新しい年が始まりました。今年は、干支の牛の性格からか物事に耐え、その結果よいことに向かうといわれているそうです。コロナが鎮静化し、インフルエンザ扱いにして、平穏な日常となることを祈って、年初のブログを書きたいと思います。
本日は、表題にあるように男(女)前に生きるということです。皆さんは男前と聞いていわゆる「イケメン」と理解されるでしょう。しかし、私は、男前とは人の生き方そのものと思っています。その姿勢が顔に表れるのだとも思っています。
このことは、私の先輩から聞いたことなのです。昔、旗本退屈男という時代劇があり、北大路欣也さんお父さんである市川右太衛門という方が主役の旗本退屈男を演じていたのです。その中の台詞で「天下御免の向こう傷」というのがあり、額の真ん中に三日月型の刀傷を指して悪者に啖呵を切るシーンがあるのです。
この傷の意味について、先輩は、額に傷があるということは敵に向かって戦い、傷を負ったということだ、逆に、背中に刀傷を受ければ、逃げようとして負傷したということになる。つまり、戦でなくなった武士の死体を見た場合に後ろの傷は男として恥ずべきで、前を向いて戦わなければならない、とおっしゃいました。
つまり、これが男は前向きに生きること、男前に生きるということです。女前としたのも、昨今のジェンダーフリーに配意しましたが、女性にもこのような男の生き様を理解してほしいと思い入れてみました。(女性には単純なやつと思われそうですが。)
振り返って、昨年はコロナ一色で、あらゆるところにその影響がありました。しかし、考えてみれば、否定的なことばかりではなかったと思います。
過去の歴史を見ても、疫病により国民の半数が亡くなったということが日本書紀に書いてありますが、つい最近も災害もありました。それを乗り越えて現在があるのです。
テレビのインタビューを受けた女性は、「コロナで家に居たので家族の絆が強くなった。夫も飲み会もなく、出費も抑えられた。」と答えていました。また、全国的に学校でのパソコン導入が進み、リモートワークなどインターネットの活用が急速に広がりました。
このように、困難なことがあっても、前向きに受け入れ、何とか工夫して乗り切っていく。また、お互いが協力して助け合うことが大切と感じています。
男(女)前に生きるということは、顔の善し悪しでなく、自分の納得できる生き方そのものです。それが顔に刻まれてしわになると思っています。私は、美しく老いたいと思っています。
今年も、あらゆることに男(女)前に対応しましょう。