NHKBSで再放送していたアニメの十二国記を見終わりました。
小野不由美さん原作だけあって、素晴らしい出来でした。
冒頭はやや設定が色々あり、物語の展開も飛ぶ印象だったのですが、
主人公が景王になってからは完全にはまりモードになりました。
原作の小説も読んでみたいですね。
大きな点としては、
・人物の内面描写が深い。簡単に救われない骨太の物語。
最近の風潮は暗くじめじめしたものが避けられる傾向なので逆に新鮮だった。
→ 簡単に「良い人」「幸せな展開」にはなると読者は安心はしますが、
面白さや大きな感動は無くなりますよね。
・海客(かいきゃく)や麒麟、王に関する設定などが面白い
→ ただ、アニメなので人名などを覚えるのが大変で、
危うく入り込めなくなるところでした。
私は身内から「すぐ良い人になりすぎ」「人名が分かり難い」という指摘を
受けているので、上記は常に課題となっています。
小野不由美さんの作品では他では東京異聞(とうけいいぶん)と屍鬼しか
読んでいませんが、日常から非日常に入る点の巧さでは十二国記も含めて
どれも共通していると思いました。
構想中のUnknownもパラレルワールドものですが、Unknownの世界は
十二国記のように完全に独立した世界ではなく、日常の世界にプラスαした
イメージなので、東京異聞が近いかもしれません。
MATRIXに代表されるように仮想空間ものは世にあふれているので、
別世界ではなく、同じ現実世界に何かがふと存在するような感じで
Unknownを表現したいのですが…なかなか難しいところです。
#余談ですが、景王や海客、東京異聞が普通に出るGoogleIMEはすごいですね…
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