スズミチブログ

手染め風呂敷と和雑貨スズミチのブログです。
制作風景や活動報告、日常のお話をします。

型染めの手順②

2018年02月06日 | 制作風景
今日も寒いですね

前回の続きです!

④糊を置く

平らな板にスプレー糊を吹きかけ、そこに綺麗に布を貼ります。
その上に、型紙を置き、ずれないように押さえながら、均一に型糊を置いていきます。
型糊には助剤を混ぜてあるので、画像のものはグレーですが、原料はもち米等ですので、元々は柔らかい色をしています。
糊を置いたら、糊を触らないよう注意して、布を張ります。
張り手という道具もあるのですが、私の規模や我が家の設備では導入は難しく、木枠を手作りして使っています。
木枠に画鋲でぴーんと張ります。

⑤地入れをする
画像はありませんが、滲みやムラを防ぐために、布に助剤を均一に塗ります。
使用する染料によって、助剤も変わります。

⑥色を載せる

私は刷り込み刷毛という道具で、染料を刷り込んでいます。



作品によっても変わりますが、薄めに溶いた染料を5〜多い所では20回以上重ねています。
全体をグラデーションにする時は、グラデーション×3〜5回くらいです。

⑦固着(発色)
載せた染料を、しっかりと布に定着させます。
これも染料によって、方法が変わります。
私は殆ど反応染料を使っていますので、薬品を塗布するか、蒸して固着します。
反応染料の場合は、文字通り薬品を反応させて発色させ、固着させます。
染めている時と仕上がりでは、色が少し変わります。

⑧水洗い
余分な染料を落とすのと、糊をしっかりと落とします。
暫く水に浸けておき、布を触って糊残りがないか確認しながらあらいます。

⑨湯洗い
湯沸かし器で出る1番高い温度で湯洗いします。
ここでも余分な染料をしっかり落とします。

⑩脱水、陰干し、ドライアイロン
軽く絞って、染めた布をバスタオルで巻き、洗濯機を使って脱水しています。
バスタオルで挟んで、ぱんぱんと叩くだけでも効果があると思います。
脱水機にかけた場合は、干さずにアイロンをかけています。
陰干しした場合も、乾ききる前にアイロンをかけています



簡単ですが、以上が私流の型染め手順です。
二枚同時に染めているのは、作品として仕上げるもので、仕上がりを見てどちらを作品に仕立てるか決めています。
ハンカチ等を染める時は、3枚くらい同時に染めます。
型紙彫りは図案にもよりますが、1日〜今までで一番時間がかかったものは5日くらいです。
染め始めてから染め終わりまでが、1日〜3日くらいです。細かく染め分けたり、重ねる程どうしても時間がかかりますが、その分奥行きやアジが出ると思います。

型染めに興味を持ってくださる方が増えますように☆

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