ピリカヌプリ

北海道内最難の山は・・・

登山とは、困難を克服し頂きを極める行為であるとするならば、道内の岳人が「北海道で最難の山はどこか?」と言う疑問を一度は抱くであろうと思う。
「〇〇ルートで」とか「厳冬期に」等の注釈を一切付けず、シンプルに頂きに立つことの難しい山
 
アプローチ困難な遠い山、技術的難易度の高い山、気象条件の厳しい山等
シビチャリ山、ウィーヌプリ、ソエマツ岳、鬼刺山、ボロモイ岳、小平橤山etc..
理由は様々あるが、ズバリ道内でピークを踏むのが最も難しい山は「江良岳」だと僕は思っている。
 
 
理由として、松前から沖合に50kmも離れた無人島である渡島大島に存在し、渡し船をチャーターしないと行けない事、そして上陸には文部科学省の許可が必要であり、更には、まずこの許可が下りない事があげられる。
まず行けないよね。
 
 
自らの体力や技術が足りないために登れないのならともかく、渡島大島の江良岳の様に渡航禁止のため、登れないというような山には釈然としない何かを感じてしまう。
 
登るのが難しい。そんな山の1つが私有地の山である。
道北にある某山も私有地の山であり、ネットで調べると恐ろしい事がいっぱい書かれていて、地権者に怒られ追い返された。とか、廃棄物が山になった中に住人がいる。とか雰囲気が怖い等々
ほう、面白い。
これはつまり、コミニュケーション能力が試されると言う事だな。
体力だけではなく知性と人間力が備わっていないと到達できないというのはかなり貴重だ。
噂の某山へ挑み、ピークに到達し、尚且つ誰も見たことの無い三角点を拝むことが出来るのか?自らの全能力をかけた戦いに武者震いが止まらない。
そう、最初に大切なのは挨拶と笑顔
ご迷惑かからないよう、山の名前は伏せています。
 
そんなこんな考えながら登っていくと、ジムニー発見
これ
2代目ジムニーですよ、すごい貴重
 
 
ネットでは廃棄物業者?とか書いてる人いたけど、ちゃんとこの4代目ジムニーにはナンバーついてる。
おじさんの宝物だってわかる人にはわかる。

話してみたら大のジムニー好き
今のジムニーは悪路に弱いから乗らないんだって。
この時代のショックが良くて粘り着くような走りで林道に強いんだって、ニコニコしながら説明してくれた。
めちゃくちゃ楽しくて良い人だった。
 
 
ピークに付くとビックリの手作りログハウス

住人の方を訪ねて、ご挨拶
色んな話を聞かせてもらった。
景色が良いのも当たり前で、この山をおじさんが買ってから、ダンプ600杯分の土砂を入れて整地したんだそう。
平らな地形はその為
 
 
ほら、こんなに眺めが良い
なんと、利尻岳が見えるんだって。
大雪山や芦別も見えるって。

そんな話をしてくれるおじさんは若い頃は山登りしてたって。
 
手前におじさん。

話し込んでると気に入ってくれたのか、奥からコーヒー出していただき、ご馳走になりました。

なんたる神対応!
怒られて追い返された人って、何やったんだろ??

僕は笑顔で挨拶して、いろんな話をしたり聞かせてもらった。
自慢のジムニーも壊れていたのをもらってきて、自分でコツコツとレストアして直して乗れるようにしたんだって。

おじさんの話は映画1本見たくらい楽しく、エンターテインメント性高く、かつ勉強になった。 
 
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おじさん開けてくれた。
三等三角点、◯◯山
おじさん自作のマンホールに入ってた。

こりゃ、普通じゃ絶対みれない。
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これね、知らない人には価値が分からないんだろうけど、苫前から貰ってきた、ニシンを煮て油取る釜だって、鋳物だから独特の修理方法
話を聞いてるだけなのに面白い
ちょっとした博物館
こういった物がいっぱいあって、それぞれのエピソードや説明を聞くのが楽しい
 
 
おじさんにおしえてもらった。
◯◯山は昔、白山と言ったと。
で、その名残の神社が麓にあるよって。

今日の良い出会いに感謝して帰りにお参り。

困難なミッションかと思ったけど、人との出会いや話を聞く事は実に楽しい。
その人の人生の経験を分けてもらっているようなものだと思った。

長い投稿、最後まで見て頂きありがとうございます。
画像は全て許可を得て撮影しています。
だって仲良しになったもん。
 
また、あのおじさんの話を聞きに行きたいなぁ。 
 
 
 
 
 
 
 
 

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