アロマテラピーサロン・ピュアティの槙 美佐子です。
『楽園』読み終えました。
面白かった!!
一気に読んでしまいました。
これは、映画化にもなった話題作↓
の続編です。
あの山荘事件、網川にトドメを刺したライターの前田滋子の9年後を描いたストーリー
しかも、上と下では全く別な展開となってます。
宮部みゆき氏の織りなす文章のうまさと、小説の中に読者を引き込む魅了さは『天才的だぁ』と唸ってしまう。
(小説前のプロットを読んでみたい!)
山荘事件を振り返って
『網川(犯人)には勝ちましたが、事件には負けました』と滋子が言うセリフ。
9年という年月が経っても、あの事件を引きづりココロに痛手を負っていて、今なお苦しんでる💦
そんな滋子に妙な依頼が舞い込み、真相を突き詰めていくにしたがい、山荘事件で受けたダメージが癒えていってる感じがしました。
上巻では
サイコメトリー
第三の眼
予知能力
など、不思議シリーズ?がてんこ盛りで、『そんなことありえるのか?』と謎を解明するために、私もページをひたすらめくっていました。笑
下巻では、もう時効になった事件の真相に迫っていきます。
知らなくてもいい事実を伝えるべきか否か、葛藤も生まれてくる。。。
宮部みゆき氏の作品は登場人物の性格や個性が明確なので
読者も一緒に悩んでしまうようなリアル感に満ちています。
模倣犯の網川のようにインパクトありまくりの匹敵する大巨悪人はでてこないけれど、幼稚な変質者最低男はでてきて(本当ニュースにでてきそうな!)『現代の闇』に気持ち悪くもなりましたが、
身内に殺人犯がいたらどうなるか
家族の人生の破壊にやりきれない切なさを感じました。
でも!!
事件もきっちり解決して
後味の悪い終わり方ではなく、タイトルの『楽園』の意味も納得です。
希望のあるラストでした♡
洞察力
観察力
想像力
見極め力
に長けている滋子と宮部みゆき氏
その力に『愛』と『人を思いやるココロ』があれば、どんな最悪なことでも着地点は『希望』になる♡
そんなことも気づかされました。
また『模倣犯』もう一度読んでみようと思います。