〔観戦記〕新旧左腕対決！対どんでんズ＠京セラD(9/7)

　前の試合で痛恨の逆転負けを喫したファイターズ。嫌な流れを変えるためにも、この試合は勝つしかありません。
　重要な試合でマウンドを任されたのは、今最も期待できる先発の吉川。文字通り必勝態勢です。
　対する檻先発は井川。実物を見るのはいったい何年ぶりでしょうか。日本復帰後もまだ調子をつかめていない感じがしますが、はまれば怖い投手であることは変わりません。



　その井川がマウンドに上がりました。複雑と言って良いのか良くないのか分からない、不思議な気分です。



　登場用のPVまであります。先発でここまでの扱いは珍しい。



　レフトスタンドを見ると、ハム戦ではあり得ないほどの客の入り。聞けば北海道からの遠征組がけっこう来られていたようです。大阪へようお越し。



　初回、そのハムファンが集結したレフトスタンド下段を越えて、上段に突き刺さる中田の2ラン！



　幸先のいいスタートで、この時点では打線爆発の予感がしていました。なお結果は(ry



　一方の吉川。初回から2三振の三者凡退と、この日も快調な滑り出し。



　ふとライトスタンドを見ると、この空きっぷり。あろうことか、レフトスタンドよりも空席が目立っています。
　これがマリーンズ戦なら分かりますが、ファイターズ戦でこの状況。確かに今年は順位を含めいろいろありましたが、それにしても……



　閑話休題。初回は完璧だった吉川ですが、2回イ・デホに右中間を破られると、バルディリスのタイムリーで1点を返されます。
　今の檻の打線でもっとも怖いのがこの2人。その両方に第1打席からヒットを許したことに、不安が頭をよぎります。
　しかし、吉川は後続を斬って取ると、3回には2死2塁のピンチでイ・デホから三振を奪うなど、その後は快調に飛ばしていきます。
　一方その吉川を援護したい打線は、ほぼ毎回走者は出すのですが、要所で井川に締められて追加点が奪えません。ただこの辺は打線云々より、むしろ井川の粘りを評価すべきだろうと、観ていて思った次第です。



　試合は両投手の投げ合いで、2-1のまま膠着状態が続きましたが、先に動いたのは檻。8回、すでに投球数が100球を超えた井川に代えて中山を送ります。



　中山に続いて、9回には比嘉が登板。走者を出しながらもゼロに抑え、最終回の反撃を待ちます。



　その9回裏。吉川はイ・デホに鋭い打球を飛ばされますが、これが稲葉の正面。続くT-岡田とバルディリスを三振で斬り捨てて試合終了。



　最終スコア。一方が2ケタ安打にもかかわらず、この試合時間です。四球や投球数自体が少なかったのが最大の要因でしょうが、打撃成績では伝わらない投手戦、というべきかも知れません。



　インタビューはもちろん吉川。13奪三振で12勝目を挙げ、さらには防御率トップ。恐ろしいぐらいになってきました。