当日はきれいなまでに晴天でした。
イベントに来ていただいた皆さま、本当にありがとうございました。
さて、今回は、POSSEの労働法カフェイベントとしては初めての女性弁護士の方をお招きしました。古田典子弁護士です。
古田弁護士には、よくわかる労働法の使い方を、いくつかのケーススタディに沿って説明していただきました。
「社長から「明日から来なくていい」と言われた。」
「月給20万の約束で働きはじめたのに、「あなたの能力では20万は払えない」と言われた。」
「午前9時から午後5時までの約束で働きはじめたが、ほとんど毎日午後8時過ぎまで仕事をさせられる」
「ピザ屋で宅配のアルバイト中に、会社の原付を事故で大破させてしまった。修理代60万円を払えと要求された」etc...
約30分ほど、労働法をどんなときにどうやって使えば良いのかということをお話していただいた後は、貸し切りカフェという会場を活かして、フリートーク。。
会場のテーブルをを囲んだら、だいたい4グループくらいできました。その間を古田弁護士が回りました。
各テーブルで話されたことを一部紹介すると・・・
「労働組合には入っておいた方が良いのですか?」
「自分の職場には36協定があると思うのですが、労働者代表が誰かを教えてもらえるのですか?」
「派遣会社に登録していて、様々な派遣先を掛け持ちしている場合、1日8時間・週40時間はどのようにして計るのですか?」
などなど。
「労働組合は、さまざまなタイプがありますね。個人加盟制のユニオンや、企業内の組合があったりします。自分に合った組合に入ることは大事なことですが、普段から労働法の知識を学んだり、何か困ったことがあったときのために、一緒にトラブルを解決してくれるような仲間を作ることも重要ですね。」
「労働者代表は、教えてくれと言えば教えてくれます。また、派遣先はさまざまでも、使用者は派遣元一社なので、時間数を考えて派遣されるはずです。」
初めていらっしゃった方には、弁護士の方と直接お話ができると好評をいただきました。
「弁護士の方がこんなに近くにいるって、あんまりないですよね」
ということをおっしゃる方も。
また、前回参加された方にとっても、今回の形式はいつもと違って弁護士という存在をより身近に感じられたとのこと。
そして、POSSEスタッフも、参加者と直接テーブルでお話ができたので、参加者がどのようなものを望んでいるのか、ということをよりよく理解することができたように感じます。
最後に、古田弁護士は、こんなことをおっしゃっていました。
「労働法を使うときには、ひとりではなく、できるだけ多くの人たちと一緒にやってください。たとえば、有給休暇を自分一人が取るのはなんだか気まずい、職場の上司は取っていない、先輩も取っていない、同僚も取っていない、だから有給休暇の申請もしにくい・・・ということがあると思うのです。残業代にしても同じです。労働者としての当たり前の権利を主張するのに、なんだか自分が悪いような気にさせられる。また、ひとりでやろうとしても、相手が相手ですから、どうしても無理なときがあります。むしろ、100%使いこなすのは無理だといえるでしょう。だからこそ、誰かと一緒にやってほしいのです。大勢で集まってはじめてできることもあります。また、あの人も取れたのだから、自分も、と思う人がたくさん出てくれば、職場は変わるはずです。」
和やかな雰囲気でイベントは終了しました。
次回は6月下旬となる予定です。皆さまのご参加をお待ちしております。
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