第 十 章「馬作……」 ばあちゃんが側に来て涙ぐんだ。 暖かな囲炉裏の焔でばあちゃんの顔も橙色に染まっている。 「たまたま、山で拾った林檎が井戸の中でこんなに増
第 九 章 (全十一章)「林檎だと??」 領主の家来が首をかしげて釣瓶(つ...
思えば、少し前に我がばあちゃんを背負って姥捨て山に登ったこと、こうして姫を背負うこと、...