「暴れん坊将軍」。また宿敵・尾張藩が吉宗の命を狙おうとする。藩主・宗春はこのシリーズでも吉宗に命は助けてもらったものの成敗されているのに、周囲の幕閣がしつこく失脚を狙う。よほど、将軍家を争った紀州藩の吉宗が憎いらしい。
今回は、尾張藩江戸家老が、吉宗の紀州時代の幼馴染・貞之介に目を付け、言葉巧みに狙わせようとする。貞之介は紀州時代に父親への濡れ衣で家督取り潰しになったことで吉宗を恨んでいたが、妹・みつ(伊藤恵利)
の説得もあり逡巡していると、みつが誘拐され、吉宗と1対1となって斬ることを命じられる。しかし、ふたりで腹を割って話し合ううちに、貞之介は誤解を持っていたことに気付き、吉宗も土下座をして詫びることで和解するが、それを見ていた尾張藩の甲賀者(忍者)が短筒で吉宗を撃とうとするが、貞之介が身を挺して吉宗を守る。息を引き取っていく貞之介を抱きしめ、珍しく涙する吉宗。
そのまま尾張藩下屋敷に乗り込み、みつを助けるとともに、悪徳江戸家老を思う存分成敗する。
吉宗は将軍になっても、偉ぶったり、権威をかさに着ない。昼から町で酒を飲むし、恋もする。そしてきょうのように土下座もするし、涙もする。ひとりの人間として描かれていることも、このシリーズが長~く続いた理由だろう。
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