PRESSMAN GOGO

オートバイスポーツ、トライアルを中心にディレクター生野涼介が日々の気がついた事、取材した時の思いなど、日常のブログです。

グランドチャンピオン大会 女子部

2013-11-19 10:41:45 | トライアル
日本では女子クラスが確立されていないトライアル。このため上位クラスはほとんど男だらけになってしまいますが、国内A級クラスにはポチポチ女性の顔も見えます。

こちらは現役女子ライダーとしては日本トップクラスの、小玉絵里加さん。

なんたって今年のデ・ナシオンWomenに参加してきたってんだから、世界的ライダーなのだ。
スタート前ご本人は「ゼッケン11番なんでプレッシャーです」と苦笑いしておりましたが。


こちらは絵里加さんのマシン。かなり乗り込んでいるようです。

おおお、デナシオンで世界を走ってきたスプロケットです。


ジュニアグランプリには他にも女性ライダーが何人か。
黒山レーシング女子部の寺田智恵子選手。

アシスタントはなんとMFJトライアル委員長の西英樹さん。

しっかりアシストで、観客からは「女性は得だなあ」との声も。


こちらも黒山レーシング女子部から、小谷芙佐子選手。


岡村選手のチームに所属、青海志保選手。

夢は女子デ・ナシオン出場だそうで、これは絵里加先生のご指導をいただかないといけませんね。

こちらはレディースクラスにエントリーの、櫻玲子選手。


さてゼッケン11番、絵里加さんのトライですが、メインで追っていた氏川湧雅選手とはトライのペースが違い、なかなか撮影できません。
でも粘っていたらやって来ました。


先にトライする、佐々木淳子選手。


青海志保選手。

前輪が下がった状態から持ち上げる箇所がいくつかあって、なかなか難しいセクションです。
絵里加選手のトライ。

きっちりセクションの罠にはまって5点。

派手な転倒ではなかったんですが、その後動けなくなってしまいます。

弁慶の泣き所にステップが当たった?足首を捻挫?まさかアキレス腱が切れた??

トライ前から心配そうに娘を見ていた、ぱわあくらふと小玉健二さん。

あわてて助けに入ります。

「肩を貸そうかと思ったら、思いっきり飛びついて全体重かけるんですよ。あの足場の悪い所で、一緒に転げ落ちそうでしたわ」

父と娘の関係って難しそうに思うけど、小玉家は最高ですね。お父さんの人徳でしょう(^^)

しかし動けない絵里加選手。これは残念ながらリタイアかもしれません。


僕は諦めて、別の撮影に移動。
最終セクションでゴールするライダーを撮っていたら、あれ?絵里加選手が何でもない顔して下見しています。

他のライダーの転倒を助けるくらい元気。

絵里加選手、チーム内では「痛・がり子さん」と呼ばれるくらいだそう。あの断末魔のような痛がりは、単に足がつっただけだったのだそうです。

でも回復に時間がかかって、トライ順はかなり後ろの方に。
「こうなりゃもう最期に入りや。その方が絵になるやろ」とラストのトライ。
しっかり絵になる転倒で締めてくれました。

「やっぱアタシやわ。成功せいへんのがアタシやわ」と笑っていましたが、男に混ざっての順位は37位。まだ下に20人くらいも選手がいるんだから立派なものです。

でも女子デ・ナシオン参戦で指導するはずの青海志保選手は31位だったので、これはちょっと教えを頂かないといけないでしょか(笑)


今回はレディースクラスもありましたが、参加は2人のみ。

左から櫻玲子選手、吉田由里選手。

絵里加選手も言っていましたが、女性トライアルライダーは「競う」場所がないため、なかなか上達できないとのこと。
女性ライダーがいれば男も寄ってくるだろうという下世話な考え方を抜きにしても、もっと盛んになってほしいカテゴリーだと思います。


ちなみにこちらは、魔女さんの息子さん、小倉功太郎選手。

きちんとトライアルをやり始めてまだ1年だそうですが、絵里加選手のひとつ上、36位を獲得でした。
こちらも家族関係は大変良好なようで、見ていて幸せになる光景でした。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿