介護士が要介護者と接する中で、ジェネレーションギャップというものがある。生まれた時代が違い、教えられてきたことも違う以上、こうしたギャップが生まれるのは当然のことだ。
会話をする中で、価値観に時代の違いを感じ、違和感を抱くこともあるだろう。また、どんな話で盛り上がるのかも違ってくるため、親しくなるためには要介護者の背景を理解し、相手に合わせて話を進める必要性が出てくる。
こうしたコミュニケーションで重要になってくるのが、相手の価値観を受け入れる姿勢だ。自分の正しさを押し付けるのではなく、相手に共感した上で、自分はこう思うという考えをただ伝えるという在り方がなにより大切だといえる。
時代背景のみならず、人の数だけ価値観は存在する。それを理解した上で、相手を受容する行為こそ、相手の尊厳を考慮したコミュニケーションの第一歩だといえるだろう。