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めいぷるアッシュEnnyの日々是好日

ノモンハンの夏

半藤一利著 1998年4月刊

よくノモンハン事件とか事変や国境紛争と書かれたりしています。
ノモンハンには第一次と第二次と小さな小競り合いではなく日本とロシア・モンゴルの正規軍の航空、戦車、重火器を使った戦争です。

第二次ノモンハン・日本軍の出動人員58925人、うち戦死7720人、戦傷8664人、戦病2363人、生死不明1021人、計19768人。

日露、日支事変(日中戦争)に酔っている陸軍参謀達が天皇の統帥権を犯した、そこには指揮命令がなく当時の軍隊とは思えない。
天皇陛下万歳と言っておきながら、好き勝手。
将兵の命の重さなんて無かった。

ソ連軍ノモンハン総指揮官・ジューコフがスターリンの質問に答えて「日本軍の下士官は頑強で勇敢であり、青年将校は狂信的な頑強さで戦うが、高級将校は無能である」

ノモンハンでの敗戦に学ばず太平洋戦争で同じことが繰り返された。

著者はノモンハンでの責任のおおよそは当時関東軍参謀・辻正信にあると書いている。

後年著者が議員会館で辻正信の面談した時の印象が「およそ現実の人の世には存在することはないとずっと考えていた絶対悪が、背広姿でふわふわとしたソファーに坐っているのを眼前に見る思いを抱いたものであった」


この人、石川県加賀市山中町の出身で地元には銅像が立っている。


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