎が折れないように


夏になると、このお庭にはトマトやズッキーニ、じゃがいも、いちご、葡萄、さくらんぼ、すもも、スグリ、ハリネズミが顔を出す。
あっ、ハリネズミは食べられない・・Σ(´д`;)


お庭の香水:アカシアこのお花が大好きになりました。

アカシアの香りにつられて木の傍まで寄ると、どこからかカエルの声が聞こえてきました。
「おかしいなぁ。池はないはずなんだけど」
声がする付近を捜してみると・・・ふと、閃きました
ありました、ありました!!水の流れる場所が


ここかなぁ?



てくてくてくてく あるいてくよ



あ~くしゅ~で こんにちは



ごきげん い~か~が~



この日はゲレンジークと呼ばれている街の「スターリー・パルク」と言う公園に行きました。

ゲレンジークはロシア語ではなく、コーカサス地方、グルジアやアルメニア、チェチェンなど、その周辺の土地の言葉で「白い花嫁」と言う意味です。
なんてロマンチックな街の名前なんだろうと、うっとり(*-ω人)



途中、海がとても綺麗でしたので、車を停めて外の空気を吸いました


雲のない快晴


ノヴォロシースクから眺める黒海


澄んだ海と地層のハーモニーが美しくて、しばらくこの景色から離れられませんでした。


この街は漁師が多いので、巨大な漁師のモニュメントが街を見守っている


可愛い船の旗


戦争で戦った船、一隻一隻が記録されていました


スターリー・パルクに着きました。
ロシアでもフクロウの置物は、日本同様「知恵」の象徴として好まれています。

もう一つロシアに居ると、こういう質問を受けます。
「あなたはふくろう?それとも、ひばり?」
ふくろうとは夜型人間
ひばりは朝型人間

私は迷わず「ふくろう!!」と答えてました(笑)

そして、このフクロウの後ろにはロシアを代表する小説家チェーホフの詩が



もしも世界が平和なら、人は何でも出来る、
そんな私達の地球は美しいではないか。 チェーホフ


スターリー・パルクHP→http://www.stariypark.ru/
スターリー・パルクは世界中の国の庭を集めた美しい公園でした。
ロシアを始め、トルコ、イギリス、エジプト・・
でも一番人気だった庭は



日本の庭(笑)

みんな「おみくじ」に並んでいる。


私も引いたけど、結果が気に入らず結ぶ事にした


岩に書かれた「日本」って漢字。完璧です

そう言えば、余談ですけど、街を歩いていたら日本語のTシャツを着てガールフレンドと歩いてたイケメソなお兄さんがいました。
そのTシャツに書かれた文字が・・

  <<萬>>
キッコーマン


失礼になると思い、写真には収めませんでした。
くやしい・・本当は撮りたかった(><)

日本の庭でボーっと座って休んでいると、上から鳥が降りてきました。


美人さんだね


お花はアジサイが植えられていました。

池にはスッポンが放されていたのですが、スッポンを知らないロシア人達。
「この亀は死ぬんじゃないのか?」と心配して係員を呼ぶお客さん。
「これ、スッポンって言う日本の亀で、元々こんな顔です」と説明する私。

普通の亀もいました


仲良しさんw


目を合わせてみる


揺れる木の葉の音と、チョロチョロ流れる水の音に、大変気持ち良くなりました


りしゅしゃんと遊ぶ 注:このリスは動きません



美しい庭園の中には古代ロシアの歴史が展示されている博物館がありました。


すごい武器の量・・
ロシアで最も古い銃を見せて頂き、戦った模様を地図上で説明を受ける。


でも結局アクセサリーに目が行く


ここにもフクロウの絵がありました。
昔からフクロウをお守りにして、戦に出ていたそうです。


ロシアでもソロバンが使われていた。
しかも最近まで普通にお店などで使われていたと耳にしました。


帰り道。
気持ち良く飛んでいるハンググライダーに魅せられて、飛んできた方向の山へ私達も向かいました。


そこは「七つの風」と言う名の山


「七つの風」から眺める、栄えたノヴォロシースクの港


そのまた車を走らせると、今度は戦争の跡が残っている建物の前を通ったので、お願いして車を停めてもらいました。



日本も辛い過去ではあったけど、後世の人々に伝えていって欲しい。
過去戦争があった事実に、目をつぶってはいけないと思う。
今後同じ繰り返しが起きないように。


戦いで亡くなった方々が眠っている。
このお墓の前に立ち、名前が刻まれた一人一人の名を読んだ時、ロシア人としてではなく、同じ人間として、心を痛めました。










む?


むむむ???


ねこちゃん

なんと、この崩壊した建物の中に野良猫たちが住んでいました。


甘えてくるの


眠っちゃった


他の猫も寄ってきました。

日本だと「猫に魚」が定番ですが、ロシアは「猫に肉」なので、近くにあったお店で牛肉の缶詰を買ってご馳走しました。
そしたら猫が5匹も集まって来て「ありがとう」って言ってた(笑)

私達は時間がなかったので、急いで帰らなければいけませんでした。
と言うのも、森の中にあるダーチャのお湯は沸かすのに3時間掛かるけど、結局ぬるい。。
なのでお父さんが街にアパートを数件持っているので、アパートのお風呂を借りる様にしていました。
アパートのお湯が出る時間帯が朝7:00~朝10:00と夜6:00~夜10:00の間。
日本のように24時間いつでもお湯が出る事はないのです。
私はお風呂のために毎晩ダーチャから街へ通ったのですが、それも最初の10日間で終わりました。
私の滞在途中から、ロシアでは毎年5月頃にある「水道管工事」が始まりました。
一ヶ月お湯が出ないのです。
でも、ダーチャの冷たいお湯よりも:冷たいからお湯って言えないけどヽ(`Д´#)ノ
時間は限られてるけど確実に温かいお湯がある事が貴重で、アパートに通うのでした。
実はこのアパートの中央階段に、可愛いお友達が住んでいます


黒猫ちゃん


名前は付いてなくて、皆に「ねこちゃん」て呼ばれてます。


この建物に住んでいる家族みんなに可愛がって貰っている。


ときどき私の目的地の5階までついて来てくれる事もありました。

この名前のない猫ちゃんが、私達に感動を与えてくれました。

なんと子猫を生んだのです。



写真はぶれちゃったけど







よく頑張ったね。
立派なお母さんになったんだねって、うるんでしまいました。
実はその日の朝、朝食のお魚をレンジで温めて、それをすっかり忘れてしまっていた。
なので翌日は猫ちゃんにあげようと持って来ました。

それが、

お風呂に入っている間、そのお魚を台所に置いていたのが失敗でした。
お風呂から上がった私が目にした光景は、そこに住んでいるイリョーナが美味しそうにお魚を食べているシーンでした。。
「それ、昨日一日電子レンジの中にあった魚・・。食べちゃった・・。」
そう告白した私に、イリョーナの顔が突然真っ赤に変化し、恥ずかしさのあまり自分の部屋へ駆け込んでしまいました。

猫ちゃん、ごめんね、お魚なくなっちゃった。。
やっぱり、牛肉買って来るね。

そしてイリョーナへ、

今度は新鮮なお魚持って来るね




「北コーカサスへの旅」シリーズ、まだ続くかも



2013年7月26日(金)


ピアニストYuriと北川翔でお届けするロシアン・バラライカ・ナイト♪
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コメント (8)
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