
朝目覚めたばかりでまだ自分ではない自分の中に
生と死を超えた名前のない何かが遠くで笑ってる
どんな時でも呼吸と呼吸の間の止まった時間の中に
始まりと終わりが混じり合いすぐ隣でニコニコしている
名前のない私とあなたに似たあなたが笑ってる
名前のない
風のように見えなくて
愛のように掴みどころもない
水のように味もなく
季節のように型もない
探しに行くといなくなり
でも
宇宙が始まる前からずっとそこにいる
そして
宇宙が終わってもやっぱりずっとそこにいる
私達には感じとるしか確かめるすべがない
名前のないもの
あなたの中に
私の隣で
名前のないもの