朝起きると前日の夜の悩みは薄まっている。
洗濯、ご飯といった朝の準備をバタバタとしているうちにまた頑張ろうと思えてくる。
だが夜になるとあれこれ悩みだす。
もっと顔が小さければ。
もっと胸が大きければ。
もっと賢ければ。
歳を取りたくない。怖い。
こんな中途半端な特技もない人間が生きていても何か意味があるのか。
そんな風にさえ考えてしまうこともある。
もし私が動物として生まれてきていたら、
食欲、睡眠欲、性欲の3つを求めて生きるだけなのに。
人間として生まれてきてしまったから夜にこんなに悩んでしまう。
だから悩み始めたときには動物を見て、くよくよ悩むのは馬鹿らしいと思えばいいかもしれない。
人が動物と一緒に生活をするのは、単純にまっすぐ生きている彼らを見て元気になりたいからかもしれない。