野次猫ゆきちゃんの日記

野次馬な猫のゆきちゃんが日記風に語る物語や
日常のよもやま話などなど^_^

野次猫ゆきちゃんの日記/第18話 前編/ゆきちゃん天使さんの落し物をお届けする!

2023-12-24 12:24:00 | 日記風、猫物語。ファンタジー猫物語、空想猫物語
    久しぶり
      の
  『野次猫ゆきちゃんの日記』
   ゆきちゃんが語り部
      の
     物語です
  読み切り連載ではありますが
  よろしくお願いいたします。
  
    (あらすじ)
 前の飼い主、すみちゃんお婆ちゃん亡き後、ゆきちゃんは捨て猫に。ゆきは人の言葉が解る特殊ニャンコ!拾われた先は
不思議な異能力を持つ宇壷みつこ家。
みつこ事みっちゃんは植物の神様から
ウツボカヅラの力を借りてさまざまな澱みを自らに取り込み浄化する力がある。
また、宇壷家に関わる人もまた特殊な力がある。
宇壷家は古いお屋敷に住み、広大な土地に古墳を有する名家。
また、この古墳でも様々な出来事が起こり、ゆきにも宇壷家と庭のパトロール隊員に猫神様からのお役目が下される。
そして外回り猫のチャトラン事チャトさんを密かに憧れている。
そして、宇壷家の庭、東西南北をお守りしている、可愛い方々。
東を亀のとっくり、えりまきご夫妻が!
西をヒバカリヘビ親子、チョキ、ニッキが!
南を蟾蜍(ヒキカエル)のまるちゃんが!
北を姫ねずみのコチママさんと野うさぎのポキママさんが!
  それぞれお守りしています!
冬籠りの時期は土公神さまとコチ、ポキさんが!
あと、みっちゃんの娘、花蓮さんも不思議能力あり〜フィアンセのヨハンさんも!

  このくらいにしておきます!

   (第18話前編)

 ゆきちゃーん
『明日はクリスマスイブね!
穴籠もりされている皆さんのご無事を祈って、クリスマスの飾り付けも出来たし、イブはきっと素敵な事がありそうね!ゆきちゃん!ふふふふふ。』
あら?みっちゃん、張り切っていらっしゃるわね!
あー思い出すわ〜すみちゃんお婆ちゃんと
クリスマスの飾り付けをしたことを。

すみちゃんお婆ちゃんはね、とーっても
クリスマスが大好きでね、ゆきもあの
キラキラした飾りつけには猫魂がくすぐられてね、よく戯れたくなるのを堪えるのが精一杯だったわ…だからね、爪を研いでなんとかしたものよ〜。
あとね、すみちゃんお婆ちゃんはね、ゆきにもサンタさんのお帽子を作ってくださったのよ!
『ゆきちゃん、赤が映えて良くお似合いよ』って!
すみちゃんお婆ちゃんのいない
初めてのクリスマス。
宇壷家でのクリスマス🎄
楽しみだわ〜でもクリスマス前に大好きな花蓮さんが演奏旅行にまた行かれてしまったのよ( ;  ; )

淋しいけれど、ゆきは猫頭、宇壷庭のお内周りパトロール隊員ですものね!
そんな時こそ、しっかりとパトロールをするものよね!ゆき、頑張るわ(//∇//)

さあ、明日はクリスマスイブね🎄
何だか、西側の竹林にある古墳さんのパトロールに行きたくなってきたわ。
 
それに、今、野うさぎのポキママさんから
ゆきへの合図があったのよ。
『ドンドコドン、ドコドコドン、ドンドドドーン』って!急ぎましょ!
   さあ、いざ古墳へ〜
西側へは久しぶりだわ!西側はね、ヒバカリヘビのチョキお母さんと息子のニッキちゃん親子が住んでいらしね、西側の竹林の見守りベビさんなのよ!冬籠りのご無事をゆきもお祈りしていますよ。

 さあ、着いたわ。
『カサッコソッ』の音、あら?
振り向いたら、北側見守りの姫ネズミのコチママさんと野うさぎのポキママさんが
いらっしゃるじゃな〜い!
わ〜コチさん、ポキさんこんにちは〜
あ〜でもお目にかかれてうれしいわ!

それはそうと何かあったのかしら?
『ゆきちゃん、こんにちは!
実は先程、コチママさんからのお知らせで
古墳の御柱の空が虹色に輝いているらしいと』
『それでポキママさんをお誘いしてこちらに来てみたら、やはり御柱の空が何だかいつもと違うもので!ポキさんからゆきちゃんへ合図をお頼みしたんですよ』

そうだったんですね!ご連絡、ありがとうございます^ - ^
『私たちもご一緒いたします』

よろしいのかしら?お二方は子育て中でお忙しいのに〜
『大丈夫ですよ!ポキさんの所で子育て応援隊のムクドリさんご夫妻が見守りしてくれていますから!』

あ〜ありがたいわ!ぜひともご一緒に!
では、参りましょう♪

それでね、ゆきたちは古墳に向かったのよ。
(あ、古墳はね、1600年くらい前のものでね、直径15メートルのまあるい古墳なのよ!宇壷家の敷地内にあってね、宇壷家で管理しているのよ!古墳の章もご参照ください♪)

あら〜ほんと古墳から天までは、今まで通りに天御柱が太しき建っているし、一見は変わりないのだけれど、上の方が何だか虹色に渦巻いていて、天使さんでも飛び出してきそうな美しさね〜

『何だか天上界の様子を見ているようで
私たちもフワフワしてきますね〜コチママさん!』
『ええ!なんて美しいのかしら!
虹色の雲がフワフワと渦巻いていて、その周りが金色の優しい光でキラキラしていますね!ポキママさん!』

ゆきも不思議な美しいフワフワに見惚れているとね、虹色のフワフワからピカピカした輪っかがね、木の葉が舞うように
フワフワしながら落ちてきたのよ〜
え、え、えー何?と思ったらいるとね、ゆきの頭の上にそのピカピカの輪っかが載っていたのよ〜あ〜もービックリしたわ!

あー困ったわ〜何かしら?この輪っか?
『ゆきちゃん、昔狛犬さんから聞いた事なんですが、天上界ではいろんな形があるんですが、確か?天使さんの管轄の一つに天命をお授けする輪っかが有って、神様からの天命の輪を天使さんがお配りになられているとか!そんなことをきいたことがあります!ねぇ、ポキママさん!』

『ええ、確か(あ)から始まる狛犬さんと
(ん)で締める狛犬さん方は誕生から寿命の果ての一部を天命として司っているんだとも話されていらしてね、地上でのお役目
らしいわ。で、天使さんの輪っかはなんでも特別な天命のある方に配られるそうよ!』

え〜どうしましょう!???
どうしたらいいのかしら?困ったわ〜?
あ〜毛布踏みたくなってきたわ😿

『あ、ゆきちゃん!北側の磐座に行く途中に産土の神様をお祭りしている小さなお社を覚えておいでですか?そこの眷属の狛犬さんに事をお話しされてみてはいかがでしょう?私とポキさんがご案内いたしますよ!』

あ〜ありがたいわ〜よろしくお願いいたします!
『さあ、ゆきちゃん、コチさん急ぎましょう!』

こうして、ゆきたち一行は狛犬さんのもとへ向かったのでした〜
    
    第18話後編に
      つづく










 

第17話 後編/蛙泉国の秘薬でゆきちゃん、コチママ、ポキママ親子を助ける!

2023-09-10 12:58:00 | 日記風、猫物語。ファンタジー猫物語、空想猫物語
 バッサ バッサ バッサ…と羽音を立てて
椋鳥(ムクドリ)さんご夫妻が近づいてきます!

 そしてまた、ドンドコ ドン ドコドコドン ドンドドドーン ドンドコ…ドコドコ…ドーン…忙しなくゆきの体に響いてくるわ💦💦
ポキママさんが
ゆきを呼ぶ合図よ! コチママさん! 
ポキママさんに何かあったのかしら?

 『ええ、なんだか胸騒ぎがするわ。
ゆきちゃん、どうしましょう』

 あら、椋鳥さんご夫妻が慌てて、こちらにいらしたわよ。

 『コチさーん!大変です!お宅のチビ助くんとポキさんのきなこちゃんが、御殿池に落ちたんですよー💦💦💦
ポキさんは一足先に向かっています。
事情は向かいながらお話しします!
さあ、急ぎましょう!』

 皆さん、早くゆきの背中にお乗り下さい!
 『ゆきちゃん、ありがとう(涙)』
きっと大丈夫よ!とにかく皆んながついているわ!コチママさん!急ぎましょう!

 『コチさん、ゆきちゃん、私たち椋鳥夫婦は、とっくりさんの御殿池で、水浴びをしようとしていたんです。
そこへ、チビ助くんと、きなこちゃんが水を飲むために、御池にいらしたんです。
お小さい2人が可愛らしくて、飲み終わるまで、私たちは木の上から見守っていたんですが…穏やかなはずの御池に急な大波が起こったかと思ったら、勢いよく大鯰(オオナマズ)が宙返りして、真っ逆さまに御池に!で、
あれよあれよという間に、御池がグルグルと渦を巻き始めて、その渦の中に、チビ助くんと、きなこちゃんが、あっという間に飲み込まれてしまいまして💦💦💦
すみません!何も出来ず…申し訳ありません! あ、渦の正体は泉国の殿様の座を狙っている、大鯰の髭トラという厄介者の仕業です。それに、今日は15日、泉国のお扉が一日中開く日なので、御殿池にも自由に出入りできるんですよ。
ここ数年は何事もなかったんですが、このところ、勢いをつけている大鯰一家の親玉、髭トラが泉国を我が者にしようと企んでいるんです。
まあ、私も水浴びのときに、泉国に仕える者たちに聞いたことですがね。
ゆきちゃん、近道があります。そこの南天の木の間から左に行くと御池にでられます!
    ふうー着いたわ。
 あ、ポキママさーん!
 オロオロしているわ。
 『あ、コチさん、ゆきちゃん!
大変なことになったわ。どうしましょう(涙)』

 『チビ助➖チビ助➖…( ;  ; )…』
 『きなこ➖きなこ➖…

 どうしたらいいのかしら?ゆきも泣きそうよ
どうしましょう?猫神様…ゆきはどうしたら?
あーすみちゃんお婆ちゃーん!
ゆきはどうしらいいの?エーンエーン(;o;)

 しっかりしなきゃ、何とかするのよ!
 ゆき!でもどうやって助けたらいいの?って、一生懸命、考えながらね、猫神様やすみちゃんお婆ちゃんにお祈りしたのよ。

 そうしたら、にわかに御池の面が小々波で揺れ出したのよ!
 そこから、ひょっこりと赤い金魚さんが
顔を覗かせてたのよ。あら?見覚えがあるわ。
 『ゆきちゃん、私です、お祭りでお助けいただいた、泉国の仲立ちの金魚ですよ。』

 あら!縁日で花蓮さんに掬われた金魚さんね。
 一体どうされたのですか?

 『はい、先程、大鯰のおふざけで
陸の方々が、泉国に迷い込まれたと、通達がありまして、今、蛙兵団と金魚遊泳団で捜索をしておりますので、今しばらくお待ちを!大丈夫です、必ずや私、ゆきちゃんに恩義をお返しすべく、力を尽くします!
ママさん方も、ご安心ください!
 それに、蛙泉国のお殿様も髭トラが陸の方々を巻き込んだ悪行を、今日こそは許さないとの御触れも出ております。
 なので私たちを信じてお待ちくだい!』

 ありがとうございます!
 ゆきは泉国のお殿様や皆さんを信じて
チビ助ちゃんときなこちゃんのご無事を
祈ります。金魚さん、よろしくお願い致しますね。

 『よろしくお願い致します(涙)』
 『どうかお願い致します(涙)』
 と、涙ながらに子らの救出をお頼みする
 ママたちを見てね、ゆきも泣けたわ( ;  ; )
 雨も降り出してきたことだし、
 ここは泉国の方々にお任せして私たちは
御池のほとりで待ちましょう!

 半刻(1時間)過ぎた頃、いきなりとっくりさんとえりまきさんご夫妻の御殿から水神様にお仕えの龍さんが勢いよくお出ましになってね、それはそれは大きなお口をお開けになられたのよ。ただビックリさせられていたらね、
もうすでに、私たちね、龍さんのお口の中にいたのよ!もの凄いスピードに圧倒されてね、
何が何だか?

 さしづめ龍コースターにでも乗った感じかしらアハハ💦💦💦

 気づいたら、前にお邪魔させていただいた
泉国よ!そして、ゆき、コチママ、ポキママ、
椋鳥さんご夫妻までが、あの重厚で美しい
襖の前に座っているじゃない!
焦るわ💦

 ドンドンドン…ドンドンドン…

 『おな〜り〜おな〜り〜』
 ドンドンドン…

 美しい着物を纏った蛙さんが襖をスッと
軽やかにお開けになられたのよ。

 あー前と同じでゴージャスな滝を背にされた
泉国のお殿様が相変わらず素敵で、ますます燻しに燻された感に、惚れ惚れしちゃうわ〜
なんて、うっとりしちゃうゆきはね、いつもどこか、不謹慎よねー。 あー毛布踏みたいわ😮‍💨
 『ゆき殿や、久しきこと。
この度は泉国の大鯰が、陸の者に無礼なる振る舞い、泉国の主として、詫びを申しあげたく、お呼び立て、いたした次第です』
 あらあら、コチママ、ポキママ、椋鳥ご夫妻さん、みーんな、固まっているわ。クスっと。
おっとダメよ、ゆきΣ(-᷅_-᷄๑)

 『金魚国の仲立ち魚よ。早く子らを連れて参れ』
 
 『ハハア。只今、お連れいたします!』

 『ゆき殿や、前に申した水難の秘薬の茶の事、
記憶におありかな?』
 
 あ、はい!あの時、水難から身を守ってくれるという、秘薬のお茶をいただいた事は、有り難くて、忘れられません!

 『左様であるか。ハッハッハ… あの時、交わした其方を水難から守る約束が
あの茶に込められた秘儀によって、しっかと作用したようであるなあ。ハッハッハ…
 本来は本人だけ、効力があるが、其方、
猫神様にお頼みした甲斐があったなあ。
ハッハッハ…ハッハッハ…』

 お殿様、ありがとうございます😭
 猫神様、ありがとうございます😭
 もひとつおまけに、
    すみちゃんお婆ちゃん!
      ありがとう😊

 『お待たせを』

 『ママ〜エーンエーン、ママ〜
  ごめんなさ〜い』
 『チビ助➖この子は、もう!(涙)』

 『ママ〜ママ〜エーンエーン』
 『きなこ➖きなこ➖(涙)』

 良かったわ。ご無事でなによりよ😹
 『ゆきちゃん、これでお祭りのご恩がお返しできて、良かったです!これからも宇壷家の皆様を、私、金魚国の仲立ち魚としてお守りいたします!
 それから、あの大鯰ですが、水神様に罰として大髭を抜かれてしまったそうです。再生するまで120年かかるそうで、その間は悪さはできません! なので皆さんご安心下さい!
今は水神様にお仕えしているようです。』

 金魚さんありがとうございます♪

 『さあ、ゆき殿、皆の者たちよ!
泉国にお出でになったのも、縁であるなあ。故に、皆の者よ、泉国の茶を一服召し上がってから、戻るが良いぞ!ハッハッハ
子らも飲むが良いぞ。ハッハッハ
 この縁が水と土の更なる繋がりを示すものとなる事を願って。』

 私たち一同、お茶をいただいてね、
お殿様に ハハアーとお辞儀をした瞬間よ〜
またまた勢いよく飛んで来た龍さんに
一目散に咥えられてね、気付いた時にはね私たち、御池のほとりにいたのよ。
そしてね、皆んなヘトヘトになりながら、天高くお昇になられた龍さんを、ただただ無言で見送っていたのよ。 忙しかったわ。

 皆んな我に返った時にはね、
雨も上がってね、辺りの木々の葉もしっとりとしていてね、なんとも清々しい空気が心地よく流れていたのよ。

 お日様の光が雫を帯びた葉っぱに当たって、風がサア〜っと吹いた瞬間に、キラキラ、雫さんたちが輝きはじめたの。
それは一瞬の事だったわ。
 
   たまゆらよ!

 宇壷庭の皆んなと力を合わせた
     ご褒美ね!

 猫神様、すみちゃんお婆ちゃん!
 ありがとうございます😊

 たまゆらの美しさに、皆んな
 あっけにとられていたわ。
 全てが揃わないと見られる
 ものではない事に、皆、
 涙していたわ。

   第17話/後編 お終い

 長々なお話し、お読みいただき
 ありがとうございます😊

 まだまだ、ゆっくりですが
 続きます。
 
 よろしくお願い致します(//∇//)
  

 

 









第17話/前編 蛙泉国の秘薬でゆきちゃん、コチママ、ポキママ親子を助ける!

2023-08-28 11:47:00 | 日記風、猫物語。ファンタジー猫物語、空想猫物語
 物語前に。久しぶりの読み切り連載中
 の第17話となります。
 よろしくお願い致します(//∇//)
  
     【第17話/前編】
 
 近頃、忙しかったから、今日はヨハンさんのギャラリーのゆき専用フカフカベッドで、ゆっくりしましょう〜 何てたってね、ギャラリーの窓辺からお外を眺めるのがサイコーなのよ^ - ^  それにね、憧れのチャトさんもお通りになるし、目の前が竹林だから、竹が風にソヨソヨ揺れて、そこにお日さまの光がキラキラしてね、ニャンコも癒されるのよ! 
ウトウトしながら、そっとチャトさん(密かに憧れているご近所の茶トラ猫。ヤサグレ感が半端ない。)のお姿を拝見できるから、とーっても大好きな場所なのよ❣️
 そうだわ!その前にパトロールがてらコチママさんとポキママさんに、古墳の祭祀のご報告にお伺いしようかしら。
皆さんお元気かしら?

 さあ、パトロール隊員ゆきちゃん!ハイ!
点呼よーし!いざ北側へ!ハイ!
 
   ふふふふふふって?
 あら、みっちゃん!(捨て猫だったゆきの今の飼い主さん。不思議能力あり。)
 いらしたのね!
 スリスリしてっと。
 『ゆきちゃん、随分と気合いが入ってる
 のね。ふふふ。パトロール行ってらっ 
 しゃい!』
 イヤだわ。みっちゃんたら。みっちゃん
 には私の心の声がダダ漏れねー💦
 
 それでは、行ってきまーす♪

 あら〜銀杏の黄色の葉っぱのフカフカ絨
毯が気持ちいいわ〜もう気持ちが抑えられないわー、背中ゴシゴシ、右ゴシゴシ、左もゴシゴシ…あーサイコーだわ〜葉っぱのプールね!
ゆきは少ししか泳げないから、葉っぱのプールは
サイコーね!な〜んて
葉っぱに弄ばれてたらね、ふふふふふふですって?
  『ゆきちゃーん、こんにちはー!』
 振り返って見たらね、黄色のフカフカの間からね、コチママさんがツヤツヤお目々で私を見ていらしたのよ!
あ〜やっぱり姫ネズミさんてお可愛らしいわ〜 あ〜お可愛らし過ぎて、飛びかかりたくなるわ。 だめよ! ゆき! 集中よ! 爪研ぎたいわ💦 気持ちを切り替えてっと〜アハハ
:;(∩´﹏`∩);:
 
 あら〜コチママさんこんにちは♪
コチママさんも黄色フカフカプールで泳いでいらしたのねーふふふ。

 『ゆきちゃん!古墳の祭祀、ご成功
  おめでとうございます!』
 
 コチママさん、なぜご存知なんですか?

 『あの日は、ポキママさん(野うさぎでコチママさんとは、ママ友)と一緒にそっと見守らせていただいていたんですよ!
 ゆきちゃん、改めまして、おめでとうございます!祭祀の最後に結界をお張りになられた時、それはそれは威厳がおありでしたよ!
素晴らしかったです。』《コチママ、尊敬の眼差しをゆきに向けるのでした〜》
 
 え〜見守っていてくださったんですね😹
  ありがとうございます😊
 今日は、コチママさんとポキママさんに祭祀の成功をお知らせしたくて、参りました! 
祭祀前に天の磐座をご案内してくださって、
ありがとうございました。
 コチママさんに、祭祀のあらましを教えていただいていたから、安心して臨む事が出来たんですよ!
 まさか、私が祭祀の最後に結界を張るお役目だとはね、夢にも思わなかったです。
 今思い返してもドキドキなんですよ、ふふふふふふ。
 
『ゆきちゃんは本当にご立派でいらしゃいましたよ。友人代表として、とても誇らしかったです!
穴籠もりをしないからこその特権ですね…ふふふ。春になって皆さんが穴籠もりからお戻りになられたら、私は、自慢して歩きますよ〜ふふふ』

 なんだかお恥ずかしいかぎりです(≧∇≦)
 でも無事終わって、またこうしてコチママさんにお目にかかれてうれしいです!

 『さぞ、お気を使われたでしょうね。
  お疲れさまでした!
  それに宇壷家の皆さまは勿論、
  猫神様もお慶びでいらっしゃる
  事と私もお慶び申し上げます
      m(_ _)m                  』
 
 ありがとうございます!
コチママさん、ポキママさんにもお礼をお伝えしたいのですが!

 『ええ、今日はウチのチビ助とポキママさん家のきなこちゃんと遊んでいるのよ。
  だからポキママさんも、もう直ぐいらっしゃるはずよ!』

 待っている間にね、コチママさんとたくさんお話ししたのよ!春になったら、東のとっくりさんとえりまきさんの御殿に行く事や天磐座で咲くカタクリの花を見に行く事なんかをね、お約束したのよ!
 楽しみだわ♪

 そんな楽しい想像をしてたらね、
きゅうに地響きがしだしたのよー💦
 なんだかただ事ではなさそうね。
さあゆき!音に集中するのよ。
    耳を澄ませて!
 
 『ドンドコ ドン、ドコドコドン、
  ドンドドドーン…ドンドコ ドン
  ………ドーン……ドンドコ……』
 (第13話後編、ご参照ください)

 あら💦💦💦あら?あら〜💦💦
たしか、前にポキママさんと、ゆきを呼ぶための合図を決めたわよね。
 コチママさん!今の合図、お聴きになりましたか?何か緊急事態かしら?
 
 『ポキさんが呼んでいるわ。
  どうしたのかしら?』

 そこへ子育て応援隊の椋鳥(ムクドリ)さんご夫妻が慌てた様子でやって来ました💦💦💦
バッサ、バッサといつに無い羽音をたてながら…
  
  
    この辺りで
     【後編に続きます】
    に、致しますm(._.)m

      
 


 








 


 番外編/【後編】ゆきちゃん、夏祭りでお面Gメンの精霊さんと出会う!

2023-08-17 14:54:00 | 日記風、猫物語。ファンタジー猫物語、空想猫物語
 
 『ゆきちゃん、お面よ!今は大量生産の
物ばかりね。あら?あそこのお店はなにかしら?
見てみましょう〜
まあ~手作りのお面の髪飾りだわ!
ゆきちゃん!お揃いにしましょう!
小さいから、ゆきちゃんの頭にも載せらるし、きっとかわいいと思うわ。ふふふ。
どのお面がいいかしら?
私はおかめさんにしようかしら。
ゆきちゃんはどれがお好みかしら?』
 わ〜どれも素敵ねーゆきもお面が被れるなんて〜うれしいわ!そうねー私はこちらの赤くてお鼻の高い天狗👺さんがステキかなあ〜って思っているとね、
 『ゆきちゃん、この天狗さんはいかが
かしら?』
 スリスリっと!
 そしたらね、花蓮さんが私の頭に載せてくださったのよー
 『ゆきちゃん、赤の天狗さん、似合ってるよ』
 もうーヨハンさんたら褒め上手ねー それに花蓮さんは、結ったお髪におかめさんをお付けになって、本当に何でもよくお似合いよ!
    素敵ねー

 なんて、楽しんでいたら、どこからともなく風が吹いてきてね、ゆきの足元にキャラクターのお面さんが飛んできたのよ!
でもねそのお面さん、すごく汚れてしまっているのよ。
 それにね、可愛いキャラクターのお面さんに月の光が当たってね、夜目でみるとね、ゆきには泣いているようにみえたのよ。なんだか切ないわ。
 『あらあら、ダメよね。お面をこんなにしては。
手水舎で洗ってあげましょう!』
 花蓮さん、なんてお優しいのかしら。
洗っているとね、お面さんも心なしか、ニッコリされているように見えたのよ!
良かったわ。あ、そうそう、花蓮さんはね、ゆきの事も気づかってくださってね、柄杓からすくったお水を、手に移してから
ゆきに飲ませてくださったのよ!
 花蓮さん、大好きよ❤️
そうこうしてたら、お面屋さんが声をかけてきたのよ。
 『あ〜ありがとうございます!
お面を大事にしてくださって。
お面はどんなに大量生産のものであっても
人形(ひとがた)なんですよ。
だから本来は大切に扱わなくてなりません。
私たち売り手も心して売る者が少なくなっているので、面を手にした買い手側が簡単に捨ててしまうのも仕方ないのかと…どうしたものか?あ、こちらのお面は私が引き取りますよ。あなたの行いを拝見して
売り手の心構えが足りなかったと、今一度
気持ちを改めます!』
 
 『そんなことありませんよ!
皆んな軽い気持ちで買っているけれど
人形だという認識が薄いのでしょうね。』

 あ〜学ぶわ〜。
でも、さっきは不思議な風が吹いたわね。
 あら?小さなヤツデの葉っぱが落ちているわ。
この近くにはヤツデはないみたいだしこの葉っぱ、ずいぶん青々しているわね。不思議だわね。

 花蓮さんが小さなヤツデの葉っぱを拾い上げてね
 『ふふふ、ゆきちゃんがお被りになっている、天狗さんが👺吹かせた風みたいね!
凄いわ!ゆきちゃん!』
 
 え〜え〜ゆきのお面の天狗さん👺が
この小さなヤツデの葉っぱで?え〜凄いわ!
大事にするわ、このお面さん!
それに、花蓮さんとお揃いだもの(*^_^*)

 ピーヒャラ、ピーヒャラ…
   テンック、テンック…
     あれ?あれ?あれー
   ガヤガヤ、ガヤガヤ…
 あー意識が遠のいて行くわ〜💦💦
   花蓮さ〜ん、何処〜!
     ヨハンさ〜ん、何処〜?
 
 目がグルグルしてきたわ〜
 もしかして今、私、神隠しに遭っちゃったりなんかしたりして〜なんて、余裕でいたらね、
 暗闇の中に急にスポットライトが差し込んできたと思ったらね、ゆきの目の前にはお能の舞台?が、出現していたのよ!
もう、野次猫もビックリよー💦💦💦
あー爪研ぎしたいわーグスンT^T

 でね、スポットライトが橋かがり(出入り口)に移された途端、何処からともなく
鼓の音が辺りに響き渡ってきたのよ!
 で、またね、スポットライトがゆきの真正面に当たったと思ったら、そこには、
白装束に般若のお面をお被りになられた、お方がお出ましになられていらしたのよー!
 もうそれはそれは、びっくりしてね、ゆきの毛も逆立ってきたのよ!
 でもね、そのお姿から高貴なお方だと
一眼みただけで分かるくらい、金色の眩いオーラを纏われていらしたのよ!

 で、見惚れているとね、私は
いつしか、見所(客席)から舞台を見ていた事に気づいたのよ。でね、『ゆきさん!』って言う声がけに、横を向くとね、
なんと、なんと、な、な、なんと➖
ゆきより3席離れた所に、大きな大きなお顔のお方が座られていらしたのよー💦💦💦
そうね、失礼ながら、お顔だけでも大玉転がしの玉くらいあるかしらね?💦💦💦

   またまたビックリしてー
  ゆきの毛はMAX逆立っているわー
  
 でもね、そのお方はとってもお優しい
目をされていらしたのよ!
 だから、ゆきはね、その目を見てから
気持ちが落ち着いてきてね、よくお顔を
拝見すると、誠実さを表す淡い緑と、淡い水色に淡い黄色、そして愛のある桃色のオーラがお顔の周り全体に広がっていらしてね、きっと尊い御任務がおありのお方なんだと判ったのよ!

 でね、般若面のお方の舞をご一緒に拝見したのよ!
 舞を見ていると般若のお面さんはね、光の加減や上向き、下向きの時の表情がね、
全然違うのよ!笑っていたかと思うと、急に悲しげ?哀しげ、だったりと、一つのお面なのよね?
なのに、こんなに、喜怒哀楽を表現できるなんて、凄すぎるわ!
 
 ゆきはね、見ていて、鳥肌が立ってきてね、自然と涙が出てきたのよ!T^T

 私ね、ただただ感激していたのよ!
そうしたら、急に全体が明るくなったと思ったら、
その時にはもうすでに、般若面のお方も舞台も消えていたのよ!

 ハッとして、横を見てみると、
ゆきのお隣に、先程の大きなお顔の方が座っていらしたのよ。
でね、そのお方、お顔が1メートルくらいお有りだと思うのよ。だけど、体はそれほど大きくないのに
何故か、バランスが取れてるから不思議ね〜?
あらあら、ダメよ人様のお顔をマジマジと見ては!はしたないわよ、ゆき!💦💦😅なんて、思っていたらね、ニッコリと大きなお方が私を見つめていたのよ!💦💦💦 しっかり、ゆき!

 『こ、こ、こんにちは。わ、私は
ゆきと申します。私、神隠しに遭っているのですか?』

 『ゆきちゃん、申しわけありません!
私はお面の国の精霊なんです。
祭りや市が立つ所に赴き、お面の取り扱いを取り締まる、お面Gメンとしてのお役目のものです。』

 そうなんですね!では、お面の扱いの酷い場合には罰を与えるんですか?

 『いえ、あまりに目に余る扱いの場合には、その方の処へ赴きましてね、ちょっとした、気付きを与える役目なんですよ。
なので、人によってはバチが当たって?と思うかもしれませんね!ハハハ…
命まで獲りはしませんよ!ハハハ…』

 でも何だか、凄いお話しをされているわね。
ゾワゾワするわ。アハハ…
   そう、畏怖を持たなくては!
     アハハ…

 『ゆきちゃん!怖がらないでください!
私たちは、ただ、面の人形は、人々の写しであるから、只々、大切に扱って欲しいだけなのです!』

 お面Gメンさんはお面を通して、人々に気づきをお示しするための世直し旅をされていらっしゃるのですね!
 
 『昔は神事で畏れ多い神様をお迎えし、また、畏れ多くも神々様の代役として面を被る事で、初めて神降ろしする事が許されていたんです!
それは、自然界と現世を辛うじて繋ぐお役目であり、約束事でもあったんです!』
 何だかゆき、泣けてくるわ😹

 『しかしながら、昨今では安易な形でしか、お面は扱われておらず、私たちの力が及ばない為、唯一の古典芸能にも関心の目は向けられることも少なからずでして…』

 Gメンさん!世の中が神や自然界の領域をこえて、勝手な振る舞いが一人歩きしてしまっているんですね!

 『はい、お面に限った事ではありませんが、お面を蔑ろにすることも、自然破壊の一つに繋がるのです。 神は見ております。
自然界や精霊界も人々の行いを!
なので小さな道徳心を今一度、思い返していただく、お役目も、私たちお面Gメンは
担っているのです。』

 わかりました!ゆきも少しでも少しでも
形ある物事を大切にして参ります!

 『ゆきちゃん!ありがとうございます😭
面は被る事で違う人物にもなれ、又、面の奥から、もう一方の目で世を見る事ができます。そこから見える世界は、一方向でいるからこそ、一点に焦点が当り、真実がハッキリし、八方が見えるのです!』

 あ、先程、舞台で舞っていらしたお方は?

 『はい、般若面のお方こそ、お面精霊界の主様であらせられます!めったに表にはお出ましにはなりません。
 白装束は覚悟の表れ、死に装束を意味し
憤怒相は憐れみの悲しみを表していらっしゃるんです。この世を案じていらっしゃるのですよ!』

 私たちを心配してくださっているのですね!😹いろいろな物を大切にします!

 『はい。面に限らず、物を投げつけての不快音やワザと出す不快音も良くないです。悪鬼に反応されますから、要注意です!』

 わーいろいろ教えていただけて、
ありがとうございます😊
 そうだわ、さっきね、ヤツデの葉っぱがお面さんと飛んできたのよ?
 とても不思議だったわ?

 『あの風は、ゆきちゃんをお守りの龍殿が、自然霊界の者同志が協力し、天狗風👺を呼んだのですよ!
ゆきちゃんが呼んでくださったのですよ!』

  えー私、なにも出来ないのよ〜
  いつもオロオロしてるだけだし。
  きっと宇壷家の皆さんとご一緒だと
  神風が吹いてくださるのね!
    感謝だわ!
 
  お面Gメンさん!私、猫頭ゆきも春夏秋の氏神様のお祭りや市が立つときは、
パトロールをさせていただきますね!
 お約束致します!キリッと!

 『あーそのお言葉、主様もさぞ、
お喜びかと!ありがたき事です!
主様もお出ましになられた、甲斐もありましょう!
日頃、主様は播磨の国におわします、高砂神社におられ、伊弉諾神、伊邪那美神と共に御坐す。』

 その時…

  『高砂や〜あ、高砂や〜あ…』ってね

 響き渡ってきたわーあーグルグルするー

 遠くでね、テンック、テンック…
     
     ピーヒャラ、ピーヒャラ…

 『ゆきちゃん!ゆきちゃん!』
   
    花蓮さん、ヨハンさん!


     番外編/後編
      
       おわり

   
      
 

  




 


番外編/【前編】ゆきちゃん、夏祭りでお面Gメンの精霊さんと出会う。

2023-08-08 22:11:00 | 日記風、猫物語。ファンタジー猫物語、空想猫物語
 『ゆきちゃーん!ヨハンと一緒に氏神様のお祭りに行きましょう!』
 わ〜花蓮さんの浴衣姿も素敵ね〜。
花蓮さんの浴衣はね、とてもシンプルな古典柄でね、白地に麻の葉柄なのよ。
お顔立ちがお綺麗だからこそ、このシンプルな浴衣が良くお似合いになるのね。うっとりよ〜(//∇//)でね、帯は献上柄というものらしくてね、花蓮さんの浴衣にピッタリなのよー。
 
 あ、みっちゃん!『この献上柄はね、4つの縞柄で織られていて、それぞれに意味があるのよ。簡単に言えばね、太い線は親を、細い線は子を表しているのよ。親が子を守る意味があるらしいわ。家内安全を願って織られているのね。素敵よね。』
 ヘェ〜そんな素敵な意味があったのね。
帯に身の安全を思って織られていたのね。

 かく言う、みっちゃんもこれまた、素敵な絽のお着物をお召しでらしてね、淡黄色に墨色の蜻蛉(とんぼ)があしらわれていて、この夏にピッタリ!
涼しげだわ〜。
それに、帯がまた素敵でね、うずまきに水玉模様の紗の袋帯が、蜻蛉を引き立たせているわ。
お見立てが光るわね。
やっぱり、みっちゃんは気品がおわりね〜
お着物だとまたまた卑弥呼感、マシマシなのよ!

 『ゆきちゃんに、招き猫に朱の豆しぼり柄の手拭いでカラー(首輪)を作ったのよ。いかがかしら?』

 わー和柄は初めてよー朱色の豆しぼりが可愛いいわ!みっちゃん、ありがとう。
  感謝感激、雨ウツボ様さまよ!

 『わ〜ゆきちゃん、毛並みに朱色の豆しぼりが映えて、ステキよ!とっても、お可愛らしいわ❣️
なんだか、ゆきちゃん、御神輿も担げそうな程に
お力が漲っていらして、頼もしいわ。ふふふ。』

 ゆきはね、宇壷家の皆さんに可愛がっていただいているお陰で、力が湧いてくるのよ!みっちゃん、花蓮さん、ありがとうございます😭ゆきは幸せものよね!
 すみちゃんお婆ちゃん!ゆきは皆さんから沢山愛情をいただいて、幸せよ。

 『さあ、いってらっしい!』
 あらみっちゃんは行かないのかしら?

 『あ、ゆきちゃん、私は夕方に会社帰りの方々のお茶のお稽古があるのよ。
ゆきちゃん、楽しんでいらしてね!ふふふ。』
 はい!みっちゃん!
私ね、ちょっと自慢なんだけど…エヘン!ゆきは、お出かけ出来るニャンコなのよー
 だってね、小さな頃は、すみちゃんお婆ちゃんのお洋服のポッケに入れていただいてね、よくお買い物に行ったものよ〜、
ポッケより大きくなってからは、カゴのカートに乗せていただいていたから、お散歩の出来るニャンコになったのよ!車の音だって、へっちゃらなんだから。ふん!
誰と競っているの?ゆき!💦💦アハハ。
 すみちゃんお婆ちゃんのお陰ね。
あ、でも夜祭は今日が初めてよ〜ワクワクしちゃうわ〜(๑˃̵ᴗ˂̵)

 『さあ、ゆきちゃん、参りましょう♪
ヨハンはギャラリーで待っているのよ。』
 
 『やあ、ゆきちゃん、手拭いのカラー似合っていて、可愛いいよ!』
 ヨハンさんがね、そう言ってね、ゆきのほっぺにチュッてしてくれたのよー
あーもーゆき、浮かれすぎよ!

 あらーヨハンさんは近江ちぢみの麻の生成り色の涼しげな浴衣をお召しで、粋だわ!素敵ねー、横に花蓮さんがいらっしゃると尚、一層、オーラが増すわね!素晴らしいわ。

  【やれやれ、やっと、お祭りへ〜】

 テンック、テンック…ピーヒャラ、ピーヒャラ…
 山車の上でお囃子に合わせて、狐面での踊り…これぞ、お祭りって感じね。
 何よりも氏神様の神社って⛩土が多いでしょ〜それがいいのよね〜土の上を沢山あるけるし、そのまま土の上に屋台とかでしょ。異世界よね〜何だかゆき、神隠しにでもあった気分よー!っと、この時まではね、私、ヘラヘラしていたのよー💦💦

 『ゆきちゃん、金魚さんを掬うわよ!見ていてくださる?』
 花蓮さんがおっしゃると掬うじゃなくて救うみたいな感じね^_^
 
 金魚さん、お可愛らしいわね!
みなさん、頑張って泳いでいらっしゃるわ。
『赤〜いおべべの〜可愛い〜金魚〜』って、すみちゃんお婆ちゃんが歌ってくださった事、思い出すわ…でもね、わたしはニャンコでしょ〜どーしても、猫魂が出てしまうのよ😅気持ち良さげに泳ぐ金魚さんが、あまりにもお可愛らしすぎてね、水の中をパシャパシャしてしまうのよ。あ、でもね、直ぐに我に帰るからね、まあ、金魚さんを少しだけ驚かせてしまうのだけど😓今日はグッと堪えるのよ〜!
  
 皆さん大事にされるといいわね!

 そんな事考えていたらね『ゆきちゃん、助けてくださーい!』って、1匹の赤い金魚さんが?
私に話しかけて来たのよ💦💦
 『ゆきちゃん!私は蛙精霊国(泉国)で蛙と金魚の仲立ち役のものです。我ら金魚には手足が無いので、金魚たちを世に送り出すには、蛙の精霊さんのお力が必要なのです。そんな折、行き違いで現世行きの金魚部屋から出られなくなってしまったのです。どうしたら?と途方に暮れていたところにゆきちゃんが!お助けください!』
 
 えー💦💦まるちゃんのお国の方なのね〜。
どうしよー、とりあえず、花蓮さんにスリスリしてみましょ💦💦
 『ヨハン?この金魚さん、他とは違うと思わない?なんか光を放っているのよ。』
 『救わないといけないみたいだよ。
ゆきちゃんがソワソワしているよ。
 ゆきちゃんもこの金魚さんを救いたいのかな?』あ〜ヨハンさん〜😹スリスリして、お願いするわ〜。ありがとう😊

 あー花蓮さんとヨハンさん、なんて素敵なのかしら〜掬うが救うになるわね〜
  
 金魚さん!無事に花蓮さんに掬って?救っていただけて、良かったわね!
 『ゆきちゃん、ありがとうございます!私はまだお役目があるので、助かりました。』
 『金魚さん、この後どうしたらいいのですか?』
 『はい、お手数なんですが、宇壷家のとっくり、えりまき様ご夫妻の御池に放って下さい!池からは、蛙精霊国(泉国)にも繋がっておりますので、そちらから戻れます!』

 『あ、ゆきちゃん!この金魚さん、亀さんご夫妻のお池に放ちましょう♪』
あ〜良かったわ〜。何だか、忙しいお祭りね。フウ〜爪研ぎたいフウ〜
まあ、一件落着ね!ふふふ。

 『あ、ゆきちゃん!お面よ!』

    【 長くなりそうなので
     近日、後半に続くに
     致します】
  次回もよろしくお願い致します!