あ〜よく寝たわ〜っと、のびのびしてからの、
お顔と体の身だしなみをしてっと。
いよいよ、今日は祭祀よ!
今朝はとっても力がみなぎっているわ。
猫神様、すみちゃんお婆ちゃん!
見ていてくださいね。ゆき、頑張りますからね。
さあ、みっちゃんたちにご挨拶しに行きましょ。
何だか、ガヤガヤしてるわ。
『あ、ゆきちゃん、おはようございます♪
今日は、よろしくお願いしますね!』
みっちゃん、何だかとっても清々しい感じだわ。
それに、祭祀のための装束でらして、神秘的ね〜。
やっぱり、卑弥呼感は否めないわ。
凄い、古風なオーラね。空気と一体になってて、時代を感じるわ。
『あーゆきちゃん、お久しぶり〜』
あら、ヒメコさん!お会いしたかったわ。
『ゆきちゃん、私、今までネパールに行ってたのよ。ゆきちゃんにお土産があるのよ。
ヤクの毛で作られた、ショールよ。
お昼寝の時に、使ってね!』
わー鳥とお花の柄でステキ!それにフミフミしたら気持ち良さそうね。あーヨダレが…(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ダメよ!ゆき、祭祀が終わってからのご褒美にとっておくのよ。
ありがとう、ヒメコさん!スリスリっと。
あら?ヒメコさんも装束を?え?
『ゆきちゃん、ヒメコさんにはね、今日の祭祀で
巫女舞をしていただくのよ。
ヒメコさんは静岡県出身でね、ご実家は神社なのよ。瀬織津比売(せおりつひめ)様を祀られていらしてね、天照大御神様、龍神様とも深い関わりがあるの。だから、ヒメコさんには、荒御魂のお鎮めと感謝の舞をしていただく大切なお役なのよ。』
『みつこさん!今日はとても心が落ち着いているんです。きっと良い祭祀になりますよ!』
『ゆきちゃん、おはようございます。
こちらにいらしたのね。』わー花蓮さんも装束姿よ。本当にステキね!神々しいわ。大好きよ。花蓮さん!
それに、ヨハンさんの装束も凛々しくて、お二人が並んでいらっしゃると、まるで神話の世界って感じねー。あ〜うっとりしちゃうわ。
見惚れていると花蓮さんがね、私の首におリボンを着けてくださったのよ!それはね、真っ白で透き通っててね、おリボンの縁にたくさんの小さなハートが、ヒラヒラしているのよ🤍🤍🤍
鏡に映ったゆきはね、セレブニャンコになったみたいで、テンション爆上がりよ(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎
ありがとう!花蓮さんハート💓
『わ〜ステキよ!ゆきちゃん!今日は一緒に頑張りましょうね!』
ハイ!猫頭ゆき、頑張りまーす!
『あら、ゆきちゃん、ステキよ!ヨハンと花蓮で選んだものよ。祭祀の装束よ!ふふふ…
今日はよろしくお願いしますね。
猫頭、ゆきちゃん!』
え?今、確か、猫頭って?え?💦
『ゆきちゃん、あとね、ご紹介したい方が、お二人いらっしゃるのよ。あ、いらしたみたいね。』
『みつこさん、おはようございます。』
『モー先生、お忙しいのに、今日はありがとうございます。どうぞ、よろしくお願い致します。
あら、モーちゃん、おはようございます♪
モーちゃんもよろしくお願い致しますね。ふふふ…。あ、先生、こちらがゆきちゃんです。』
『流石だね。胸元からピンク色の綺麗で優しいオーラが溢れでているよ!ゆきちゃん、初めまして。
私はね、モーUQ@ワンニャンコの病院の医師なんだよ。それから、こっちは私の娘のひゐろって言うんだよ。皆んな、モーちゃんって呼んでるんだよ。
よろしくね、ゆきちゃん!』
『もう、パパ〜は〜もう〜私が自分で挨拶したかったのに〜もう〜ほんとにもう〜』
あらあら、モーちゃん、モー、モー
いっていらっしゃるわ。
だから、ひゐろちゃん、モーちゃんって呼ばれていらっしゃるのね〜。お可愛らしいお方ね(≧∀≦)
それに、まんまるお目々がチャーミングだわ。
『ゆきちゃん、モー先生は祭祀で太鼓と御神歌の奏上をお願いしているのよ。
それに、モーちゃんもヒメコさんと一緒に巫女舞をしてくださるのよ。モーちゃんにはね、和御魂と荒御魂に感謝を捧げる舞をしてくださるのよ。』
『もう〜みっちゃんたら、もう〜』
モーちゃん、10歳にしては醸し出している雰囲気に年季が入っていらっしゃるわね。
さっき、モーちゃんたらね、可愛らしいピンクのホッペで、私のこと、逆スリスリしてくださったのよ。
お可愛らしいわ。仲良くしてね。
『さあ、皆んな揃ったわね。さあ、天の磐座に参拝してから、まいりましょうか。』
【古墳の祭祀のはじまり〜】
『さあ、ゆきちゃんと花蓮が作ってくれたお香で、辺りを清めるわよ。
あ〜いい香りね。心が静まるわね。不思議ね。
あ、あらあらあら〜みっちゃんの頭の蓋が全開でね、みっちゃんの頭のホールから、ゆらゆらとしたお香の五線譜の煙に向かって、音符が飛んでいくわ。その周りにはね、お香づくりの時にもいらした、インドの象の妖精さんが、フワフワと飛んでいらっしゃるのよ。もう、ビックリよ❗️
それにね、音楽が流れているように感じるから、不思議ね。辺りの空気が一気に変わってきてね、温度が少し下がったようだわ。空気も一層濃くなってきたみたいね。
清めが終わるとね、
ニャオーン、ニャオーン、ニャオーン
と竹林の外から凛々しい鳴き声が聞こえてきたのよ。
『宇壷家の外廻りに、結界が張られました。』 え、みっちゃん、外廻り?鳴き声、え、もしかしたら、お外廻りに結界を張ったのは、マイLOVEなチャトさん?
凄いわ。チャトさん!
外廻りの結界が張られると、
ピィイイ〜ピィイイ〜ピィイイ〜
と磐座にいらっしゃる、ヨハンさんの石笛の音が。
いよいよ、磐座の御扉が御開きになり〜
太鼓の音、ヒメコさんがお榊を持ち、みっちゃんが奏上する龍笛、モー先生の御歌の音に合わせて左を軸に舞っているとね、
磐座から勢いよく、金色にお光りの龍神様がお出ましになられてね、一気に天の御柱に向かわれたのよ。
ヒメコさんが舞うごとにね、龍神様は地から、グングンと左巻きに美しい虹色の光の帯を纏ながら、上へ上へとお昇りになられたのよ。
ヒメコさんの巫女舞は、龍神様の荒御魂を無事お鎮めされたのよ。その証としてね、美しい光が天から差した瞬間にね、それはそれは、綺麗な清めの雨が降ってきたのよ。でも不思議とびしょ濡れにならないのよ。
ヒメコさんの次にね、モーちゃんこと、ひゐろちゃんの舞よ。
モー先生の太鼓の音がゆきのお腹に響いてきてね、益々、お腹に力が入る感じなのよ。
みっちゃんはね、今度は高麗笛を響かせるとね、
モーちゃんが鉾先鈴を響かて、右を軸に舞い始めるのよ。
そして、鈴が振られるとね、天から御柱に金のキラキラした小さな粒々がずうっと、降り注いでいて本当に美しい世界なのよ。
そしてね、モー先生の御歌に合わせるかのように、龍神様が一気に天から御柱に向かってお戻りになられると、今度は御柱を右巻きにゆっくりと、地に向かってお廻りになられるのよ。さっきよりもさらに濃くなった虹色の帯を纏われて、より一層の御力が漲っていらっしゃるのよ。
そしてね、モーちゃんの巫女舞が終わると直ぐに
花蓮さんのハープの音がそれは美しく辺りに響き渡るとね、だんだんと風が吹いてきて、木や花や鳥たち全てが新しい命をさらに宿したかのように、キラキラ、生き生きした光を放っているのが分かるのよ。
そしてね、風がサワサワしてきた瞬間に御柱を天から地に向かっていた龍神様が、一気に御出になられた瞬間、辺りに金のキラキラした粒々を降らせながら、勢いよく磐座へと向かわれたのよ。
その時ね、そのキラキラがみっちゃんの頭のホールへとたくさん吸い込まれて、みっちゃんもキラキラ輝いていらしたのよ。
それにね、花蓮さんがハープを奏でている間中、花蓮さんの頭上からね、天女さんたちが花びらをたくさん降らせてらして、とっても美しかったのよ。
さあ、いよいよゆきの出番ね。
何も考えず、御柱の前に向かって、目を閉じた瞬間に
ニャオーン、ニャオーン、ニャオーン
と自然に3回鳴いてしまったのよ。
するとね、天から金の雫がキラキラと降ってきて、古墳全体に張り巡らされてね、御柱がさらに
しっかりと太しき立てられて、結界が張られたのよ。
ゆきはね、ただただ驚いていたのよ。
でね、ボンヤリしているゆきの頭上から、お声が聞こえてきたのよ。それはね、
『猫頭のゆきよ〜そなた、見事、この役目、やり遂げたぞ〜しかと見届けたぞ〜
それで良い、それで良い、ハッハッハハハ…』
ハハア、猫神様ありがとうございます😭
すみちゃんお婆ちゃん、ありがとう😭
木の上からは姫ネズミのコチママさんが、木陰からは野うさぎのポキママさんがゆきちゃんをそっと見守っていました。