夏が来れば思い出す～♪

シナモン、寅治には、もう１人兄妹がいます。
１番ちびっ子で、やんちゃだった『べーちゃん』です。

去年の春、べーちゃん（野良猫）が生後わずか１０ヶ月で出産してしまい、
どうしようかとまごついているうちに、行方不明になってしまったという
悲しい出来事がありました。。。誰かいい人に保護されていればいいのですが…

そこで、昨年の今頃は何とか寅治（当時は野良猫）を保護してウチの子にしようと、
着々と準備をすすめていました。

シナモンと同じ３段ゲージやトイレ、籠などを購入して、寅治用の部屋に配置したり、
慣れるまで落ち着けるようにゲージを段ボールで目隠ししたり。。。



ただ、肝心の寅治は思いっきり野良猫になってしまっていたため、
なかなか捕まりませんでした…

２００７年９月１日の写真ですが、寅治、今より全然スマートです（汗）



そんな折、取壊しが決まって無人になったアパートに、
置き去りにされていた凛ちゃん（旧名）親子に出会ってしまいました。

まだ目が開いていない子猫が布団袋に２匹…
生後間もない子供を触っても怒る様子もなく、しっぽを立てて近寄ってくる凛ちゃん！（驚）

人懐っこいというか無防備すぎるというか、近所の猫好きな人達は
それをすごく心配していました。

野良猫で生きていくには、もっと警戒心がないと酷い目に遭うというわけです。
実際、近所で悪戯されている野良猫をみかけることが何度かありました（怒）



『里親探しは私がなんとかするから、この子達引き取ってもらえない？』
と猫馴染みの人に頼みこまれて。。。
寅治用に準備した部屋に連れてきてしまいました（呆）
ちょうど去年の今頃、９月１１日のことです。

病院で健康診断や血液検査、エコー検査等しましたが、親子とも健康状態良好で、
特に病気を持っていなかったので安心しました。

ただ子猫達の場合、生後半年は経過しないと
血液検査でエイズや白血病の正しい結果が出ないので、
シナモンとは完全に隔離することをすすめられてしまいました。



ウチへ来て５日目の動画です。
まだ子猫達がよちよち歩きで、この時期のお世話が１番楽でした。

子猫達のお世話は母猫が全部してくれるので、母猫の給仕とお掃除だけで済んだからです。



キジ白ぶちの男の子は、ふーちゃん（風太）と呼ぶことにしました。
母乳をたくさん飲むので、いつもお腹がパンパンに張ってました。。。



キジトラの女の子は、くーちゃん（胡桃）と呼ぶことにしました。
保護時、くーちゃんは３４０グラム、ふーちゃんは５００グラムの手のひらサイズで、
本当にちいさかったです。。。
（ゲージの柵の間から抜け出せてしまうサイズだったので、困りました）

その後、この２匹の体重比は変わることがありませんでしたが、
なぜか小柄なくーちゃんの方が運動神経抜群で、新しいことにどんどん挑戦するので
お兄ちゃんの方が追随する感じでした。



ムギワラ柄で細顔の母猫は、このブログで名前募集をさせて貰った結果、
凛ちゃんと呼ぶことになりました！

人懐っこくてマイペース、子育ても年季が入ってる感じで、
安心してみていられました。

保護時は３．５キログラムで、体長を考えるとかなりやせ細っていました。
子育て中は毎日ドライフードを１６０グラムほど食べていましたが、
それでも太ることはなかったです。

自分の尻尾を猫じゃらし代わりにして子猫達を遊ばせて、尻尾がいつもボロボロでした。
『母親の鏡だなぁ～』と頭がさがる思いでいつもみていました。



生後１ヶ月のくーちゃんです。

トイレを覚えるのが遅かったり、離乳食をなかなか食べてくれなくて大変でしたが
とにかく愛くるしい可愛い子でした♪



生後１ヶ月のふーちゃんです。

ふーちゃんは、食いしん坊のせいか離乳食、ウエット、ドライフードなど何でも食べてくれて、
トイレは教えなくても猫砂の上でしてくれて、あまり手のかからない子でした。



さて、『里親探しはなんとかするから』・・・というお話しもありましたが、
保護猫達の里親募集は、地元のボランティアさんにお願いすることにしました。

とても熱心に活動されているボランティアさんで、ネット上で募集をかけて頂いた結果、
兄妹２匹そろって引き取ってくださる優しい里親さんに巡り合うことができました♪



生後４０日くらいの時の動画です。
起きている時は、とにかく元気一杯に遊んでいました。
この時期はなんでも遊び道具にみえるのか、私達人間も例外ではありませんでした。

手や足をつたって、頭の上や肩の上に登ってきたり、洋服にしがみついて登ってきたり、
すごいパワーを感じました。

子猫は順応性があるので、里親さんのお家へ行って３日目くらいから２匹で遊び出したそうです。
一戸建ての凄く広いお家にもらわれていったので、おもいっきり走りまわっていることでしょう♪



ところで、子育て中は手がかからなかった凛ちゃんですが、
子猫がいなくなってからは夜通し鳴き続けて大変でした。
（一緒にいてあげると安心して鳴きやみます）

避妊手術前で少し発情期もあったかもしれませんが、鳴き声がすごく寂しげに聞こえました。

避妊手術後は情緒も安定して、体重も増えて顔立ちがふっくらしてきました。
いつの間にか、保護時の痩せ細った面影はなくなっていました。



子育て中はオモチャに見向きもしなかった凛ちゃんですが、子猫がいなくなった途端、
よく遊ぶようになりました。
寅治やシナモンとは比べ物にならないくらい、オモチャの食いつきがよくて
無我夢中って感じです（笑）

その上、すごい甘えん坊で、いつも妻の後ろをついて歩いていました。

年末にやっとウチに来た寅治や、先住猫のシナモンとも仲良くなっていたので、
このままウチの子にしてしまってもいいかなぁ～なんて考えたりもしていました。



そんな凛ちゃんにも募集が何件かくるようになって、１度は里親先からの出戻りも経験しましたが
２度目の新しい里親さんとはご縁があって、凛ちゃんは『たまちゃん』と名づけてもらいました。

里子に出して丸４ヶ月が経過しましたが、いまでは甘えん坊の本領を発揮して、
里親さんの追っかけや、お布団での添い寝など、新しい里親さんが大好きになったみたいです。

里親さんから猫達の幸せの報告が届くと、あの時、凛ちゃん親子を保護して本当に良かったと
あらためて思います♪