「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの原作者・荒木飛呂彦による、実写ドラマ化もされた漫画「岸辺露伴は動かない」シリーズを映画化。高橋一生X飯豊まりえ主演X 渡辺一貴監督「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」見ました。

相手のことを本にする特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を持つ漫画家・岸辺露伴(高橋一生)は、かつてある女性から聞いた「この世で最も黒く、邪悪な絵」の存在を思い出す。新作に取り組む中でその絵がルーヴル美術館にあることを知った彼は、絵を見るためフランスを訪れる。ところが美術館職員ですら絵の存在を知らず、データベースでヒットした保管場所は、すでに使用されていない地下倉庫を示していた。そこで露伴は絵が引き起こす不可解な出来事に遭遇する。
ルーヴル美術館を訪れた人ならわかりますよね。広大な敷地に飾られている美術品の数々。1日では見れないし、マトモに見るなら1週間は必要なこと。そんな美術館の地下倉庫が舞台になるところが岸辺露伴らしい。オープニングからラストまで、岸辺露伴ワールドが全開で、テレビシリーズのファンとしてはめちゃくちゃ嬉しいし、高橋一生と飯豊まりえのコンビもテレビシリーズ以上にばっちり。映画だからと気負わず、テレビシリーズ通りのきめ細かい脚本と演出で作り上げた佳作。
☆☆☆3/4