エロゲはやっぱり中古が一番

意外に良かったまどひ白きの神隠し

相変わらず積みゲの消化試合ですが、殊の外良かったのがまどひ白きの神隠し。思った以上に楽しめました。ゆずそふとのようなラッキースケベイベントがてんこ盛り。タップリ盛った角砂糖にケモミミ路線はかわりませんが、人情味あふれたメリハリのある展開で、どのルートも気分良くプレイできました。
特にサブキャラ、ルートによってはメイン以上に存在感があって面白さが倍増です。体験版ではあまり目立たなかった黒い翼の鞍馬 憂架もその一人。コンビニバイトの傍ら、神社で巫女もしているヤンキー天狗なんですが、話が進むにつれてひときわ異彩を放つことになります。みことルートでは一段と・・・これ以上はネタバレになりそうですね。



巧斗たちが自宅の姿見に写ったろかを追いかけてきた場所は、人間の世界と造りはほぼ同じ、家具や配置ですらパッと見には区別がつかないほど。違っていたのは神仏妖怪魑魅魍魎、ヒトならぬものたち――カミガミが住んでいることでした。どうやら二つの世界は表裏一体の関係で、この異世界を統治しているのがスサノオです。
スサノオといえばアマテラス、ツクヨミの弟として知られていますが、大元になっているのが日本書紀と古事記。他にも各地の風土記やその地で守られている神社の古文書、風習など実に多種多様です。
武闘派で、あまりにも乱暴だったので高天原から追放されたというのが広く知られていますが、まさかツクヨミの兄でワンワンだったとはビックリです。伝承だから不思議でもないんですが、月(夜)を司るツクヨミが因幡の白兎の稲白みことだったとはさすがに知りませんでした(笑)。
実はこのスサノオ、個別ルートでも結構でてくるのですが、みことルートではネタを絡めてちょっとしたやり取りがあります。
鈍感な主人公・巧斗と散歩に出かけたみことが、鞍馬 憂架に連れられたスサノオとバッタリ。その瞬間に「これ、わたしの、同じ親から産まれただけのきょうだい」とみことが棒読み。



どうやら先の「きょうだい」云々はライターももちろん分かった上のこと、さらに言えば親といわれているイザナギ・イザナミについても古事記と日本書紀での違いも十分理解したうえで、物語が続いていきます。
とはいえこれ以上は完全なネタバレになるので、今回はここでストップです。
もちろんヒロイン攻略も無し・・・
のつもりでしたが、先に書いた作者の仕掛けを存分に味わうのでしたら九十九 千代⇒士御 ろか⇒稲白 みこと⇒高乃 椎凪の順が一番です。色んな謎だけでなく所々にあった違和感が見事に回収されることになるでしょうから。

もっともその結果をどう評価するのかはプレイヤー次第なんですけどね。


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