らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

1487.競技ボウリングゲームを伝える目線

2009-12-01 | 22.Bowling
 スポーツ競技をテレビで観ることがあります。野球、バレーボール
サッカー、相撲、ゴルフ等・・・。各々の競技特性に合わせ、テレビ
カメラの眼がプレイヤーをとらえていますね。

 時代の進展とともに、その眼は進化してきました。1カメラだった
時代から複数のカメラで多角的にとらえたり、ファインプレーやきわ
どいシーンをスロー再生したり、映像に「お絵かき」を入れて変化・
予測について解説をつけるようになったり・・・。

 いろいろなエポックメイキングな出来事がありましたが、その中で
いちばんと思うのは野球の試合をとらえる基本的アングルの変化です。
わたしが最初にスポーツ競技をテレビで観たのは、昭和40年代前半
だったと記憶しています。その時の目線は「バックネット裏から投手
を中心としたセンターライン」にありました。主審の背中とバッター
の後頭部、投手の顔が見えました。この目線が昭和50年代に入ると
180度転換したのです。新たな目線は「バックスクリーンからホー
ムプレートを結ぶライン」です。投手の背中、バッターの顔と主審の
顔(マスク越しですが)、そして捕手の顔(これもマスク越し)が目
に飛び込んできました。この変化には驚きましたね。最初のうちは、
とても違和感がありましたが、現在ではそれが「当たり前」のように
感じています。

 さて、競技ボウリングの世界はどうでしょうか。「従来型」ですと
ボウラーズベンチ後方に設置されたカメラが、ピンデッキ方面を映し
ます。ボウラーの背中がメインショットで、放たれたボールがピンに
衝突するまでの軌跡をカメラが捉えます。変化や工夫が施されてきま
した。「野球方式」と同様に「従来型」とは逆方向、すなわち「ピン
デッキ背面からボウラーズベンチ方面」をとらえる試みがされている
場面を何度か観ました。残念ながら、このアングルは現在あまり採用
されていないようです。ボウラーから観て右斜め前方からのアングル
右真横からとらえたアングル、そして上方からとらえたアングルなど。
最近では、地上スレスレからとらえたアングルも登場していますね。

 競技ボウリングも他の競技と同様、現場で観戦するのが「臨場感」
を得る意味でいちばんだと思います。しかし、野球やサッカーなどの
ような「フォーメーションやフィールドの全体感」を味わう見かたが
あるものとは異なり、観たい角度がおおよそ「ボウラーとピンデッキ
との間の限られた空間」に集中するために、そのようなビューを得ら
れる場所がボウリング競技場では十分に用意できないのが現状です。
その点の課題はあるにせよ、裏を返せば、現場では得られない視点を
テレビを含めた動画で視聴者に提供できる余地が高い競技のひとつが
ボウリングだとも言えます。

 競技ボウリングのゲームをとらえる「次なる一手」は何でしょうか。
この競技を動画で観る層は、「自分でも競技を実施する」人が多いの
ではないでしょうか。ひょっとすると潜在的な欲求として「ボウラー
自身の視野を映像が映し出すカット」や「足の運びの軌跡」あるいは
「スコアだけではなく球速、回転数、そして回転軸などの投球データ」
「心拍数、血圧、体温等のボウラーのフィジカルデータ」を提供する
ようなサービスも「有」だと思います。



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