アンラベル・トリガーやっと買えました。とはいえこれだけで¥5,000オーバー。通常だと少なくても2~3本は買わないと運賃無料のこの金額にはなりませんからね。
ア~ア、万年金欠病で苦しむダメオヤジには流石に堪えます。こんなことは年に1回あるかどうか。
その結果・・・
想像以上にすごかった。
使いやすいシステムをはじめ全てにおいてハイレベルです。
特にメリハリの効いたシナリオがたまりませんでした。
迫力のある戦闘シーンが繰り広げられると、息をもつかせぬ展開にハラハラドキドキの連続です。それでいて普段の掛け合いがそこら辺のキャラゲなど足元にも及ばないくらいに面白い。個別ルートに入ると、キャラの個性が豊かすぎて斜め上をいく応対に思わず、えっっ?エッ~~~~!
登場人物が実に多彩です。といっても絵に描いた餅ではありません。それぞれがなくてはならない役割を担っています。見かけはほんのチョイ役のはずが、根幹を揺るがすような超重要人物だったなんて、びっくり仰天の事実がそこら中に転がっています。
単なる冒険譚ではなく、計算され尽くした仕掛けが至る所に張り巡らされており、アッと驚くどんでん返しで最後の最後に見事に回収されることになります。
物語は大きく分けると共通ルートが6章と個別ルート3章からなっています。
それぞれの章にはタイトルがつけられていますがこれがなかなかのもの。
例えば共通ルートのエピソード4の題名は『わたしは若葉がいいんだ。若葉に傍にいて欲しいから』なんですが、若葉の文字色が違っているだけで違和感ありあり。これだけでも上に書いたようなびっくり仰天の事実が隠されています。
これってネタバレ?
いえいえそんな浅い作りにはなっていませんからご安心を。
ボリューム満載、たっぷりと味わえる仕様になっていますので、意味を考えながらプレイするのも一興かも?
さていつも通り攻略順でのヒロイン紹介です。
まずはいきなりド派手なパンツを豪快に見せつけた小花衣 レイリです。
メーカーの紹介によれば若者らしい砕けた言葉を使い、距離感が近く明るい性格で、基本的に鈍感だが時折鋭い洞察力を見せるとのことでしたが、まさにその通りでした。いささか小生意気なところもありますが、主人公の榊カイでさえ思わず感心するほどの切れ味をみせます。
特に吸血人のヴァンプを憎んでいます。体験版にもあった通り、幼い頃、目の前で両親を殺されたからです。彼女にあるのは復讐のみ。トリガー探偵事務所にアルバイトに入ったのも犯人を見つけ出すためでした。
特に吸血人のヴァンプを憎んでいます。体験版にもあった通り、幼い頃、目の前で両親を殺されたからです。彼女にあるのは復讐のみ。トリガー探偵事務所にアルバイトに入ったのも犯人を見つけ出すためでした。
ようやくその人物を見つけだし、いよいよ対決したのですが・・・
このルートでは水乃宮 若葉が欠かせません。無二の親友ですが、レイリとは対照的に物静かで大人しい性格です。しかもヒュームにしては珍しく、ヴァンプに嫌悪感を抱いていないのですが、そこには驚くべき真実が隠されていました。
続いては幼い子供のような容姿ながらもジーミイル共和国連邦の秘密警察であるCSSの中将ソフィア・ノスコーヴァです。
丁寧な物腰とお淑やかな外見から一見すると優しいイメージを抱きがちですが、本性は苛烈で冷酷無比。目的のためには手段を選ばず、他人を使い潰すことにも一切の躊躇がありません。
カイを気に入っているのは、自分にとって利用価値があるからにすぎません。よくからかってきては、カイの苦虫を噛み潰すような表情を見て楽しむのが彼女の日課。それが高じて・・・
カイを気に入っているのは、自分にとって利用価値があるからにすぎません。よくからかってきては、カイの苦虫を噛み潰すような表情を見て楽しむのが彼女の日課。それが高じて・・・
「その時は--私が彼を殺します」
ルート最初の題名がこれでした。
このルートはケモミミがメインです。副官のアリーシャ・スルツキーはもとより多彩な獣人たちが所狭しと暴れまわります。
ただここにも驚くべき真実が・・・
最後はもちろんミリセント・フリード・レオンハルト 、愛称ミリィです。
ヴィルカール帝国の第一皇女であり、 帝国の全権大使としてフロスト中立特区へと赴任します。帝国内では珍しい穏健派であり、合衆国との恒久な平和を掲げる理想主義者です。何事にも真面目に取り組む真っ直ぐな性格で、主人公のカイだけでなく触れ合った人々と融和し、次第に輪を広げて種族という垣根を超えた争いのない世界を目指しているのですが・・・
グランドルートにふさわしく他のルートよりも多く章が設けられています。もちろんそこにはこれまでのサブだけでなく、チョイ役のはずがとんでもない大役を担っていることが明らかにされる・・・かも?
題名の「アンラベル・トリガー」の意味が最後に語られることになります。
ここでの重要な人物は言うまでもなくシルヴィア・フォン・ハインツェル。
ミリセントの近衛騎士であり、現実主義者です。ミリィの思想に踊らされることなく、ヒュームは劣等種族に過ぎないとの一般的なヴァンプと同じ感性の持ち主です。いかなる場合でも主君の安全が最優先事項ため、カイやレイリたちと一触即発になるのが恒例です。
実はこのルート、アチコチに散らばっていた謎や違和感がきれいに回収されることになるのですが、その第一段がシルヴィアだったのです。
この後二段、三段へと続きます。
どこまで続くのかはお楽しみに。
なにしろサブは山ほどいますからね(笑)
それ以上は、いつものように製品版でお確かめください、としか言えませんけどね。
それでもラストはまず想像できないでしょう。
ひょっとしてそれができたとすれば・・・
絶対にシナリオライターになるべきです!