白昼夢の青写真終了です。期待通りの出来、いえそれ以上でした。
何回爆笑したことか。まさかあの体験版からは、こんなに抱腹絶倒するなんて想像もできませんでした。特に世凪(ヨナギ)サイコー。
体験版では空気みたいな存在で、幼児の様子しか見られなかった世凪、製品になるや一転して相方のアンドロイドの出雲とのお笑いコンビで爆笑街道マッシグラ!
CASE1~3までが終わり、新たに0に紡がれると雰囲気がガラッと変わります。
そこでようやく気がつきました。メインのヒロイン3人全てが同じ声優さんだったことに。加えて特定のサブキャラも同じように同一の声優さんが演じていることも。
まさかコロナの影響もあって6月発売が9月末まで延期されたことがその理由?
他所のフトコロ具合まではわからないので、なんともいえませんけどね。
まあ、この辺りはぜひ製品版でお確かめください。さすがLaplacianの緒乃ワサビさん、決してヌカリはありません。
なにしろ1~3までシッカリと画像だけでなくサウンドまでも再生利用で経費の大幅削減、加えて声優までとなると、すぐに蔵も建つでしょう、いやすでに建ってるのかも?
このLaplacianの作る世界観は、どの作品もいいですよ。どんな内容であれ、最後は清々しい気分になれる実にありがたいメーカーで私は大好きです。もちろん濃いエロも(笑)
今回は特に前3作全ての世界観が取り入れられており、それが一つの夢物語として3つのシナリオとして語り継がれます。体験版でもありましたが、CASE1~3までの3つのストーリーがすべてが終わるとよいよCASE0がスタートすることになります。
CASE-1ではキミトユメミシの柊英学園付属が舞台です。
そこでは中年の非常勤講師・有島芳(かおる)と生徒であり作家の娘・波多野凛との命をかけた不倫の物語です。
ここで登場する有島の妻・祥子、なんとも憎たらしいですね。なんですか、これ?
若い作家と浮気をしながら、この態度。メチャんこ腹が立ちます。で、夫の有島が同じような気になり妻を犯す場面が、体験版でもありましたね。心情的にはよくわかるんですが、これが後々大問題となってしまいます。
もちろんこれ以上はネタバレになるので、いつも通りお口チャック。
ただヒロインの凛も凄いですよ。決して負けてはいませんから。
祥子に対抗心がメラメラ、火花がバチバチ、怖いですよ~~~、特に容姿端麗でプライドの高い女性たちは。
トバッチリを受けるのはもちろん主人公。中年のクタビれた芳なんですけどね。
CASE-2はニュートンと林檎の樹でおなじみのエリザベス朝演劇全盛時代のテンブリッジ。
宗教による弾圧と女性が舞台に立つことは固く禁じられていたころ、貴族でありながら、劇団の座長を務めなおかつ男装して舞台に立っていたのがヒロインのオリヴィア・ベリー。そのお相手があのウィリアム・シェイクスピア。
ここでの主人公シェイクスピアは盲目の父と酒場を営んでいます。そして身分を超えた劇作家と女優の恋物語。
この酒場は、旧教徒の憩いの場でもあったのですが、エリザベス女王はローマ法王とは真っ向から対立、国内ではカトリック狩りが一段と厳しくなり、ウィル親子を影に日向に応援していた牧師のエドが処刑されてしまいます。
後半はご存知ハムレットです。そしてあの有名なセリフが飛び出します。
CASE-3は未来ラジオと人工鳩でおなじみの鳴山市。
不登校でガレージに引きこもりの飴井カンナが教育実習生の桃ノ内すももとサブで自称スクラップハンターの梓姫 (あずき)の年上女性二人に手綱を握られた物語 。とはいってもヒロインはすももだけですが、ここでは少年?らしく淡い初恋の物語です。
ヒロインのガラっとかわる性格、実に生き生きと描かれていますが、一方のスクラップハンターの梓姫はアルコールが入ると全くの別人になってましたね。
主人公のカンナを含めた3人で、76年に一度というホウキ星、既に他界した母であり、カメラマンのアンナの夢を追っかけることになるのですが・・・
すべてのCASEが終わるといよいよTrueの0が始まります。
ただこのルート、ちょっとばかり有名な話と似ています。ここでは話せませんが、すぐに思いつくでしょうから、対比してみるのも面白いですよ。
これ以上は残念ながらお口チャックというこれまたいつも通りのパターンですね。
でもって、少しずつバレていくのもお約束(笑)
見どころは色々ありますが、一つは配役。ヒロインについては最初に触れましたが、サブがとても面白いですよ。
特にCASE-1では有島祥子、
CASE-2ではチンチンのついた可愛らしいキキ、
CASE-3ではもちろんスクラップハンターの梓姫に刮目せよ、です。
これだけで喜劇になるはずです。
ギャップ萌え⁈
また1での同僚・渡辺先生はいいですね。0でも登場しますよ。
それが誰なのかは、お楽しみに。
そして声優さんの名前を見てみると・・・
全てが終了すると、CASE-0のエピローグが開放されます。(左下)
ここでは1~3に共通した悲劇の結末が語られることになります。
唯一、エロの無かったカンナとすもものHシーンも追加されることになるのですが、ただの悲劇だけでは終わらせないのもお約束。
ラストは感激の涙?それとも・・・
これでLaplacianの緒乃ワサビワールドから抜け出すことが出来なくなる、かもしれません。とても爽やかな読後感に浸りながら・・・