エロゲはやっぱり中古が一番

気になるエロゲ ChuSingura46+1 わっちとお兄ちゃんのラブラブ長屋生活の感想

かなり手詰まりなので、とうとう避けていたFDにまで範囲を広げることにしました。
そして選んだのが、千の刃濤、桃花染の皇姫 -花あかり-(19/9/27 オーガスト)とChuSingura46+1 わっちとお兄ちゃんのラブラブ長屋生活(19/11/29 プレカノ)。両方で¥6,000程(らしんばん タイムセール特価)

もともと去年の暮には出るだろうと期待していた源平繚乱絵巻 -GIKEI-が一向にその気配がありません。インレのこれまで発表された作品はすべてプレイ済み。私の中では最上位のメーカーです。公示された以上、気になるのは当たり前ですが、なかなか姿を見せないので気にはなっていたのですが、ちょぴり進んでいるようなので安心しました。その一つがTwitterでのバックの絵。影絵だったのが、

はっきりと人物が描かれています。
平家の家紋・揚羽蝶と源氏の家紋・笹竜胆をモチーフにした源平合戦ですね。壇ノ浦の戦いよりも屋島の戦いで大活躍の那須与一の方が何故か私には直ぐに思いつきます。
「GIKEI」が義兄なのか義経記(ぎけいき)なのか不明ですが、後者なら鞍馬天狗や弁慶などでお馴染みの義経。
さて、どちらでしょうか。影絵が公開されてからもすでに半年以上になります。マスターアップは夏から秋にかけてくらいかもしれません。

そんなこんなで待ちくたびれついでに山吉新八郎メインのFDをすることにしました。
無印の忠臣蔵46+1 (13/5/31)では敵対する吉良方の武士でしたが、アナザーストーリーでは直刃(すぐは)との二人旅がありました。
そこでは残念ながらハッピーエンドにはなりませんでしたが、このキャラがとても魅力的でもう少し掘り下げてもいいのにな、という未練があったことを思い出しました。とはいえ随分昔の話で、色気タップリ、嫉妬心が強く、思い込みの激しい剛腕な美少女という以外はほとんど記憶に残ってなかったはずなんですが、プレイしていくうちに結構思い出してくるものですね。
元々は上杉の家臣だったのですが、赤穂浪士の動きを察知した上杉の家老・色部安長に吉良上野介の家来として、大石内蔵助の暗殺を命じられます。その道中で山賊退治するのですが、たまたま出くわした深海直刃を一味と間違えて刃を交えることになります。
直刃はそこで内蔵助から教わった巻き上げという技で、相手の剣を奪い取るのでしたかね。お互い身分を知らぬまま、気が合った二人は「お兄ちゃん」「新八」と呼び合うようになり、そのまま旅をすることになるような話だったと思います。人里離れたところでひっそりと暮らす二人でしたが、討ち入り後、直刃は元の世界の現代へ強制的に戻されてしまうことになります。
そこまでが前回のお話です。

本作は新八が直刃を探す場面からはじまります。
いつか自分のもとから消えてしまうのではないかと、理由はわからないままに不安を感じていた新八。あちこち探しまわるのですが、見つからずとうとうその日がやってきたのか、と絶望しかけたところにひょっこり直刃が現れ、新八は思わず泣き笑いといったきめ細かな作りになっています。
深海直刃が未来からやってきたことを前作のアナザーストーリーから知っていたのかどうかは覚えていませんが、FDではそのことを承知しています。戻ってきた直刃が江戸に移り、切腹した赤穂浪士の墓守をしたい、と切り出します。
あとはほとんどがヒロインの新八と主人公の直刃だけのイチャラブ物語、といった感じですね。
ただそこには甘々生活だけではなく、ちょっとした趣向がこらされていました。副題に「サルでもわかる江戸生活の必修読本」とついてもおかしくないくらいの、江戸時代の日常生活がとても分かりやすく解説されています。
講師はもちろん色気タップリ、エロエロの山吉 新八郎先生ですが、ワイドショーやバラエティー番組に出てくるようなそこら辺のコメンテーターなんて足元にも及ばないほどの蘊蓄がタップリ詰まっています。これ一冊であなたも江戸評論家になれますといっても過言ではないほどに。

京都をまねた碁盤の目のような江戸の街づくりからはじまり、日々の生活が今の貨幣価値に対してどれくらいになるのかとか、水回りから食に至るまで丁寧に記されています。また自治を預かる与力や同心、あるいは町方に至るまで、時代劇での知識がいかに間違っていたのかを詳しく解説してくれます。
更には時計の無い時代ですが、人々が問題なく暮らせたのは、あちこちに作られた「時の鐘」のお陰。その姿は今なお川越市には再建されたものではありますが、小江戸として現存しています。
面白いのはサマータイムがこの頃すでに取り入れられていたことです。
当時の起点は日の出と日没。当然夏と冬では変わりますが、時も同じように変化するというのです。「明け六つ・暮れ六つ 」といった具合ですね。
ついでにいえば、時の鐘が聞こえる地域はその音で時刻を教えてもらう代わりに税を払っていたそうです。今でいうところの住民税みたいなものですね。
それぞれに地域によって違いますが、区役所や市町村役場などで、夕暮れ時の決まった時間に音楽を鳴らすのはその名残だと思います。
当時の身分、戸籍など民のことが細かく記されていますが、気になる方はどうぞご自分でお確かめください。思わずガッテンってなりますよ。
因みに現在でいう戸籍は明治時代に入ってからのものです。

そうそうこんな話もありましたね。
カツオは高いが鮭は安くて買えるなんて話です。あまり鮭は好まれなかったそうですが、江戸にも鮭が遡上していたとは知りませんでした。
鮭の遡上は古く、平安時代には租税として納めらていましたが、中でも三面川 (みおもてがわ)が特に有名で、江戸時代に村上市(新潟県)は世界に先駆けて人口増殖させた場所として知られています。

まさしく江戸読本、ロープライスですしエロもなかなかのもの、そして最後は伊勢参りまでついています。私もお伊勢さんは一度だけありますが、そこに描かれた光景は、私の記憶にピッタリと一致するほど丁寧に描かれていました。
そしていよいよ終焉です。とても素敵な出来事が待っています。思わずニッコリ、とても温かいもので包まれるそんな素敵な幸せのリブレット(小冊子)でした。


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