ついのすみか

シェーパードのアロが亡くなったときおとうさんは専門の業者に火葬してもらいました。業者の人が「三年間は供養します」とおとうさんに言いました。おとうさんは「その後は？」と聞きました、業者の人は「廃棄します！」おとうさんは一瞬訳がわかりませんでした。つまりゴミとして捨てるそうです動物の場合はどこの業者もそんなかんじです。「骨は引き取ります」おとうさんはそう言って三日後に受け取りました。

一年間骨壷に入れたまま過ごしました、なぜかというと埋めるお墓が決まってなかったから。その時はまだお家は借りていました。それから一年間いろんな物件を探したけどおとうさんがいいと思うお家には巡り合えませんでした。やがて大家さんから話を持ち込まれました（大家さんは地元で不動産など手広く事業をしている地主だったのですぐじょうほうが入ったと思われます）おとうさんは小さい頃に読んだ童話を思い浮かべました。「青い鳥」をさがして旅をしたけど結局それは・・・、おとうさんは考えました「ここに引っ越してきたのもアロのおかげかも、他に住みたい処はない！」約二年間家賃を払ってきたお家（月二十万）を購入しました、そして庭を造りヤマボウシの下にアロの骨を埋めました。