PRESSMAN GOGO

オートバイスポーツ、トライアルを中心にディレクター生野涼介が日々の気がついた事、取材した時の思いなど、日常のブログです。

続・GWささやかなお楽しみ

2011-05-06 22:44:37 | その他 Weblog
竹橋から北の丸公園を通って御茶ノ水方面へ。
途中武道館付近では忌野清志郎っぽい人が増えてきて、やっぱり追悼コンサートがあるみたい。

亡くなった後も続く人気にも驚きますが、清志郎さんご自身も、四半世紀前の歌が現実になってしまってまさかのビックリでしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=aJdMa1VI0do
しかしこんな歌を続けて、よく潰されずに最前線で活躍を続けられたものです。

さてここは神保町。学生時代うろうろした古本屋が、あの地震にも耐えてちゃんとあります。懐かしいなあ。

ちょっと裏路地に入ると、ええ?金庫専門店?

こちらは砥石専門店?

よくこんなマニアックな店が何十年も生き残れてこられたものです。

少し坂を登ると、ここもかつて見た大学の町・・・と思ったら、なんじゃこの建物は!

これが大学??
高級ホテルのエントランスと言った方がいいような受付には受付嬢がにっこり。

在学証明書の自動販売機なんてものもありました。空港のカウンターみたい。


わざわざ歩いてきた今度の目的は、明治大学の博物館。出し物はこちらであります。

http://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/exh-azuma.html

高校時代から読み続けている漫画家、吾妻ひでお。
何だこれは!というボケキャラは、岡本太郎のヘンテコリンな彫刻と他人とは思えないでしょ?


「ふたりと5人」や「やどりぎ君」もよかったけど、「やけくそ天使」で吹っ切れた後の「不条理日記」や「どうでもインナースペース」「ドクターアジマフ」なんかは面白かったなあ。知っている人だけニヤッとできるギャグ。

吾妻さんは僕がSFに興味を持つに連れその先を案内するような作品を作り続け、「萌え」なんて言葉がない時代から美少女を描き続けた人。大学時代に一度家を訪ねて「今いません」と奥さんだかアシスタントだかに追い返されましたが、なんだか人生の先輩のようなイメージです。
でも彼の生き方は、テレビアニメになるほどのキャラを作り出しながら自販機本にマニアックなマンガを描いたり、突然失踪してホームレスになったり、アル中で入院したり。
僕はここまで破滅的なつもりはないんですが、モノ造りに悩む者同志として理解も出来る生き方です。

吾妻さんの生原稿をみるのは初めてでしたが、もうそのまま印刷なんじゃない?と思うほどキレイな上がりでした。
何といっても、ホワイトでの修正がほとんどありません。ベタにはムラすらなく、一生懸命丁寧に美少女を描いているんだなあ、という感じ。
普段はあんなギャグ絵だけどこんなのもかけるんだから、画力もかなりあるのかも。


比較的最近の本の帯には「こんなヤツにはなりたくない、という意味で皆様の心を癒す安らぎの書になるのではないでしょうか」と書いてありましたが、自分の世界を貫き通す吾妻ひでおは、岡本太郎と同じく尊敬できる生き方なのだと思います。
そんな吾妻ひでおに花束を。
あ、僕にもね。

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