信玄(阿部寛)の猛攻を受け、駿河を捨て掛川城へ落ち延びた氏真(溝端淳平)。兄弟同然に育ちながらも敵対することになった家康(松本潤)との最終決戦に臨むことに…。
溝端淳平がいい役者になりましたね。とにかく素晴らしい氏真を作り上げましたね。それにしても哀れ氏真は家臣にも見放され、駿府を脱出。そして掛川城に立てこもり家康に徹底抗戦という中、意外なことに4か月かかっても掛川城は落ちなかったのは不思議。家康が手間取っているのに苛立った信玄は遠江を攻撃してきた。「早く氏真を討ち取れ。さもないと武田が遠江を切り取るぞ」と脅してきて、初めて本気になったかやっとの思いで家康は掛川城を落としました。このまま自害かと思いましたね。それを止めたのは志田未来演じる妻の糸。義元が氏真に「そなたに将としての才はない」と断言したのだが、実はまだその続きがあった。義元は、糸には「己を鍛え上げることを惜しまぬ者は、いずれ必ず天賦の才あるものを凌ぐ。氏真はきっと良い将になるだろう」と語っていたというからくり。
惜しむらくは、そのことを氏真に告げる前に義元が討たれてしまい、氏真は、将としての才はないと言われたことをずっとコンプレックスに思い続けていたことが残念。返す返すも悲運な将でした。この助けがどうなるか史実を知っているとニンマリかと。
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