どこにでもいるような夫婦
ある日猫が居なくなりそして妻が失踪する。
僕(主人公)は周りの人たちを妻を含めて何も問題が無く普通に見えていた。
それが表面状に過ぎない事が少しづつ分かってくる。
みんな色々な過去がある、そして両親の過去を少なからず背負っている。
それはその時代でしか起こらない事や考えられない体験をしていた人。
終戦前の満蒙エリアでの出来事
新京動物園の動物の射殺(虐殺)出来事だったり
肉親の隠れた異常性だったり
僕(主人公)は妻が失踪した理由を知る為、連れ戻す為に奔走し翻弄される。
村上文学は人間の弱さを表現しているという。
妻を失踪させた何か邪悪なものと、こちらの世界と向こうの世界ので戦う。
この小説でも遺憾なく書いている。
村上春樹は難しく、なかなかついて行けないが
邪魔されず村上ワールドに浸っているのがなんとも良い。
僕 妻 猫
綿谷ノボル
加納マルタ、クレタ
17歳女の子
ナツメグ、シナモン
本田老人、本間中尉、ボリス少佐 モンゴル兵