天さん！僕の超能力が効かない！ -完結-

怒涛の完結編スタート!!…いつも通り緩々だが。

皇紀弐千六百八拾年霜月某日の翌日

お早う御座います、宇都宮の皆様。
朝も早くから風呂を満喫し旅先の楽しみと云えば
宿泊施設の朝食ですよ、コンチクショー!!

「これぞ、日本のThe☆和食!!」みたいのだったり
バイキング方式だったりご当地名物のオカズがあったり
ワクワク感が半端ない早朝の大イベントですよね!?

え…平日は休みだって!?!?!?
(((((((( ；ﾟДﾟ))))))))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙｶﾞﾀｶﾞﾀﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

昨夜の夕食にしても此の食堂にはかなりのメンタルにダメージ。
自分の楽しみを奪っていきやがる、次々と。

…いや、此の状況は食堂自体が悪い訳ではない。
いわゆる巷の森羅万象の現状に原因があるのだ。
自分は声を大にして言いたい、皆様もそうだろう？

…ハッキリ言ってコロナの馬鹿!! (#ﾟДﾟ)ｺﾞﾙｧ!!

もう心が折れた自分は放心状態。
いい歳して不貞腐れた自分はチェックインギリギリまで
缶ビールを片手に例の漫画を読み耽る。

清々しい朝ですねー。
宇都宮の中心部を貫き流るる田川の畔をトボトボと散歩しながら
餃子食べ歩きの旅の弐日目のスタートです、ハイ。

JR宇都宮駅の駅ビルにある味噌と餃子のお店『青源』さん。
二日目にして朝食が餃子と相成りました、遅めの時間だけれど。
どうやら一番乗りだったようだ、誰も居ない。

どれにしようかな、天の神様の言う通りと迷う事もなく
店員がグイグイと薦めてくる『柚子みそ餃子』の誘惑にも負けず
自分は旅する前から決めていたメニューをオーダー。

『青の３点セット』、テレテレッテレ～♪(ドラ〇もん風)
説明しよう、『青の３点セット』とは…

『青源のネギ味噌餃子』・『源ちゃん焼き餃子』・『青の水餃子』
で構成されるアレも食べたい此れも食べたいと云う人には
其れは其れはありがたいセットメニューですじゃ。

他にもピリ辛の『赤の３点セット』があるんだが
まずは基本的なのを抑えとかないとね。
ではでは頂きます!!

---食事中---

朝から御免なさいだね(誰に謝ってんの？)。
味噌の口当たりのまろやかさ、ネギのシャキシャキ感が堪らん。

そして味噌汁代わりに水餃子をズズ～っと。
ちなみにスープが味噌風味。
「味噌を味わいやがれ!!」なアッサリ感が胃に優しい。
其の流れで源ちゃん焼き餃子頬張り…

朝からハイボールで流し込む!!
ｸｩｰｯ!!”(*>∀<)o(酒)”

御馳走様でした。次の機会は赤の３点セットか柚子みそ餃子でも。
其れでは次にでも…次にでも…。

---移動中----

電車に揺られて１時間ぐらいだろうか。
丼を被った此の子のテリトリーに密かに潜入成功。
…はい？お前、餃子はどうしたんだって？

どうもこうもないよ、あのねぇ。
なんかねぇ、ラーメンが物凄く食べたくなったのよ。
栃木でラーメンと云えば佐野でしょ!?

ぶっちゃけ、餃子はもういいや(ｵｲｯ)。

何だろうか、歳を取り過ぎたんだろうな。
昨日まではアノ店の此の店の餃子を喰らおうと躍起だったが
今日は次にどの店に行こうとか思い浮かばないのだよ。

あと２～３軒行けるかなぁと思いつつも
体が無意識に拒否反応を示してた(笑)。
何かアッサリしたものを食べたい。

駅からどれくらい歩いただろうか、
定休日の有名店を何軒通り過ぎただろうか。
お目当てのお店に到着。一目惚れしたラーメンまであと一歩。

『ラーメン太七』さんの名物『ネギラーメン』!!
見よ、ネギ好きには堪らない此の刻みネギの量を。
全く麺が見えない圧倒的破壊力。

此のお店は水曜日に餃子半額をやっているので
ずっと餃子を薦めてきたが迷う事なく…いや違うな。
しばらく食べなくていい量の餃子を食べたのでやんわりと断る(笑)。

---食事中---

…自分、ズルズルとネギラーメンを瞬殺、あっという間に。
もうね、佐野ラーメンは食べ易過ぎる。
そんなラーメンにネギ大好きな人間には堪らん仕様。
此れでも喰らえやがれのネギネギネギの百花繚乱ネギ嵐!!!!

…御馳走様でした。大盛りにしとけばよかったなぁ。
此のラーメンならまだ食べられるな、もう一杯いきましょうかと。
駅に向かいながらラーメン屋さんを探す。

佐野駅から５分もかからない此のお店。
正式にはラーメン屋さんではなく大衆食堂。
こじんまりとしたレトロ感が半端ない好い塩梅の食堂。

デジャヴかなと思ったがアレですわ。
初めて岡山の金光に訪れた時に駅前にあったな、こんな感じのレトロな食堂。
何か落ち着くんだよなぁ、下町出身の底辺な人間には(苦笑)。
ではではガラガラと入店してみる。

…実に良い、此のゴチャゴチャ感が実に良い。

色々な地方の置物、所狭しと貼られているメニュー、
ヤカンの載った石油ストーブ、公衆電話に芸能人のサイン色紙etc.…。
そして厨房の覗けるカウンターの奥から老夫婦のいらっしゃいませの声。

視覚的に入る情報量の多さに何故か懐かしささえ感じてしまう。
自分が子供の頃はこういう感じの食堂が其処ら辺にいっぱいあったんだがね。
まさか旅先で味わうとは、こんなノスタルジックを。

閑話休題。本題に戻そう。
何故に此のお店が一部のラーメン好きに有名かと云うと
理由は至極簡単な話…

朝ラー出来る唯一のお店だから、

佐野ラーメンをね!! ( ｰ`дｰ´)ｷﾘｯ

営業開始が午前６時なので佐野で宿泊している人が朝ラー出来るからね。
確かに朝から食べられるアッサリ感だし、先程書いた様に。
あとね、お値段も地方ラーメンの割にはリーズナブル！

此方が此のお店のラーメンですよぉ。
まさに「此れで良いんだよっ。」な見た目!!
具材も海苔にナルトにチャーシュー＆メンマ、そして刻みネギがパラパラと。

此の面子はまさに王道ラーメンスタイル。しんぷるいずべすと。
此れを少し強めの醤油鶏がらスープに置き換えれば直ぐに東京中華そば。
いや、だからこそ其のラーメンの本質を堪能出来る。

俺、食べる。瞬時に完食！圧倒的完食!!
(ﾟдﾟ)ｳ-(ﾟДﾟ)ﾏｰ(ﾟAﾟ)ｲ-…ヽ(ﾟ∀ﾟ)ﾉ…ｿﾞｫｫｫｫｫ!!!!

正直、数々の定食や此処の名物のもつ煮込みの誘惑に
負けそうになったが、グッと堪えて正解だった(笑)。
こんな優しいラーメンは初めてだ!!

客としていたタクシー運転手とお店の老夫婦とも会話もせず
全員で只々食堂内のテレビでミヤネ屋を見ながら黙々とすすった。
御馳走様でした、また来たい。