「うちは離婚しそう」って、
わりと大っぴらに話をしている
誰かに聞いて欲しいのかもしれないし、賛同して欲しいのかもしれない
若かりし頃のトラウマがある
新卒で入ったのは信用金庫だった
どうにも水が合わず2年で退職したんだけれど、
最初に辞めたいと伝えたのは異動希望アンケートを集約していた支店長だった
一通り「辞めたい」理由を説明すると支店長は僕にこう言った
「わかった。俺が預かるから誰にも言うなよ」
僕は絶対辞めるつもりだったし、なん未練もなかった。もちろん、退職を取り下げる理由なんかない。
でも、純粋だった当時の僕は支店長様の言いつけを守り、誰にも退職のことは伝えなかった。
その間、兄貴分的な先輩に仕事について熱く語られる日もあった。
奢ってもらう日もあった。
その度、心が締め付けられるような時間を過ごしていたけど、支店長の命令は“ぜったい”
どっかで命令が解除されるのかなぁ?と思いながら、なんやかんやと月日が経ち、ある日の終礼で唐突に僕のことを
「今度、退職することになった」と紹介された
おいおいおいおい、こっちにだって段取りがある。根回しがある。今まで世話になった先輩たちには自分の口で伝えたかった。
そう、僕は綺麗にハシゴを外されたのだった。
支店長からしたら30年近く働いた会社を1年やそこらで辞める新人の事情なんか知ったこっちゃないだろうし、忖度する理由なんかない
でも、こっちにはこっちの事情もある
みんなこう思っただろう
「は?なんで先にこっちに言わないの?順番考えろよ」と。
結果的にあまり親しくない先輩にはそこそこ嫌われたり嫌味を言われた
近しい先輩は優しかったけど、きっと良い気持ちはしなかっただろう
それ以来、僕は働く上で
順番を大事にしているし、
筋を通すことを最重要にしている。
若かりし頃の失敗は、きっと今の僕を作り上げている…はず。
信用金庫で教わったことはおいおい書いていこうと思う
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