昨日、飛び込んできた、引退していた俳優・根津甚八さんの訃報。
憧れの役者さんでした。
家にまだビデオの無かった1978年。
毎週日曜夜8時には、必ず、テレビの前にいた。
近所の海岸で家族でキャンプしている時でも、一人で一旦家に帰り、ドラマを見た後にまたキャンプに戻る程だった。
次の月曜日、学校でみんなが堺正章さんの『西遊記』の話で盛り上がっていたが、その輪の中には入れなかった…。
ボクが、毎週必ず見ていたのは、大河ドラマ『黄金の日日』だったのだ。
もちろん、土曜日の再放送も可能な限り見ていた。
今でも、実家には、『黄金の日日』のオープニング曲のEPレコードがある。
『黄金の日日』は、市川森一さん脚本の大河ドラマ。
原作は城山三郎さんだったが、原作をドラマ化するのではなく、小説の執筆とドラマの製作が同時進行だったように記憶している。
歌舞伎俳優の松本幸四郎さん(当時は市川染五郎)、紅テント・状況劇場の看板俳優の根津甚八さん、映画の元・大部屋俳優だったという川谷拓三さんの三人が物語の中心となっていた。
川谷さん演じる杉谷善住坊の最期は「鋸引きの刑」
根津さん演じる石川五右衛門の最期は「釜茹での刑」
どちらの最期も、衝撃的なシーンだった。
そして、今年の大河ドラマ『真田丸』には、松本幸四郎さん演じる呂宋助左衛門が、38年振りに登場した。
⇒ 呂宋助左衛門役の松本幸四郎さんのインタビュー(NHK)
実は、14年前、松本幸四郎さんにお会いする機会があり、
「『黄金の日日』を毎週見ていた小学生の頃からのファンです!」
と、ボクが緊張しながら言うと、
「あなたも古いですねぇ!」
と笑いかけてくださった。
でも、そんな風に古いと言われてから14年後、幸四郎丈の演じる呂宋助左衛門を再び見られるなんて、思ってもみなかった。
『真田丸』の脚本を書かれた三谷幸喜さんも、ボクと同じような、いやおそらくボク以上の「『黄金の日日』ファン」だったからこそのシナリオとキャスティングだった。
ここからは、ボクの勝手な想像なのだが、三谷さんは、もしも出来ることなら根津甚八さんにも『真田丸』に出ていただきたいと思っていたんじゃないかな?と思う。
川谷さんはもう亡くなっていらっしゃるので無理だけど、俳優を引退してしまったとはいえ、根津さんにも出て貰いたいと思うのは、『黄金の日日』ファンとのボクにとって正直な気持ち。
三谷さんも同じような気持ちだったんじゃないかなと勝手に想像したくなる。(笑)
そして、もしも実現していたとしたら、石川五右衛門役を再び演じるのではなく、真田十勇士の一人【根津甚八】役を演じて欲しかったなぁと思ってしまう。(汗)
あと、根津甚八さんのドラマ出演では、向田邦子さん脚本の『冬の運動会』も印象的だった。
アパートの隣室から聞こえる、上野駅から駅名を順に言っていくシーンが、エロくて記憶に残っている。
根津甚八さんのご冥福をお祈りします。
『根津甚八 黄金の日日 釜ゆで刑』
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