「人生最後の財布」
皆さまは「自分の人生最後に持つ財布」又は、「自分の人生の最後に持ちたい財布」など考えたこととかございますでしょうか?
“財布”に対する考え方は人それぞれで、今まで出会ってきた人の中には、40年以上ボロボロになっても同じ財布を使い続けている人、幾つかの財布を持ってシーンや気分によって使い分けている人、財布を持たない人など、いろいろな方がいらっしゃいます。
これは、先日お客様が仰られたお言葉なのですが、自分でも“ハッ”としたお話しでもあったので、ご紹介させていただきます。
「看板」
先日、いらっしゃったお客様のお話しです。
1月26日の閉店間際にご来店いただいたお客様。
正確には、それはその日3度目のご来店でした。
一度目は、昼間に女性同士お2人でご来店されました。
「エキゾチックレザー?」
「どんな革なのかしら??」
そんな好奇心から、看板を見てのご来店だったそうです。
展示してある様々な珍しく希少な革(エキゾチックレザー)を 『生まれて初めて見た』 と、ご堪能されていらっしゃいました。
ヘビ革やトカゲ革、珍しいアザラシの革からエイ革、ピラルクの革などをご覧になられていた中でも特に、ワニ革カイマン革の裏側をご覧になって 『生命力を感じる』 と感銘を受けていらっしゃいました。
バッグや財布などの製品となってしまうと決して見ることができない “革の裏側” を見る機会もないですものね。
カロングの “原皮” と鞣した後の “革” を見比べて 「コレが、こうなっちゃうの?」 とビックリされていました。
「二度目のご来店」
個性的な表情を持つエキゾチックレザーの数々をご覧になられて、その中から “ある財布” を気にされていましたが、お帰りになられました。
その後、その日の夕方くらいにお2人でご来店されたお客様のお相手をさせていただいていた時に、ひょっこり昼間のお客様が....
お2人のお相手をしていた私に、「あとで又来ます」 とお帰りになられました。
非常に心苦しいのですが、一人で接客させていただいている手前、どうしてもその時のお客様を優先させていただかざるを得ないのです。
お待ちいただく事も可能なのですが、気を遣われて帰っていかれました。
それが、そのお客様の二度目のご来店でした。
それから程なくして、お客様も帰られて時計の針は6時20分を過ぎていました。
日が延びてきたとはいえ、辺りは薄暗くなっていました。
街は既に夜の風景へと変わっている時間です。
「人生最後に持ちたい財布」
今日はもうお見えになられないのかな?
そんなことを頭がよぎったとき
「どうしても気になっちゃって...」
昼間のお客様3度目のご来店の瞬間でした。
「一度家に帰ったけど、どうしても気になってしまって。このままじゃきっと “後悔する” そう思ってまた来ちゃった。」
そして「お店に入った瞬間に “普通の革製品ではない” そう感じたんだけど、その中でもこの財布だけが激しく目に飛び込んできたの」
そう言って手に取られた財布は、昼間に気に掛けて下さっていたオールレザー長財布『キャメル&チョコ』でした。
『一生モノの財布』 として、全面革の吟面(表面)だけで製作された財布で、淡水に生息する ‘へびらしいウロコを持たない’ 非常に上品で美しい表情を持ったへび革 「カロング」 を、外側と内側にそれぞれキャメルとダークブラウンで使用している2色使いの長財布です。
そのお客様に、その財布を選ばれた理由を教えていただいたのですが、心に沁みる理由だったので、ご紹介させていただきます。
「私が持つ財布は、もうこれが最後になるかもしれない」
「そう思ったら、自分の人生最後に持つ財布は良いものがいい」
『人生の終わりまで寄り添ってくれるパートナーとして、この財布を選んだの』
その方は、お元気で若々しい方だったので、まだこれから数十年はお元気でいらっしゃるだろうと思える方だったのですが、「人生最後のパートナー」 として選んで頂けたことが、何よりも嬉しかったです。
そのお客様も仰られていたのですが、まるでお互いが呼び合ったかのようでした。
そして帰り際に
「家に帰ったら、早く撫で撫でしてあげたい」
とても嬉しそうな表情で帰っていかれました。
私の中では、それぞれの財布がまるで自分の子供のような感覚ですので
『良い人が見つかって本当に良かった』
その日も、そんな嬉しい気持ちになった一日でした。
“最後の晩餐”を考えたことはあっても、“最後の財布”は自分でも思いもよらない発想だったので、目から鱗が落ちる思いがしましたし、お客様からリボーンの財布を“最後の財布”として選んで頂けたことは、感謝すると共にとても光栄に思いました。
これからも、ずっとずっと.....お客様のパートナーとして寄り添っていけるように、
“皮革に製品としての生命への愛” を、今後もより一層注ぎ続けていきたいと改めて思った2020年1月週末の出来事でした。
お世話になった人に特別なギフトとして、大切な人へのプレゼントに、自分へのご褒美に
Re-Bone/リボーンオフィシャルショップ:https://rebone.tokyo
これからもリボーンは、エキゾチックレザーの魅力をひとりでも多くの方に伝えていく為に歩き続けたいと思っておりますので、今後とも「Re-Bone/リボーン」を宜しくお願い申し上げます。
Re-Bone/リボーンは、エキゾチックレザーをメインとした『Made in Tokyo』ブランドです
製品タイプ別一覧
◆Small Goods(革小物)
E-レザーを使った革小物です。(小銭入れ・名刺入れ・フェイバリットケースなど)
高級エキゾチックレザーをアウター全面に使用し、インナーには牛革やナイロンなどを使いカジュアルさの中に高級感を演出した、オリジナルデザインのシリーズです。
高級エキゾチックレザーを使用した、Re-Boneの「スタンダード」を表現したシリーズです。
エキゾチックレザーの高級感だけでなく、天然皮革が醸し出す生命の軌跡を感じて頂くことができます。
Originalシリーズをベースに、より貴重なレザーを贅沢に使用し手の込んだ特殊加工などを施した特別仕様。
「美は細部に宿る」という哲学の基に「財布」という概念を超えたアート作品をテーマにしたシリーズです。
『世界を変えることは自分を変えること』をテーマとして掲げ
日常を、“非日常に変えるアイテム” として、また『他者との関わり』を具現化した財布
SHOPページ : https://rebone.tokyo
リボーンウォレットのページ : https://rebone.tokyo/?mode=grp&gid=1683998&sort=n
~店舗情報~
営業日
・平日 11:00 ~ 18:00
・土日祝日 11:00 ~ 19:00
・定休日 月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
住所
・東京都台東区蔵前4-20-12 福谷ビル2階A室
・最寄り駅 都営大江戸線・浅草線 蔵前駅から徒歩5分程度
東京メトロ銀座線 田原町駅から徒歩10分程度
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