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ご縁に感謝~袖振り合うも他生の縁~

2020-10-29 15:43:13 | お客様の声

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ご縁に感謝

袖振り合うも多生の縁

人との縁はすべて単なる偶然ではなく、深い因縁によって起こるものだから、どんな出会いも大切にしなければならないという仏教的な教えに基づく。
「多生」とは、六道を輪廻して何度も生まれ変わるという意味。
「多生の縁」は、前世で結ばれた因縁のこと。
「袖振り合うも他生の縁」とも書く。
「袖擦り合う(擦れ合う・触れ合う)のも多生の縁」ともいう。

 

 

2019年7月1日より、事務所の一部をお店として開店してから、様々な方々とお会いしてお話しをさせていただいているうちに、芽生えてきた素直な感情というのでしょうか、自分の中で日々しみじみと噛みしめている言葉であります。

 

 

 

別れの数だけ出会いがあること

 

皆様も、様々な“お別れ”といったものをご経験されてきているのではないでしょうか?

それは非常に辛い別れもあったことでしょうし、耐えがたきを耐えて“今”があるのかもしれません。

 

私もこの13年の間、様々な方々との別れを経験して参りました。

父、祖母、母と...幼い頃一緒に暮らしていた家族との別れ。

 

子供たちの旅立ち、友人との別れなどを経験していきながら素直な感情として
『人生って別れることばかりなんだな』なんてことを思っていた時期がありました。

 

でも、ある時にふと思ったんですけど、‘別れの数だけ出会いがあった’んですよね。

 

“出会い” それは生まれる前からすでに存在していて...

 

父と母が出会って結ばれたからこそ、あなたが生まれて、この世と出会って人生が始まりました。

 

何気なくすれ違っている方とも、そんなご縁で繋がっているのかもしれないと考えたら、ほんのちょっぴり優しくなれるような気がします。

 

 

 

第二次世界大戦の最中の儚いご縁に感謝

 

生前、祖母から第二次世界大戦(太平洋戦争)末期、東京大空襲の頃の話を聞かされたことがあります。

 

東京を襲う爆弾の雨の中をかいくぐりながら、祖母は背中に母を担いで、東京の街を逃げ回っていました。

 

 

そして派出所に道を聞きにいった時の話。

そのとき道を教えてくれたお巡りさんは、とても優しそうな笑顔で対応してくれたそうです。

 

そのお巡りさんに「危ないからここに居てはいけない、早く立ち去りなさい!」と、すぐに派出所から離れるようにと言われたそうです。

逃げる方向を指示された祖母は、お巡りさんに促されるままに全力で走りだしました。

 

 

そして数十メートルも走った頃(時間にして、ほんの数十秒の出来事だったそうです)背後に大きな爆音が鳴り響いたので振り向いた時には、その派出所の姿は無くなっていたそうです。

 

 

余談ですが、祖母はオリンピック予選の山形県代表候補で、最終決定の時に『生まれて初めて人の背中を見て走った。悔しくて悔しくて涙が止まらなかった。』と言っていた人なので、数十秒の間に爆風を免れられたのかもしれません。

 

祖母は、あの時の派出所のお巡りさんの顔は今でもずっと忘れられない。
とても優しそうな人であったと言っていました。

 

 

 

祖母と、その優しかったお巡りさんとの出会いが無ければ、自分もこの世に生まれなかったのかもしれません。

 

たった一瞬、刹那の出会いと別れを繰り返していくことが人生なのかもしれません。

 

その中で偶然ではない"ご縁"を大切にしていきたいと思っております。

 

 

 

ご縁が紡いでいく世界

 

そして、その“出会い”は、人間同士だけのものではありません。

人と動物との出会いもあれば、人と植物との出会い、或いは人と土地との出会いや、“人と財布の出会い”もあるかもしれません。

 

7月にご来店下さったお客様は、オンラインで当店を知っていただきご来店下さいました。
一通りいろいろなお財布をご覧になられていたのですが「キャッツアイのグリーン&ピンクのお財布ありますか?」と仰られました。

 

キャッツアイ(カロング)のピンクは、非常に繊細ない色なので色ヤケしないように普段はしまっていたので、奥から取り出してきたものをご覧いただきました。

 

その後も世間話なども含めてお話させていただきながら、いろいろなお財布をご覧いただいていたのですが、「キャッツアイ グリッター&ピンク」は比較的昔に作ったお財布である事をお教えすると、そのお客様は一言 『やっぱりこのお財布は私を待っていてくれたような気がする』 と、そのことがご購入を決意された切っ掛けになられたようです。

 

その時にそのお客様が、そのお財布を迎えにいらっしゃっていただけたような気がして、“この方の為にこのお財布を作ったのかもしれない”と素直に有難く思いました。

カロングのグリーン&ピンクは、それ程思い入れのあるお財布でしたので、ご主人様が見つかって本当に嬉しかったです。

 

 

 

その女性のお客様は、アメリカ在住が長いのでアメリカ国籍を取得して、最近日本に帰国されたそうです。

日本では難しい学術書などの翻訳のお仕事をされているそうで、非常に興味深い話をお伺いすることができ貴重なご縁の時間を楽しませていただきました。

 

もしも難しい翻訳などを希望されている方がいらっしゃいましたら、弊社にご連絡くださればお客様の了解を取ってから、橋渡しをすることが可能かもしれません。

 

 

そしてご購入いただいてから数日後にメールをいただきました。

 

 

素敵な出逢いを有難うございました。


スピリチュアルカウンセラーである知人が『とても良いお財布ね、温かいものを感じると。』


大切に使わせて頂きます。

 

 

非常に嬉しく、有難い想いに感謝する気持ちでご紹介させていただきました。

 

日高様、この度は本当に有難う御座いました。

今後とも、末永くお願い致します。

 

 

本当に素敵なご縁に感謝するとともに、より良い想いで世界を紡いでいけたならと願っておりますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。