jannu 京都や大阪の花やコケの記録

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自宅のマツラン(ベニカヤラン)が咲いた!

2020-05-30 22:28:11 | 日記
以前、和歌山の山を歩いていた際、道端に落ちていた杉の枝からマツラン(ベニカヤラン)を拾った。

図鑑では知っていたが、確かにカヤランと比べて葉は肉厚で光沢がある。調べてみると、カヤラン属ではなく、カシノキラン属とのことで明らかに違う。
しかしこの個体は、地面に落ちてしばらく時間が経っているとみえて、根っこがほとんど腐りこのままでは死んでしまう悲惨な状態。
自宅に持ち帰り傷んでいた根をトリミングし、ミズゴケでくるんで命を繋ぐことが出来た。





なかなか、気難しいランとのことで今はミズゴケ栽培で持っているが、少し心配だなあ。

どなたか継続して育てていらっしゃる方がおられましたら、栽培環境などを教えて頂きたいです!お願いします!!


【マツラン(ベニカヤラン)】
環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
近畿レッドデータブックカテゴリー:絶滅危惧種B 

ツガやマツ類の樹上に着生する多年草。葉は多肉で長楕円形、長さ7~20mm、紫色の斑点がある。花は2~4個、5~6月に咲き、花被は平開し、淡黄緑色で細紫点がある。モミランにくらべて葉が細長く鈍頭、唇弁が全縁。
                京都府レッドデーターブック2015年より抜粋


お家と近所の花々

2020-05-13 22:13:06 | 日記
数年前、関西に巨大台風が上陸した直後、京都大原にある神社でセッコクを拾いました。 
辺り一面に植林したスギが倒れ、沢山の道路を塞ぎ、地元の方が復旧の為にその木を切って道路脇に整理されていました。その横に地面に放置されたセッコクがあり、かなり弱っていました。そのままでは、死んでしまうだけなので、自宅に持って帰り育てていました。

 
ダイソーで吊り下げ型の鉢を買い、ミズゴケで育てていましたが、見事に咲いてくれました!
ほのかに甘い香りを放ちながら四つも花を付けてくれました。
いやあ、至福の時🥰

午後から、近所を散歩。
裏山でギンリョウソウ発見!

  
あるかな、と思っていたらカヤラン発見!
枝が折れ、花が地面に落ちていました。
きっと、ドローンとかで数メートル上を見渡すと、沢山あるんでしょうか。
 

カヤラン
京都カテゴリー:準絶滅危惧種
 
 
早く、この騒ぎが収まって山に行きたいなあ。

自宅で花の観察会

2020-04-08 12:44:28 | 日記
京都でも「緊急事態宣言に準ずる対応」が出された。
本日は自宅で花の観察会。

 
シュンランはまだ咲いている。
癒やされるなあ。

シュンラン



3年前に徳島県の山野草展で買った「濃色イワチドリ」も芽をつけてきた。また可憐な花が見れると思ったら嬉しくなる
 
イワチドリ

 

アシウテンナンショウも咲き出した。 芦生をはじめ、京都北山でもあまり見かけなくなったなあ。 
京都府カテゴリー・絶滅危惧種

【アシウテンナンショウ】 
自然度の高い落葉樹林の林下や林縁にはえる多年草。植物体の高さ20~50cm。葉は普通1個。小葉は普通5個ときに7個、形状はヒロハテンナンショウと同じ。仏炎苞は褐紫色で白色の隆起した条が目立つ。花序の附属体の先は太く幅6~8mm。ヒロハテンナンショウは、仏炎苞が小さく緑色であることが違う。花序の附属体は細く先端の幅は2~4.5mm。
(京都府レッドデータブック 2015より)





早く、平和な世の中が戻ってきますように。。

大阪北部のコケ(石灰岩性)

2020-04-02 19:24:15 | 日記

大阪では石灰岩性の土壌は少ない。

他府県で石灰岩が多い地域では珍しくない植物でも、大阪では珍しい植物が多い。
最近、大阪北部で見つけた石灰岩性のコケ(フトスズゴケは微妙かな、と思うのだが、精一杯の知識でそのように判断しました。間違っていたらごめんなさい!)をまとめてみました。
※識者に見て頂き、「フトスズゴケ」で良いと同定してもらいました!!

①カハルクラマゴケモドキ
【大阪府レッドリスト:絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)】

植物体は灰緑色。茎は長さ3~5cmで斜上し、分枝は少ない。葉の背片は卵形で鋭頭、腹縁は内曲し、密に歯がある。腹片は舌形で鈍頭、縁には密に小歯がある。腹葉は葉の腹片とほぼ同形同大。
◎近似種との区別 葉の背片の腹縁が内曲し、密に歯をつけることによって、本属の他の種から区別することができる。(京都府レッドデーターブック2015より抜粋)








②フトスズゴケ
【大阪府レッドリスト:準絶滅危惧種(NT)】

・二次茎が長く10m前後になる
・枝は少数
・蒴は包葉の間に隠れる
・石灰岩性とも記載されている

また、いつも参考にさせて頂いている『こけ雑記』のサイトによるとエゾヒラゴケとの違いについて以下の特徴もあるらしい。
・葉に横皺が出ることはない。むしろ弱い縦皺が見られる
・葉の先端は鋭く尖る
・葉身細胞は長めの菱形の感じで,長くは伸びない
・翼部はもっと広くてよく目立つ。翼細胞はむしろ横長の方形
・雌苞葉は細長く伸び出さない。やや急に尖る



岩上(上のカハルクラマゴケモドキのすぐそばにあったので石灰岩?)にあり、枝は少ない。また、蒴は包葉の間に隠れている(微妙かな。でもスズゴケならもっと蒴が出ていると思うので、フトスズゴケかと判断しました)

これも微妙だが、横にも見えるが縦皺がよく見えたので、これもフトスズゴケかなと判断しました。

雌苞葉は細長く伸び出さない。
やや急に尖るので、やっぱりフトスズゴケかと。


「翼部はもっと広くてよく目立つ。翼細胞はむしろ横長の方形」とのことだが、微妙かな・・・。

「葉身細胞は長めの菱形の感じで,長くは伸びない」
これは菱形っぽいのでフトスズゴケかと。

大阪北部も探せばいろいろあるなあ。
とにかくコケは、同定が非常に難しいと痛感させられました。
でも知れば知るほど奥が深いし面白い。

自宅ではシュンランが咲きました
やや濃いめの緑が美しい個体ですが、騒がしい日常から離れてホッとします。









bikeで竜王山(大阪府茨木市:標高510m)再訪!

2020-03-26 22:43:23 | 日記
バイクで大阪府茨木市の竜王山に再訪した!

【竜王山】(ウイキペディアより改変)
大阪府茨木市に所在する標高510mの山。北摂山系に属する。忍頂寺(あの有名なザビエルの肖像画が見つかった千提寺の近く)が山麓に所在するため、忍頂寺山(にんちょうじやま)とも呼ばれる。 かつては北摂屈指の霊峰として厚い崇拝を受けてきた。伝説によれば、宝亀年間(715年~716年)の頃、畿内一帯が大干ばつだった時、開成皇子が来山し池を掘り、八大竜王を召請したことにより、背後に控える山を竜王山と呼ぶようになったと伝わる。

忍頂寺より岩屋までバイクで行き、そこから登山開始!

登山といっても山頂には興味がない・・・。
早春の花を探しながら、トボトボ歩く。


良い天気で、良い山だなあ・・・・


ミヤコカンアオイ

みずみずしいコケ!

ヤマルリソウ

ショウジョウバカマ

ミヤマウズラ


これから咲くスミレ!


コクラン

綺麗な花。ツルカノコソウだろう。


充分、竜王山を堪能・・・・。


バイクで少し周囲を走ると、休耕田にショウブ?の群落が。
葉の中央脈が高い。やっぱりショウブかな。


藪が立つ前なのでいろいろ発見できて楽しい。
大阪・京都西部にもいろいろあるなあ、と感じるツーリングでした。