と、突然、長女が言う。
「う~んそうやなぁ、よその家は一人一人、お箸が決まっとると思うで」
と、答えると、
「えっ、そうなん❔」
我が家のお箸は共用で、どこかの食堂に置いてあるのと同じように何本も逆さを向いて立っている。
五本組セットのお箸なのでタイプは同じ、取った箸の柄が違っても気にならない。
洗い替えを含めて15膳ほどあるかなぁ。
長女が物心ついた頃には既にこの状態のお箸を使っていたので彼女はこれを普通だと思っている。
(小さい頃は子供用のお箸を使ってはいたが…
あっでも上の長男の青色のお箸だったり、長女用のピンクのお箸だったりしたなぁ)
私の子供の頃からこうだったわけではない。
私が生まれて家を出るまで私専用のお箸だし、父も母も兄弟も"my箸"があった。
こんなこと言うとあれだが、父親の箸で食べるなんて考えられなぁ〰️いという感じだった。
それがいったい、何でこうなったのかなぁと長女に言われてしばらく考えてみた。
子供の頃はmy箸が1組だけだったけど食事の時はいつもmy箸が用意されてたなぁ。
我が家はどうだ⁉️
食洗機が洗ってくれるが毎回、食洗機が回ってるわけでもなく、朝御飯の後に時間があれば食洗機を回す。
時間がなければ、たらいに食器を浸けてそのまま仕事に行く。
昼間は誰も家にいないので、夜、夕食が終わったら一気に食洗機を回す。
なので、my箸が1膳ではそもそも回らないのだ。
カルタ合わせをするように箸を合わせるのも億劫。
こんなところから、my箸を決めてしまうのをやめたんだと思う。
子供達にはふしぎな光景ではないようだが気持ち悪い人には気持ち悪いかもしれない。
自分が子供の頃そうだったから。
変なルールがない方が楽に暮らせるかもしれない。
「こうあらねばならない」という考え方はせず、でも人にはそれを押し付けず、
自分とは違う考え方や価値観の人はたくさんいるけど、大事なことは他者を認めること。
たかだか箸のことなのに、偉そうなことを言って…。
お箸の共用は結構、少数派ですかね。