remusuimin 徒然草

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ヤングremusuimin その3

2013年01月24日 | ひとこま漫画
      

立ち止まったらかえって危険なのではと考えてとにかく道が舗装してあるところまで何とかたどりつこうと必死でダックスホンダを押して豪雨の中、雷におびえながら行進また行進。
あたりは昼間なのに日がとっぷり暮れたように薄暗く、強い風も吹き出して最悪の事態となってきました。
道の行く手にようやく看板が見えてきて埼玉県、群馬県、長野県の県境がここで交わっているというような説明がしてあるらしいが、こっちはそれどころじゃない。
ここからは道も舗装になり長野県川上村に向かって下りになっている。
「よし、ここまでくればこっちのモン」なんの根拠もないのに一安心した気持ちになってエンジンのスターターをいきおいよくキックした。けど、かからない、エンジンが。
何度キックしてもプスプスという情けない音がするだけでまったくスタートせず。「困った」。
豪雨にさらされてエンジンがすっかりぬれてしまい、点火プラグが発火しないようだ。「困った」。
仕方ないのでオートバイにまたがってかなり急な坂道をギアをニュートラルにして下っていくことにした。
雷鳴も豪雨もますます猛々しくなって危険がヒシヒシと切迫している気配が本能的に知れた。
ユルユルとバイクは坂を下り出し次第に惰性がついてきてスピードが上がり始めた。
下りながらギアを入れてみるとガクンとショックがあってブルルルとエンジンが回り出した。
「やったっ」ヘッドライトも点灯して慎重にカーブをクリアしつつ川上村の民宿目指して懸命にバイクを走らせた。


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