かつて”風小僧”を名乗って、悪徳商人らからカネを奪い、貧しい庶民宅に投げ込む「義賊」と呼ばれる2人組がいた。1年でなりを潜めたが、10年以上経ち、再び活動を始めた。商家を襲い主人を殺し、放火までした。現場に「風小僧、参上」的な張り紙があった。けさの「暴れん坊将軍」はそんな場面から始まった。
吉宗は、以前の風小僧は人には手をかけなかったのに、今回は殺しと放火までしていることに疑問を持つ。そして、ふとしたことから風小僧・銀次(藤巻潤)と知り合い、今回の事件は前の仲間がやったことで、風小僧は悪役人筋から、これをネタに娘のお糸(西村美有紀)に過去をばらす、それがイヤなら仲間に入れ、と脅されていることを知る。銀次の腕が欲しかったのだ。
お糸は岡っ引きの文三(中西良太)と夫婦になることが決まっていた。親が盗人の娘とわかれば、この恋は実らないと銀次は悩み、娘のことを考えて悪事に加わざるを得なかった。
(お糸と話をする吉宗)
吉宗は、旗本が悪事の黒幕にいることに気付いていく。何と、江戸城の御金蔵を破らせようとしていたのだ。吉宗は、それに気付かぬふりをして、いったんは石の詰まった千両箱をいくつも盗ませるが、逃げようとしたところで大岡忠助とともに登場。幕僚が自分をハメ、脅して仲間にさせられたことに気付いた銀次も戦うが、斬殺される。最後は忠助傘下の文三の腕の中で「お糸をよろしく」と言って息を引き取る。
吉宗と忠助は、「銀次は堀端での斬り合いに巻き込まれて死んだ」と結論付け、文三とお糸は、銀次の願い通り祝言を上げた。
いつもは「天下の法は曲げられません」と吉宗に反論することもあるが、いざとなると、大岡裁きで丸く収める。この結末にケチをつける視聴者はいないだろう。
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