小川哲の「ゲームの王国」を年末辺りから読んでて、本日読了しました。
今年は、読んだ本を記録していこうかなと思いまして、カテゴリーも一つ増やしてみました。
自分が年間、何冊くらい読んでるのか気になりましてね。
まずは1冊目です。上下巻やから2冊になるのか? ま、いいや。
以下感想。大した事書かんけど。
思いっきりネタバレします。
タイプライターズの地上波で小川哲がゲストの回を見て、ちょっと読んでみようかな。と思ったのがきっかけです。
「ゲームの王国」にしたのは、カンボジアのあの頃の歴史にもともと興味があったから。だから他の本は選択肢に上がりませんでした。
あ、でも、「嘘と正典」と「地図と拳」は気になってるからそのうち読むかも。
えっと、感想はね。
終わり方が嫌。
基本、人が死んで救われるっていうラストは好きじゃない。そもそも、救われてんのか? と思ってるしね。
今まで読んだ本の中で人が死んで終わりで納得できたのは、子どものころに読んだタイトル忘れた海外の童話と、三島由紀夫の「禁色」だけです。
この話に関しては、死ぬ意味がわたしには全く見出せなかった。
ソリヤが殺されるのはわかる。これは妥当。でも、それがわかったと思われるムイタックはここで終わらせたらあかんよ。
書かれてないけど、この後のティウンがかわいそう過ぎる。
なんか、ほんと、嫌な終わり方でした。
途中はね、良かった。特に上巻。
さすがに元哲学研究者。その手の独白も、人に話してるところも、すごく惹きつけられました。あの感じと、超能力持ってる人たちが交差する話やったら、好きな本ベスト10に入ったかも。あの、輪ゴムと泥の発想は好きです。
まあ、ポル・ポト政権時代が舞台の一つになってるから、読む前からわかってることやけど、ああいうグロさが苦手な人はやめておいてください。理不尽に人が殺されていくのとかもね、結構キツイです。
でも、想像してたほど、クメール・ルージュの話ではなかった。もっと組織の中のこととかが書いてるのかと思ってたからね。ポル・ポトもほとんど出てこない。
うーん。こんなもんかな。
さて、次は、辻村七子の「宝石商リチャード氏の謎鑑定 ガラスの仮面舞踏会」です。
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