Original Botanica

ガーデンプランナーの日々。

続・二人の男

2008-01-30 | おでかけ
昨日のつづき・・・

「夜の部・経営コンサルタント」の男。

ある市の商工会青年部が主催したT氏の講演会。
彼は東京でレストランを経営し、連日140席が満席、数ヶ月先まで予約でいっぱいという。
その他にもいくつかのレストランなどを経営しているらしい。
レストラン経営の成功者として、経営哲学の講演である。


白シャツの胸をはだけたスーツ姿はバブル時代を彷彿とさせる。

「私の講演で眠った人は今まで2人です。みなさんは徐々にやる気になり、一時も早く帰って実践したくなる」
と言い放って始まった。

彼はうちの県に来ると飛行機を降りて5分で血圧があがるらしい。
理由:タクシーでアメックスが使えないから。
この県はまだ、和式トイレのままで、洋式トイレに出来るのにしていないだけらしい。
ごめんなさい。田舎だから言い訳はしません。

そして、次にうちの県名物ふぐ料理を食べたらしい。
「実にふぐは美味しかった」
しかし、8万円をCASHで払わされた。アメックスが使えない。
「ここの店主は、ふぐの顔しか見てない、お客の顔をみてないんです!」(怒)
ん?ん?
ふぐが美味しかったらいいんじゃない?
ふぐ屋の店主はふぐを美味しくどのように料理するかを考えてくれてればいいんじゃない?
カードを取り入れましょうよって助言してくれる人材を雇わなきゃダメ?

随所にRホテルとMタクシーとN航空の細かい気配り接客を褒めちぎって
(ここいらの話は良く聞きます。)

「うちのレストランはお客様がタクシーで帰られる方向を確認し、
中央分離帯まで行ってフェンスにつかまって手を振ります」
「30人のスタッフが並んでお見送りします」
ん?ん?過剰接待?
それ、みんなが気持ちいい?
残念ながら私は気持ちいいって地位まで昇っていない。
このレストランで食事する資格がなんだなぁ~。


えっと~
と~きどきいいこと言ってました。
しかし、それは人間または接客業についた者として
本当はあたり前のようにないといけない素質や教育。
確かに今、持ち合わせていない経営者や接客業の人が多いのかも知れない。
多い。がっかりすることが多々ある。

しかし、しかし、彼の言葉はちょっと聞き苦しい部分が多かった。

・「気配りが行き届き、気の利いた接客」と「過剰接客」の区別がいまひとつついてないとみた。

・「差別化」の図り方がおかしい。


日本ってこの人が成功するんだぁ~。
この世の中の仕組みって。。。やっぱり不思議だ。


このホールで講演を聞いた人がこれを実行したら・・・
恐ろしい。
多分、明朝からホテルや旅館のお見送りを始めても
サンダル(つっかけ)を履いたおばちゃん社員が手を振って、よしとするだろう。
そうじゃない!って気づかないだろうなあ。

まずは道や花壇の草取りして、汚いロビーのカーテン洗おうよ。
笑顔であいさつして、日頃から身のこなしかた、着こなしを上品にしてみようよ。
(わたしも・・・)
ごめんなさい、Tさん、そういう到達点です。

ココロからありがとうございましたを言えるように
社員みんなでよくしようと思える会社を創ることが大切ではないだろうか。


ほんとに勉強になる1日だった。
お客さんにお金をもらうとは本当に難しいことである。


講演の後、T氏の本を買い求めてる人がいた。
他でも売れてるらしい。

明日からこの町のあちこちで下品な大きな声の「ありがとうございました」が
轟かないことをただただ祈ります。


+++今日のお仕事+++
 畑を持ってるお店に行って明日使えそうな花の株を堀上げてもらう。
 根巻きの勉強をする。
 「ぼかし」の作り方を習い、一緒に作ってみる。
 大好きな花屋さんに行き大量に苗を購入。
 お客さんちに持っていく寄せ植えを作る。



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