我が闘…いや迷走 ~生き地獄巡り一巡目~

私の人形は良い人形 目はパッチリで色白で -其ノ壱-

なかなか書けねぇ~だよ。
此のノリだったら今現在の話が来年になります。
プギャ━━━━━━m9(^Д^)━━━━━━!!!!!!




皇紀弐千六百七拾参年霜月九日(土)



線路は続くよ、何処までも…野を越え山越え谷亮子。
…返事がない。ただただドン引きされているようだ。


生まれて初めて南海電鉄に乗り、ゆら~り揺られて
皆様もお馴染みの和歌山県の『加太』に到着しましてよ。
何気に生まれて初めて和歌山に来ましたなぁ。

一時期、有楽町にある和歌山のアンテナショップで
販売している昔ながらの田舎漬けの沢庵にハマり、
毎日の様に沢庵でご飯を食べてましたよー。
…あ、梅干も大好きですわぁ(何かとってつけだな)。


其の他のイメージが幕末に海援隊に莫大な賠償金を
踏んだくられたぐらい(偏り過ぎ)。


それはそうとメインの目的はいつも通りありまして
本来は皆様の予想通り、ライブ鑑賞です。
そして予定調和的に此の前菜が自ずとメインディッシュになります(笑)。
もう慣れてるでしょ、いつもの事だから。



とりあえず現地で自転車を借り、其の後荷物を預けようと。
しかし駅にコインロッカーは無いみたいだ。
お泊りセットをどうしようか悩んでいたら
レンタサイクル兼観光案内所で駅前の此の店を紹介される。

確かに『荷物預かり所』と云う看板がある。
絵に描いたような田舎にある雑貨屋さん。
珍しい事に喫茶店も兼ねているお店みたいだ。

中に入り、とりあえず呼んでみる。…返事がない。
もう一度呼んでみるが反応無し。
とりあえず辺りを見廻す。店内は繋がっているようだ。


喫茶店の方でお爺ちゃんがTVを見ている。
客だろうか店主だろうか。
自分の声に反応を全くせず。


…老人の幻を見ているのだろうか?


何度か読んでいると奥からお婆ちゃんが出現。
やっと預けられると安堵し声を掛けるが…


顔に出るくらい嫌がられる。
物凄く渋られる。


いやいやいや、看板に書いてあるじゃん!?
こうなると此方も意地になる。
…余りのしつこさに根負けしたか、やっとこさ承諾。

自分の荷物を目の前でビニール紐で固く縛る。
それだけならまだしもだ。
彼女は其の荷物を其の辺のダンボール箱に入れて
奥には持って行かず、其の場で放置。


大丈夫か? Σ(゜ロ゜;)!!


ええ、そんなぁ。あまりにも酷い仕打ち!?
其処まで露骨に適当に預からなくても…。 (´;ω;`)ブワッ

…まあ、気を取り直そう。落ち着け俺。
無事に(?)荷物を預けたら観光案内所で頂いた地図を頼りに
ママチャリを適当に走らせ目的地に。



……
………。


大通りをメインに移動すると思ったら
完全に路地裏ばかりを移動しているんですが(汗)。
もっと他に道はなかったのだろうか、此の観光マップ?

自分は一人旅で来ているから高揚感がアゲアゲになる筈なのに
地元の下町を自転車でフラフラとしている感じと変わらない(笑)。
もうクネクネと右に曲がったり左に曲がったり。

しかしながら子供の時に受けた影響力は計り知れないな。
脳内で勝手に『たんけんぼくのまち』のOP曲が再生される。






そうこうしているうちに朱塗りの鳥居が見えてきた。
こう書くと失礼だが思いのほかに賑わってる模様。

此処は『淡島神社』。
『少彦名命(スクナヒコナノミコト)』、『大己貴命(オホナムジノミコト)』、
そして『息長足姫命(オキナガラタラシヒメノミコト)(神功皇后)』を祭る
それはそれは歴史の古い霊験あらたかな神社ですじゃ。


途中、地元のおじさんから
「兄ちゃん、友ヶ島行くか?船乗るか?」と
執拗に声を掛けられ全く意味が解らず無視していたのだが
後日調べた結果、旧日本軍の遺跡が残る自分好みの場所だった事が判明。


http://matome.naver.jp/odai/2132306162002172901
↑此処を参照。


もうちょっと調べてから来るんだったよぉ。
。・゜・(/Д`)・゜・。うわぁぁぁぁん
…って、本来の目的に話を戻そう。



やっとこさ本殿が見えてきた。
何だろうか、久しぶりに神社でワクワクしてる。
此のノリは今までの旅の中でと遠野の早池峰神社に
座敷童子の面影を抱いて訪れた感覚に近い。



此処まで近づけば何となく解るでしょ?
本殿に何かが犇めき合ってる。
更に近付く。






キャーq(≧ε≦*)三(*≧ 3≦)pキャー


やったね、もうハーレムじゃん。
年季の入った、もしかしたら魂も宿した市松人形が溢れかえってる。
可愛いよ、はう~♪(微妙に懐かしいフレーズ)
自分は本気でお持ち帰りしたい。


実のところ溯る事、数年前。
今は無き渋谷に在ったギャラリー『マリアの心臓』。
其処に展示されていた大正時代作成の市松人形に出逢ってから
自分も『いちまー』(市松人形愛好家をこう云うらしい)に。

其の子は男の子だったんだが今までの古い市松人形のイメージを変えたの。
なんか不思議な子で段々と近づいて行き此方の存在に気付くと…


!∑(゜∀゜)


まさにこんな表情をして自分を今か今かと待ち侘び、近付くと…


ヽ(*´∀`)ノ キャッホーイ!!


こんな感じの笑顔を見せてくれて
どの角度から見てもニコニコして可愛いのなんの。
一通り鑑賞して逆に離れて行くと…


Σ(°Д°;


「え、何処に行くの!?」と云う表情を見せ、
しばらく歩いて振り返ると其の子が…


(´・ω・`)ガッカリ…


…と云う顔で此方を見てるんだよ!!
もう不思議と云うか物凄く可愛い。


+。:.゚ヽ(´∀`。)ノ゚.:。+゚ 


自分もこんな感じになり其の子の表情がころころ変わるのを
4~5回は往復して心から楽しんでしまった。

照明の加減と云えばそうかもしれない。
自分の頭がおかしくなったと云えば
あながち間違いでもないかもしれない(笑)。

しかし人形(ヒトガタ)には魂が宿ると云う話を実際に体験してしまった。
しかも悪意の無い、むしろ無邪気で可愛らしい体験。

人と同じで接しかた次第で念も宿るんだろうね。
負の感情で接すれば自ずと怨念めいてきて
正の感情で接すれば明るい表情になってくる。
それから市松人形好きになってしまいました。


…って、回想が長いがな。



~続く~
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