忘却 2020-07-23 17:38:23 | 詩 何の役にも立たなかったなぜ生きていたのなんのために忘れるよね私がここにいたことを私が死んだらあんなふうに誰か泣いてくれるのだろうかきっとすぐに私のことは忘れる誰も私の生き様を覚えていないただ風が通り過ぎるやがて皆笑い日々の生活を楽しんでいるだろうその風景の中に私はいない
大切な貴女へ 2020-07-20 08:39:29 | 詩 いつも自分のことだけを考えて笑い苦しんでいた貴女の悲しみ苦しみを知りもしなかった静かに微笑む貴女に私は安心しきっていたああ、貴女の苦しみを誰が知ろう貴女の喜びを知ろうとしなかった貴女は許してくれるだろうかきっと微笑みながらうなずくだろう
遥かな光 2020-07-19 16:36:21 | 詩 大切なものをなくしたとき道端の石よりも価値なき者に思えた私は私であるのに私を覆っていたきらびやかな装飾が消えると私を守るものはないすべてを失ったと悲しみに立ち止まり涙しただが見よ遥か彼方にかすかに輝くものがあったすべてが消え去り残されたものが真実埋もれていたものそれが希望誰も奪うことができない光だからもう一度立ち上がり前に進もう必ず静かなる平穏が待っている
一粒の砂 2020-07-17 23:04:44 | 詩 貴女はこの宇宙の中の一粒の砂踏まれ風に運ばれ忘れ去られるけれど忘れないで貴女が物語の主人公貴女が世界の中心貴女がいてやっと冒険が始まる歴史を作り出すのは貴女
小さな花 2020-07-15 23:55:43 | 詩 名もない小さな花ひっそりと咲き風に吹かれ雨に打たれひと時の平穏の中にゆっくりと花を咲かす月明りの下風の音に身を委ねほのかな香りを運ぶ明日静かに消えゆく名もない花