リヴィエラを撃て

「李歐」に引き続き、学生のころに読んだ高村薫の「リヴィエラを撃て」を読み返しました。
前に読んだときはそんなことなかったと思うんですが、何故でしょう、最後で泣いちゃいました。
ラストに向かうにつれて、「こんなにも救いのない話やったっけ？」と思いながら読んで、でもラストシーンは覚えてて、そこに差し掛かった時、ほんと、理由わかんないんですけど、泣いたっていうか、涙がこぼれた。

ほんま、「何やってん」って言いたくなるストーリーなんですけど、得てして物事ってのはそういうもんなんやろうな。とも思うんですよね。


あと、前に読んだときは、まだ英国に行ったことがない時期やったから、何も思わんかったけど、地理、すごい。
行ったことない人には絶対書けへん細かさです。
だからすごい臨場感がある。
実際、全部自分で行ったことのある場所ばっかりらしいです。解説によると。

あと、これも解説に書いてあったことなんですが、この話の原話に当たる「リヴィエラ」っていうのが、世には出てないけど存在してるらしい。
日本とかアメリカとか中国とかは絡まない、ＩＲＡの話で、ジャックとシンクレアの絆の話。
超～読みたいんですけど！
何とかして、世に出してほしい。
まあ、無理なんでしょうけど。
いっそ知らんかったらよかったけど、知っちゃったからなぁ。
何かにつけ思い出しては、「読みたい！」って身もだえちゃうんやろうな。


さて、次は何を読みましょうかねぇ。
漫画とか、ＢＬとかもいいけど、やっぱり、がっつり読みたくなるのよね。
何がいいかなぁ。