こんにちは
11月3日、文化の日です。
今年は文化祭を開催する学校が多いかもしれませんから、お天気に恵まれて良かったですね。
そうそう、早めに七五三をされるご家庭も多いかもしれません。
と、勝手に想像して言っていますが、私は今日、1歩も家を出る予定がありません。
昨日の観劇に続き明日も外出するつもりなので、ひたすら家事をこつこつ片付けています。
でも、昨日見た藤ヶ谷君の『ドンジュアン』をエンドレスで脳内再生しながらの作業ですから、少しも苦痛ではありません。
と言う訳で、今ちょっとだけ家事をサボって、これだけは、と思う事を書きに来ました。
まず、藤ヶ谷君の歌唱力です。
昨日は、想像と期待の遥か上を行く歌を聞かせて貰いました。
初演の時より格段に上達されたのか、私が初演の事を忘れてしまったのか…。
兎に角、声の艶、張り、声量がある上に情感たっぷりの歌唱で、藤ヶ谷君がジャニアイドルであることを忘れてしまいそうになりました。
次に、やはり「極悪人」には見えないことです。
藤ヶ谷君のドンジュアンからは「悪」では無く「若さゆえの未熟」を感じるのですよね。
未熟なのに、「とびきりの美貌」「高い身分」「力(騎士団長より剣の腕が上)」を備えている事が災いして、何でも簡単に手に入ってしまう。
未熟だから、自らの行いを反省することも無く色々とやらかしてしまい、真実の愛に目覚めた時にはもう破滅の道しか残っていない、そんな風に思えました。
ドンジュアンって、子供の時に母親が亡くなっているのですよね。
お母さんの愛情があればこうはならなかったかも、と思いながらおばさんは見ていました。
つまり、藤ヶ谷君の役作りは、母性本能に訴えかけるドンジュアンだと思います。
ドンジュアンが闇落ちするきっかけについて描かれてないからこそ成立する見方なのですが、生田先生の意図もここにあったりして…(笑)。
そしてもう一つ、カンパニーの素晴らしさです。
年齢もキャリアも、所属も違う様々な人たちが集まって『ドンジュアン』が出来ているのですが、藤ヶ谷君は、その真ん中に居ることが非常に似合う、文句無しの座長さんでした。
良く考えたら、この舞台、ジャニは藤ヶ谷君だけなのですよね。
カンパニーをまとめるのに、どれだけのご苦労があったでしょう。
素晴らしいです。
最後に、これは希望なのですが…
カーテンコールの藤ヶ谷君は、ベストを尽くした達成感はあっても、舞台の出来に満足しきったようには見えませんでした。
つまり藤ヶ谷君の『ドンジュアン』には、まだまだ伸びしろがあるってことですよね。
ですから私は、又『ドンジュアン』を再演して欲しいと願っています。