本日、(仮称)合掌の郷倫勝寺スロープカーの設置工事地鎮式を行いました。
合掌の郷東戸塚霊園は丘陵地の農地を開発して設置されましたので、墓地は区画ごとに緩やかな階段状に配置されています。
このため場所によってはけっこうな高低差があり、墓参の折に坂道や階段を長く上らなければならないこともあります。
特に鳳倫閣目の前にある高台の2区、5区の両区は階段の上下のみならず、墓参に結構な距離を歩かなければならず、
開園以来「もう少し楽にお墓参りできれば」との声をいただいておりました。
今年二十七回忌を迎えた先代住職も、晩年「あそこまでいくのはちょっとツライよなあ」と言っていたことを思い出します。
この度、高齢の方や車いすの方でも高台区画へのお参りが楽にできるよう、鳳倫閣前の斜面を登る「スロープカー」を設置することになりました。
「スロープカー」とは簡単に言えば、エレベータの箱程の大きさの四人乗り斜面モノレールです。
このたびの事業については福岡県飯塚市にある「嘉穂製作所」さんに本体やレール部分の設計・製作をお願いし、
土木や電気工事等については日頃付き合いのある業者さんに依頼することとなりました。
スロープカーは、横浜市内にも既に導入している寺院や霊園があります。
お参りの方の高齢化がすすんでいることもあり、好評を得ているとのことです。
操作方法はエレベータと同じで、誰でも気軽に乗ることができます。
車内は車いすの方も一緒に乗れるよう立席2名、座席2名の仕様にいたします。
設置場所は、鳳倫閣前屋外トイレ脇の地上駅から発車し、斜面を登って5区東端の中継駅を経て2区東端の頂上駅にいたるコースになります。
約30メートルの路線を2分で上る、ゆっくりしたモノレールです。
スロープカーを設置することで2区や5区だけでなく1区、3区等の高台区画にあるお墓へのお参りは、かなり楽になることと思います。
レール設置のための土木や植栽、電気の工事をこの9月から開始いたします。
工事予定箇所をフェンスで囲っての大掛かりな工事になりますので墓参の皆さまにはご迷惑をおかけすることになりますが、
よろしくご理解ご協力の程お願い申し上げます。
ご不明の点、お気づきの点等ございましたら、合掌の郷管理事務所 045-825-2311 までご連絡願います。
運行開始は明年3月の予定です。
それまで事故の無いよう工事を進めていく所存でございますので、よろしくお願いします。
令和4年8月26日 合掌の郷倫勝寺 住職 馬場義実 合掌
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安全祈願地鎮式は、鳳倫閣前の地上駅予定地で行われました。
冒頭の写真のように祭壇を設置し、椅子を並べて工事関係者の方々と工事の無事を祈ってご祈禱を行いました。
三度の礼拝で挨拶の後、お香を焚き、仏の智慧の水をそそぎ、綺麗な花を散らして予定地を浄土にします。
続いて法要の趣旨をお伝えする「法語」というお言葉を読み上げ、天地自然の協力を得られるよう語りかけます。
般若心経などの読経中に、お酒、お米、お塩を撒いて万物にご供養をします。
さらに大般若理趣分を翻して智慧の風を起こし、すべての禍を吹き飛ばします。
読経中、寺院関係者、工事関係者でお焼香をし、設置工事が無事にすすめられるよう祈念します。
最後に施工業者皆さんが事故無くお仕事を終えられるよう、理趣分で加持をいたしました。
まずは地鎮式が無事終了。
またひとつ、前に進んだ感じです。
今日はここまで。