久しぶり
の
『野次猫ゆきちゃんの日記』
ゆきちゃんが語り部
の
物語です
読み切り連載ではありますが
よろしくお願いいたします。
(あらすじ)
前の飼い主、すみちゃんお婆ちゃん亡き後、ゆきちゃんは捨て猫に。ゆきは人の言葉が解る特殊ニャンコ!拾われた先は
不思議な異能力を持つ宇壷みつこ家。
みつこ事みっちゃんは植物の神様から
ウツボカヅラの力を借りてさまざまな澱みを自らに取り込み浄化する力がある。
また、宇壷家に関わる人もまた特殊な力がある。
宇壷家は古いお屋敷に住み、広大な土地に古墳を有する名家。
また、この古墳でも様々な出来事が起こり、ゆきにも宇壷家と庭のパトロール隊員に猫神様からのお役目が下される。
そして外回り猫のチャトラン事チャトさんを密かに憧れている。
そして、宇壷家の庭、東西南北をお守りしている、可愛い方々。
東を亀のとっくり、えりまきご夫妻が!
西をヒバカリヘビ親子、チョキ、ニッキが!
南を蟾蜍(ヒキカエル)のまるちゃんが!
北を姫ねずみのコチママさんと野うさぎのポキママさんが!
それぞれお守りしています!
冬籠りの時期は土公神さまとコチ、ポキさんが!
あと、みっちゃんの娘、花蓮さんも不思議能力あり〜フィアンセのヨハンさんも!
このくらいにしておきます!
(第18話前編)
ゆきちゃーん
『明日はクリスマスイブね!
穴籠もりされている皆さんのご無事を祈って、クリスマスの飾り付けも出来たし、イブはきっと素敵な事がありそうね!ゆきちゃん!ふふふふふ。』
あら?みっちゃん、張り切っていらっしゃるわね!
あー思い出すわ〜すみちゃんお婆ちゃんと
クリスマスの飾り付けをしたことを。
すみちゃんお婆ちゃんはね、とーっても
クリスマスが大好きでね、ゆきもあの
キラキラした飾りつけには猫魂がくすぐられてね、よく戯れたくなるのを堪えるのが精一杯だったわ…だからね、爪を研いでなんとかしたものよ〜。
あとね、すみちゃんお婆ちゃんはね、ゆきにもサンタさんのお帽子を作ってくださったのよ!
『ゆきちゃん、赤が映えて良くお似合いよ』って!
すみちゃんお婆ちゃんのいない
初めてのクリスマス。
宇壷家でのクリスマス🎄
楽しみだわ〜でもクリスマス前に大好きな花蓮さんが演奏旅行にまた行かれてしまったのよ( ; ; )
淋しいけれど、ゆきは猫頭、宇壷庭のお内周りパトロール隊員ですものね!
そんな時こそ、しっかりとパトロールをするものよね!ゆき、頑張るわ(//∇//)
さあ、明日はクリスマスイブね🎄
何だか、西側の竹林にある古墳さんのパトロールに行きたくなってきたわ。
それに、今、野うさぎのポキママさんから
ゆきへの合図があったのよ。
『ドンドコドン、ドコドコドン、ドンドドドーン』って!急ぎましょ!
さあ、いざ古墳へ〜
西側へは久しぶりだわ!西側はね、ヒバカリヘビのチョキお母さんと息子のニッキちゃん親子が住んでいらしね、西側の竹林の見守りベビさんなのよ!冬籠りのご無事をゆきもお祈りしていますよ。
さあ、着いたわ。
『カサッコソッ』の音、あら?
振り向いたら、北側見守りの姫ネズミのコチママさんと野うさぎのポキママさんが
いらっしゃるじゃな〜い!
わ〜コチさん、ポキさんこんにちは〜
あ〜でもお目にかかれてうれしいわ!
それはそうと何かあったのかしら?
『ゆきちゃん、こんにちは!
実は先程、コチママさんからのお知らせで
古墳の御柱の空が虹色に輝いているらしいと』
『それでポキママさんをお誘いしてこちらに来てみたら、やはり御柱の空が何だかいつもと違うもので!ポキさんからゆきちゃんへ合図をお頼みしたんですよ』
そうだったんですね!ご連絡、ありがとうございます^ - ^
『私たちもご一緒いたします』
よろしいのかしら?お二方は子育て中でお忙しいのに〜
『大丈夫ですよ!ポキさんの所で子育て応援隊のムクドリさんご夫妻が見守りしてくれていますから!』
あ〜ありがたいわ!ぜひともご一緒に!
では、参りましょう♪
それでね、ゆきたちは古墳に向かったのよ。
(あ、古墳はね、1600年くらい前のものでね、直径15メートルのまあるい古墳なのよ!宇壷家の敷地内にあってね、宇壷家で管理しているのよ!古墳の章もご参照ください♪)
あら〜ほんと古墳から天までは、今まで通りに天御柱が太しき建っているし、一見は変わりないのだけれど、上の方が何だか虹色に渦巻いていて、天使さんでも飛び出してきそうな美しさね〜
『何だか天上界の様子を見ているようで
私たちもフワフワしてきますね〜コチママさん!』
『ええ!なんて美しいのかしら!
虹色の雲がフワフワと渦巻いていて、その周りが金色の優しい光でキラキラしていますね!ポキママさん!』
ゆきも不思議な美しいフワフワに見惚れているとね、虹色のフワフワからピカピカした輪っかがね、木の葉が舞うように
フワフワしながら落ちてきたのよ〜
え、え、えー何?と思ったらいるとね、ゆきの頭の上にそのピカピカの輪っかが載っていたのよ〜あ〜もービックリしたわ!
あー困ったわ〜何かしら?この輪っか?
『ゆきちゃん、昔狛犬さんから聞いた事なんですが、天上界ではいろんな形があるんですが、確か?天使さんの管轄の一つに天命をお授けする輪っかが有って、神様からの天命の輪を天使さんがお配りになられているとか!そんなことをきいたことがあります!ねぇ、ポキママさん!』
『ええ、確か(あ)から始まる狛犬さんと
(ん)で締める狛犬さん方は誕生から寿命の果ての一部を天命として司っているんだとも話されていらしてね、地上でのお役目
らしいわ。で、天使さんの輪っかはなんでも特別な天命のある方に配られるそうよ!』
え〜どうしましょう!???
どうしたらいいのかしら?困ったわ〜?
あ〜毛布踏みたくなってきたわ😿
『あ、ゆきちゃん!北側の磐座に行く途中に産土の神様をお祭りしている小さなお社を覚えておいでですか?そこの眷属の狛犬さんに事をお話しされてみてはいかがでしょう?私とポキさんがご案内いたしますよ!』
あ〜ありがたいわ〜よろしくお願いいたします!
『さあ、ゆきちゃん、コチさん急ぎましょう!』
こうして、ゆきたち一行は狛犬さんのもとへ向かったのでした〜
第18話後編に
つづく