見えない道

私の前に道はなかった

動けなかった

どこを目指せばいいのだろう

後ろを振り返った

懐かしい友の声が聞こえた

暗闇の中に

かすかに

輝く光が見えた

戻れるのか

暖かいその場所に

前を見た

荒涼とした風景が広がっていた

崖と岩しか見えない道

誰も通ったことのない道

ああ

その道に進めるのだろうか

一歩踏み出せるのか

助けてくれる人は今いない

過去に戻る道もない

ここに立ち止まり

ただ老いていくのを

待つのか

イバラの道を切り拓くのか

思い出を懐かしむ日々を送るのか

私には選ぶ特権がある

なんと

幸せなことか

未来は

自分で変えることができる

荒波の叫び

荒波にもまれ

海原に投げ出された

ひとり

漂う

助けはどこから来るのか

望みはあるのだろうか

友は私を覚えているのだろうか

暗闇の中で星を見る

友よ

あなたはこの星を

どこで見ているのか

あなたにまた

会うことができるのだろうか

星くず

ちっぽけな星くずが

100億年の時を経て

光を届ける

今はかすかな光が

遥かな未来に

輝く

ならば

ここで

全力で輝こう

まだ生まれてきていない

命あるもののために

彼らの

足元を照らす

道標となろう

その時

このちっぽけな存在が

誰かの希望の光になるだろう

黄昏

夢がたくさんあった

たくさんありすぎて

時間が足りなかった

日々輝き

星が眩しかった

諦めなければならない夢が

たくさんあった

できることが減って

情熱も消えた

時間があふれてしまった

太陽は

もはや

暑すぎる

これから

何を

追い求めよう

生きることは奇跡

生まれてきたには

意味がある

あなたに出逢うために

私は生まれてきた

この美しい世界を

楽しむため

生まれてきた

何千年も

雨風に打たれ

夏の暑さに喘ぎ

冬の寂しさに耐え

貴方は

私を待っていた

ほんの一瞬の

出逢いを

待ち望んでくれた

生きることが

私の使命

与えられた

命を全うすることが

私の道

生きよ

ただ生き延びよ

それが私の使命