初めての受診から
2週間後の
2回目の受診日。
先生「いかがですか?」
私「ほぼ1日中、眠くて何もできません。」
先生「薬が効いてくるまで、1ヶ月は必要な期間なので、あと2週間続けてみてください。」
先生「睡眠がとれる薬を変えますね。また、2週間後来て下さい。」
前回、薬の効用について説明があった。
風邪薬のようにすぐに効くものでなく、
最低3週間から1ヶ月経過して、
効果を診るという、
忍耐がいる治療なのである。
しかしである、
眠くて眠くて仕方ない。
食事と、必要最低限の家事と
犬の散歩、買い物以外は
横になってるか、
寝ているか
のどちらか、、
眠剤を飲むのをやめよう、
勝手に眠剤はやめて、
治療薬だけを飲んでいた。
しかし、
これでも眠くて仕方ない。
日にちが経てば、からだが薬に慣れるとも
先生は言っていたけど、、
ほぼ1ヶ月寝て暮らしていたと言っても
過言でない。
3回目の受診
先生「いかがですか?」
私「やはり、眠くてどうしようもありません。」
先生「合わないと思いますから、薬を変えますね。」
今度の薬は
幸せホルモンのセロトニンを
増やすだけでなく、
意欲ホルモンのノルアドレナリンも
増やすものになった。
今度は1ヶ月後の受診となった。
この1ヶ月間も、
からだが慣れるまでの辛抱だと
飲み続けたが、
寝太郎ではなく、寝ばばになっていた。
4回目の受診も
いつものやり取りで、
薬が変わったが、
この頃は気持ち的に、どうでもよくなっていた。
これでずっとこの調子なら
治療をやめよう、
そう思っていた。
やはり、からだが薬に慣れないのか、
それとも体質的に合わないのか、
ずっと寝ていた。
合計3ヶ月を
ほぼ寝て暮らした。
患者とは
からだの状態が良くなれば、良い先生。
悪くなれば、ダメ先生になる。
私にとっても、
その先生を信頼する気持ちは、
低下していた。
腐った気持ちが芽をだし
「先生は鬱の薬を飲んで副作用を経験したわけでもないし」
以前、
頼まれて一年ほど、
内科クリニックに夕方週2回だけパートをしていた。
その内科医は
患者にはバンバン薬をだすが
自分は体調を崩しても、
決して薬を飲まなかった。
「薬には、どんなものでも副作用がありますからね、、」
私は、ちょっとちょっとそれはないでしょ。
せめて風邪薬くらい飲んで、自分で試してみてよと思ったものです。
この心療内科の先生も
抗うつ剤なんて飲んだことはないのではと思う。
八つ当たりはしてはいけない。
心療内科の先生は
標準的な治療をしていたのだから。
ネットで、それは確認していた。
確かに、
悲しいとか空しいとかの気持ちは
遠のいていたように思う。
でも、生活の質は最低に近い。
「これじゃ、生きているのか死んでいるのか
わからないような生活だ。」
私は、
パニック障害と睡眠障害を治したい。
パニック障害と鬱は、同じような経緯で
起こるらしい。
これでは私が目指すものではない。
この時、
死別であることが頭にはなく、
自分の生きたい、それも元気に活動したい
ということを
自分が求めているものなのだと気づいた。
薬を飲んで、
悲しみや空虚感がなくて
寝て暮らすか
薬を飲まないで
悲しみや空しさを感じていても、
からだが動ける生活をするか、
私は、後者を選択した。
心療内科を受診して
3ヶ月後の4回目の受診の日、
先生「どうでしょう、
薬がからだに慣れましたか。」
私「パニック障害について良くなったかはわかりませんが、悲しいとか空しい気持ちは感じません、それは良くなっていると思います。」
私「先生は1年間薬を続けなければいけないとおっしゃいましたが、
あまりにも眠くて行動が制限されるので、一度、薬を切ってもよろしいでしょうか?」
先生「いいですよ。睡眠の薬はどうしますか?」
私「よく眠れていますが、1ヶ月分だけお願いします」
先生「一度こちらにかかっていれば、急な受診も電話すればできますから、その時は来て下さい」
私「ありがとうございます。」
私のからだがどうなっているのかは
わからないが、
どうにも薬は合わず、
治療は断念してしまった。
あれから心療内科は、
一度も受診はしていない。
パニック障害については、
アラ治療ではないが、
避けるのではなく、
大丈夫と思えるときに、挑んでいる。
今は前ほどのひどいパニックにはならないが
渋滞を避けたり、人混みを避けたりしている。
睡眠障害は
なるべくからだを動かし、
平穏な日々を心掛けている。
相変わらず薬は使ってない。
眠れない日もあるし、
眠れても3回も起きるときもある。
深夜に起きてそのまま朝を迎えるときもある。
このブログを始めたのも、
いつも朝早くから起きているからでもある。
決して、
私の体験は参考までに。
心療内科で良くなっている人もいるし、
通うことによって仕事ができている人もいると思う。
私は、この時、仕事を辞めた後なので
家でゴロゴロできた。
ただ、この期間、
娘の子育てを手伝うことはできなかった。
札幌の藻岩山に登っていた時、
年老いたお兄様がよく言っていた。
「病院にいるより
山にいた方が病気にいいよなー。」
あながち、
これは否定できないかもしれない。
自分の都合よく、解釈している。
肺がんで、山に登っていた人もいた。
かなり苦しそうに見えたが、
最後まで好きなことをしたいんでね、
と、話していた。
上の写真は
道の駅しもごうからの風景です。