今成、阪神若竹とトレード

■トレードのお知らせ（公式・2012年4月28日）

　稲葉2000本安打達成の裏で話題となっていた、今成と阪神若竹のトレード。
　今成といえば親御さんがスカウトなだけに、本当に放出するのかという疑問はありましたが、公式に出ている以上本当の話です。
　このトレードですが、阪神側の意図は明確過ぎるぐらい明確です。捕手が足りないんです。
　頼みの藤井が負傷離脱で、現在は小宮山と岡崎の事実上の2人体制。ただしどちらも大成したとは言えない選手です。城島も捕手登録ですが、本気で捕手の役割を期待する人はもういないでしょう。
　そのせいで、二軍では清水に加えて、外野手に転向したはずの浅井が一時マスクをかぶっていました。そして狩野……えーと、狩野ってどこに行ったんでしょうか？
　そんな状況ですから、とにかく捕手が欲しい。想像ですが、他チームにも声を掛けたかも知れません。
　そんな中で、一軍経験もある今成に白羽の矢が立ったのでしょう。地元出身の尾崎も考えられなくはないですが、ここは捕手としての経験が優先されるところです。
　一方、ファイターズが交換要員として指名したのは若竹投手。本来先発タイプの右腕ですから、ファイターズが指名した理由は先発投手の頭数確保でしょう。
　ファイターズは現時点で先発の頭数を「一応」揃えてはいます。ただ、ケッペルの離脱が長引く恐れがあり、ウルフも不安定、他の投手も過去の成績を考えれば、勝さんを除いて無条件で期待はしづらい。
　それだけに、彼らに何かあった時の先発要員がいるに越したことはありません。もちろん鎌ケ谷に候補はいるのでしょうが、みんなしてイマイチ伸び悩んでいる印象は拭えません。
　となると、まずは今の鎌ケ谷組を脅かす戦力を入れて発破をかけること、鎌ケ谷での競争を激化させることが必要になります。
　即一軍のローテ入りが考えにくい投手をあえて獲得する意義は、おそらくそこにあります。もちろん若竹が戦力になってくれれば万々歳ですけどね。
　話は逸れますが、実は若竹には個人的な思い入れもあります。それはこちら↓



　たまたま観に行った甲子園の二軍戦でノーヒットノーランを達成した（観戦記はこちら）。それ以来期待していた選手なので、ファイターズに来るのは率直に言って嬉しいです。
　一方で、今成がファイターズを去るのはやはり残念です。鎌ケ谷には決して少なくない、夢と希望とロマンを感じさせる選手でしたし、何よりあのキャラクターが見られないと思うと淋しいのは正直なところです。
　ですが、今のタイガースに行けばチャンスは確実に増えるはずです。そのチャンスを活かして、交流戦までにぜひとも一軍に上がってきてほしいと切に願うものです。

　というわけで、阪神ファンの皆さん、今成をよろしくお願いします。
　即戦力としてどれだけ活躍するかは分かりませんが、


ファン感は沸かせます！

　最後に、ファイターズでの今成の雄姿をもう一度。


06/09/16kamagaya-ダンシング今成亮太