「SHINGEN~風林火山落日~」 (ハムレットより) にどっぷりの日々を送ってました
メールもうたず、ブログも書かず
ちっちゃいぷぅから、安否確認のメールが届くくらいの、音信不通っぷりでした
Shingen
オープニング
サムさんが振り付けたという、オープニングは共演者さんからの前評判が高く
どんななんだろうと期待度満タン
舞台中央に存在感たっぷりの信玄(作・演出 脇太平さん)
堂々あらわる信廉(サムさん)
そして、わらわら湧き出てくる家臣達。
信廉を取り囲み、重心低く、眼光鋭く滲みよってくる
そして、始まるストンプ
その踏み鳴らす足音は、客席まで響き揺らし、臨場感が高まる。
続いて、武田勝頼側近・重住リョウさん振り付けの剣舞
重住さんと次賀さんを中心に、繰り広げられる剣舞に釘付け。
早くて、これまたすごい気迫。
こんなの初めて観る~。時代劇って、-CHUJI-しか観たことないし。
そして、信玄の元での雄叫び
向かうところ敵無しだった、武田軍の強さが伝わる素晴らしいオープニングでした
場面変わって、勝頼(和泉元彌さん)と、その母・由布(汀夏子さん)の舞。
動から、静へ。勇ましさから、優雅へ。
お話は、「戦国シェイクスピア」の名の通り、武田家とハムレットが重なって進みだす。
勝頼ハムレットと、信廉クローディアス。
勝頼ハムレットの、信廉クローディアスへの疑惑は、狂言で語られる。
それも、織田軍のくの一の女性達によって
狂言は、和泉元彌さん直々のご指導だったとのこと。
盛りだくさんな、SHINGEN。
和泉元彌さん演ずる、勝頼ハムレットの「酔」と「素」ふたつの表情で演じられるシーンが好きでした。
「素」から「酔」に表情が変わる一瞬に、いつもみとれてました。
その瞬間、勝頼ハムレットの顔が、凄く美しかった
みんなの涙を誘っていたのは、馬場政信役の鼓太郎さん
勝頼との友情、信廉との信頼関係。
それが父、妹を殺されたことにより崩れ去る。(そりゃそうだ)
だが、最期には、憎しみきれず身を呈して勝頼を守って死んでいく姿に、みんな
徳ちゃん演ずる、織田信長でかい
186センチにちょんまげがあるからか…
絶対、台に乗ってると思った。乗ってなかったけど
武田家を滅ぼす、敵・織田軍 敵なんだけど、魅力的なキャラがたくさん。
徳ちゃんの織田信長は、野望ほとばしる目つきが強烈。
高野ひろゆきさん演ずる、秀吉・さるは、チョロチョロチョロチョロしながらも、抜け目なさそうやし
次賀慎一郎さん演ずる、明智光秀は、いかにも頭が切れそう。
そして、くのー女の人でもこんなに動けちゃうんだ…という気持ち。
くの一と、武田軍百足衆の戦い
飛び加藤が、飛ぶ!飛ぶ!くの一も飛ぶ。
この殺陣は、涙が出る殺陣でした 「かしらーっ」
信廉クローディアスの苦悩と、狂気の勝頼ハムレット 。
信玄の影武者として、甲斐の国を守ろうとしていた信廉と、
京を落とそうと信廉や重臣達の意見も聞かず先走る勝頼
破滅へ向かっていく武田家
最期は、戦う勝頼と、勝頼を守るべく戦う武田家重臣・家臣達、そして信廉。破滅
笑うシーンはなかったけど、観るたびに思いが深まっていくSHINGENでした。
再演があれば、ぜひみんなも観てね。
終わってから、書くなってか(苦笑)
もちろん、信廉さま目当てで行ったのですが、すべての登場人物に愛着がわいてしまい終わってしまった今、さみし~
ぷぅ