よく分からない今年のドラフトの中でも特によく分からない育成ドラフトが、よく分からない間に開かれたようです。
そしてファイターズは当初指名見送りといっていたのが、急に1人指名するという話が出たと思ったら、結局断念ですか、そうですか。本当によく分からないです。
ファイターズファンとしては残念な話だとは思います。ただ、指名するはずだった大学生の立場からすれば、これでよかったのではないか、とも思うんですよ。
ただでさえプロ野球選手は不安定な仕事です。入団わずか2,3年でお払い箱になることだって珍しくはありませんし、その後の保証はどこにもありません。
まして育成選手の制度は今年から始まったばかり、NPBのことですからこの先またヘンな制度改悪の恐れは一杯。よほどプロに対する憧れや覚悟がなければ、この制度の下で頑張ってみようという気には普通ならないでしょう。
そう思うと、この大学生の選択は決して間違ってはいないと思いますし、別の道でぜひ頑張ってください、というのが私の気持ちです。
と育成選手のシステムに否定的なことばかり書きましたが、個人的に嬉しかったのが、今回のドラフトで四国アイランドリーグから2選手が指名されたという話。
※ 四国アイランドリーグ
大学・社会人ドラフトで指名されず、一度は諦めかけた夢への扉が開いたことは、私も素直に喜びたいです。
この2人のプロ生活は普通の選手よりも厳しいでしょうし、なにより四国アイランドリーグの将来も背負うことになるわけですから、本当に大変だとは思いますが、ぜひとも頑張ってほしいです。1軍まで上がってくるのを待ってますよ!
【追記】
……と思っていたら、実態はこんなことだったようで。まったくうちのフロントは(怒
そしてファイターズは当初指名見送りといっていたのが、急に1人指名するという話が出たと思ったら、結局断念ですか、そうですか。本当によく分からないです。
日本ハム、育成選手を断念-選手が入団に難色
日本ハムは2日、新設された「育成選手」の選択会議(育成ドラフト)で保留していた選択権を放棄することをコミッショナー事務局に報告した。
日本ハムは1日に行われた育成ドラフトで大学生野手1人を指名する意向を示し、2日に同事務局へ届け出る予定だった。だが、選手が就職先との関係などから入団に難色を示し、獲得断念を決めた。
日本ハムの断念により今回の育成ドラフトで指名された新人は4球団の計6人となった。
ファイターズファンとしては残念な話だとは思います。ただ、指名するはずだった大学生の立場からすれば、これでよかったのではないか、とも思うんですよ。
ただでさえプロ野球選手は不安定な仕事です。入団わずか2,3年でお払い箱になることだって珍しくはありませんし、その後の保証はどこにもありません。
まして育成選手の制度は今年から始まったばかり、NPBのことですからこの先またヘンな制度改悪の恐れは一杯。よほどプロに対する憧れや覚悟がなければ、この制度の下で頑張ってみようという気には普通ならないでしょう。
そう思うと、この大学生の選択は決して間違ってはいないと思いますし、別の道でぜひ頑張ってください、というのが私の気持ちです。
と育成選手のシステムに否定的なことばかり書きましたが、個人的に嬉しかったのが、今回のドラフトで四国アイランドリーグから2選手が指名されたという話。
※ 四国アイランドリーグ
大学・社会人ドラフトで指名されず、一度は諦めかけた夢への扉が開いたことは、私も素直に喜びたいです。
この2人のプロ生活は普通の選手よりも厳しいでしょうし、なにより四国アイランドリーグの将来も背負うことになるわけですから、本当に大変だとは思いますが、ぜひとも頑張ってほしいです。1軍まで上がってくるのを待ってますよ!
【追記】
……と思っていたら、実態はこんなことだったようで。まったくうちのフロントは(怒
確かにこの育成ドラフト、一般のファンの方には
意義が今ひとつ理解しにくいと思いますが、
そもそもカープの提案で導入したもので、カープと
しては意義があります。
通常のドラフトで獲る選手だとバランスも考えると
少なくとも契約金1000万円くらいは出さないと
いかんのですが、このシステムだと契約金をほとんど
払わなくて良いのでお徳です。
また、支配下登録選手枠を使わないで済むので、
浮いた枠を使ってドミニカから来て練習生扱いに
なってる選手(プロの試合には出られない)を登録
して、試合に出せるという効果もあります。
はっきり言って、カープのような育成によるチーム
強化しか考えていない球団にしかメリットのない制度
だと思うので、何故讀賣や中日がこの枠を使うのか、
ちょっと理解できません。
とにかく頭数を揃えたいってことなんでしょうかねえ?
「石毛のピンハネ防止」
という効果もありますね。
育成ドラフト時は契約金を払わないで、
育成選手から支配下登録されるときに支度金のような
形で払う出来高制にすれば、四国リーグにピンハネ
されなくて済みます。
四国リーグとしては困るでしょうけど、
それなりに力があれば、選手本人としてはそちらの
方が実入りが大きいことになります。
ただ彼もこれからチャンスがないということはないと思いますので、ぜひがんばってほしいですね。
コメントを拝読してみると、なるほどカープのように育成中心のチームにはこのシステムがあっているなという気がしました。
ただ、おっしゃるように讀賣や中日、あるいは鷹もこのシステムを使うメリットが分かりませんよね。
讀賣の場合戦力外にした選手の受け皿として使っている部分もあるわけで、その部分に関しては分からないでもないのですが、新たに選手を獲るというのは疑問です。
>「石毛のピンハネ防止」
うーん、ここの部分が難しいんですよね。
確かに個々の選手にとってはこの方がいいでしょうが、ピンハネがあっても拾い上げてくれるリーグがあった方がチャンスが拡がるという考え方もあると思いますし……
四国で実際に試合を見た身としては、このリーグが今後も定着してほしいという気持ちが沸いてしまうので、なにかリーグに見返りがあってもいいのかなぁという気はします。
今回は大社ドラフトにかかるに値しないから指名しなかったのか、それとも「独立リーグの選手は育成枠で」という申し合わせがあるのか、イマイチ判断しかねます。
申し合わせは無いだろうとは漠然と思ってますが、アマ側から見れば独立リーグはNPBと同じプロリーグだし、NPB側から見るとアマ扱いという中途半端ぶりはどうなんでしょう。高卒3年、大社は2年四国でプレーしないとドラフトにかけない、さらに育成枠でしか獲らないというのであれば、ILでプレーする意味が希薄になってしまいますよね。独立リーグからすると何も良いことないなぁ。
NPBの態度を見ると「インディは潰れても構わない」くらいに考えているだろうとは思うのですが、一方で東北やフルキャスト関東リーグなどのインディペンデント・リーグ構想もあるわけで、今後の対応次第でNPB側の思惑がはっきりするとかもしれませんね。
ピンハネについては、リーグの維持に使うのが前提なら別に良いというか、今までアマ側への還元が周辺人物への裏金だったことの方がむしろ問題であったと。
選手への契約金をやや下げるようにして、その上で獲得した選手への所属会社などに野球振興金として幾らか包むのはいいのかな、という気もします。
長くなってしまいました。それにしてもよくわからん。
つまりアマ組織としては選手がアマからプロへ移るのはドラフトで指名された選手に限定したいという強い意向があります。練習生はルールとして不透明なためにアマからの批判もあって今ではほとんど使われていない。
そして社会人チームの減少による野球全体の層が薄くなることへの危機感、かといって単純に支配下選手枠を増やすのはプロの負担が大きすぎるなどの理由でしょうね。
KIDさん
>ドラフトにかかるに値しないから指名しなかったのか、
>それとも(略)申し合わせがあるのか
たぶん前者でしょう。
ILを支援するつもりはまったくないが、わざわざ邪魔をする必要性を感じているとは思えません。
当面は様子見だが利用価値があれば利用したい、というごく当たり前のスタンスかと。
>独立リーグの中途半端ぶり
本来スポーツ選手のプロとアマの区別はけっこうあいまいなものです。
むしろ日本野球のプロとアマの壁が異常なほど厚いために独立リーグが微妙な立場になっていると見たほうがいいんじゃないでしょうか。
>獲得した選手への所属会社などに野球振興金として幾らか包む
アマ側が絶対に認めません。
プロに選手を送り出すことで見返りを受け取るようになればそれが目的になってアマがプロの育成機関になってしまう可能性があって、それこそアマ組織が一番恐れているシナリオなんです。
結局はいくら制度をいじったところで根本的な解決にはならず、それよりもプロ、アマ、独立リーグの間に信頼関係と協力体制を作っていかないといけなんですが、それにはまだまだ時間がかかるので間に合わせの制度ってことですかね。
興味深く拝見させていただきました。お陰さまで幾つかの事柄については自分の中で整理できつつあります。
>>ドラフトにかかるに値しないから指名しなかったのか、
>たぶん前者でしょう。
私も今はそう思うんですよ。
思うのですけど、じゃぁビデオで見た四国リーグの幾人かが、大社で指名された選手に本当に劣っているのかなぁ、と。まぁ、ここは正直わかりません。
>むしろ日本野球のプロとアマの壁が異常なほど厚いために独立リーグが微妙な立場になっていると見たほうがいいんじゃないでしょうか。
そうですね。
NPBもトライアングル・バランスを計るのを模索している段階といったところなのかもしれませんし。
>>獲得した選手への所属会社などに野球振興金として幾らか包む
>アマ側が絶対に認めません。
アマ・プロが一貫した統括機関の下で管理されていない限り難しいのは理解できますけど、裏でコソッと現ナマ渡すよりは100倍マシだろうと。
とどのつまり、プロの選手供給機関としての世間的イメージ(それはマスコミに植えつけられた浅い理解なのだけれど)は、アマ側がどう否定しても今更拭えないわけで。実際、各連盟の意向はどうであれ、指導者の中には自分のトコの選手をセールしたい人がいるのもまた現実ですから。
なら、お金で還元してもいいじゃん、と私なんかは思うのですけど、プロアマの衝突が=トラディショナルな日本野球の歴史だと考えると、確かにアマが首を縦に振りそうもないですね。アマ側のステータスを否定するものであるし。
結局は、アルビレオさんが言うところの
>アマ、独立リーグの間に信頼関係と協力体制を作っていかないといけなんですが、
ここが肝だと。Fsのフロントが早速しくじりましたがw
また長くなっちゃった。ルパートさん、ごめんなさい。
>アマ側の事情
私自身も含めて、ドラフト論議をしているとどうしてもこの部分を見落としてしまいがちなんですよね。
高校生ドラフトも確かに読売にとってウマーな制度なのですが、よくよく考えれば高野連側が「さっさと進路を決めさせろ」と言っていたというのも理由の1つでしょうし。
で、関連する話なので順番は前後するのですが、
>プロの選手供給機関としての世間的イメージ
五輪代表をプロのみで編成するようになった時点で、「プロの選手供給機関」という位置づけはもう世間的イメージ以上のものになってしまったような気がします。
アマだから立てる最高の舞台がなくなったわけですから、選手にすればプロよりもアマを選ぶ積極的な理由の中でも大きなものが消えてしまったのではないかと。
もっとも、この辺は実際の選手に聞いてみないと分かりませんが……
ただそういう部分からすれば、アマ(より細かく見れば社会人)野球関係者のわだかまりは強いでしょうし、「野球振興金」は難しくなるでしょうね。
ただ、これが四国ILとなると話は別になってくるとも思います。
>>>ドラフトにかかるに値しないから指名しなかったのか
>>たぶん前者でしょう。
>ビデオで見た四国リーグの幾人かが、大社で指名された選手に本当に劣っているのか
ちょっと話が逸れるのですが、どうも私は選手のレベル云々だけではなくて、四国IL側の選手育成システムや売り込み戦略にも問題の一端があるのでは?という気がしてきたんですよ。
各チームのコーチ陣を見ると、監督・コーチが3人ずつ。巡回コーチもいますが、通年で指導をしているわけでもなさそうですし、もう少し分厚くしないとプロで即通用する選手はでてきづらいように思います。
それに、選手のNPB入りを目標とするなら、自分たちから積極的に各球団へ売り込みをかける必要があるわけですが、その辺もどうなのかな?という疑問はありますし。単に知らないだけなんですが(^^;)
ともあれ、そう考えていくと四国IL側にも改善点は大いにありそうです。
>むしろ日本野球のプロとアマの壁が異常なほど厚いために独立リーグが微妙な立場になっている
うーん、そこなんですが、プロ・アマの間が隔絶しているのなら、むしろそこをニッチ市場と捉える生き残り戦略もありではないかと。
特に「プロ野球」という興行としての面を強化するには、こういう考え方が必要になりそうに思います。
もっとも、これはリーグ本来の趣旨からは離れることなのかも知れませんが……
と、私も長くなってしまいました(^^;)
まずは全体的なレベルがどの程度かを考えないと、個々の選手のパフォーマンスを推し量るのは難しいです。だからプロ野球からの評価も控えめなんでしょう。
さらにトータルのレベルが低ければ育成面でもマイナスになります。チーム内の競争や強い相手と対戦するからこそ成長があるのであって、コーチなどが充実していれば済む話ではない。
じゃあ四国リーグ全体がどれくらいのレベルかとなると…長くなったのでTBしておきました。
http://albireo.s39.xrea.com/td/?date=20051205